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本との遭遇覚書・ウェイプスウィード

本を面白がるためには、自分の中に「溜め」のようなものが必要だと思うのです。何と言えばいいでしょうねえ、読書経験値みたいな感じでしょうか。
その経験値はカテゴリが分かれてまして、小説を読む経験値だとか、ノンフィクションを読む経験値だとか、翻訳物を、詩歌を、エッセイを、などなど。

小説と言えども、そのジャンルによっても別々だと思うのです。
ミステリの経験値、ファンタジーの経験値、児童書の経験値、そしてSFの経験値。

『ウェイプスウィード ヨルの惑星』(瀬尾つかさ)と遭遇。
ミドリムシの変異体が知性を持ち生態環境を支配している未来の物語。
面白いです。ワクワクしながら読みました。でもそれを言語化する蓄えが自分の中にないのです。まだSFを読み足りていないのです。経験値が足りないのです。
それでも面白さは感じ取れました。その段階までは経験値があるようです。でも言語化できない。
この不確定な気持ちもSFを読む魅力なのだと思うのです。SFを読んだからこそ沸き起こる気持ちなのです。
SFをもっと読みSFの経験値を上げれば、きっとこの感情を言語化することができるのでしょう。今はただ「面白かった」と言っておきます。

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