天皇賞・秋 血統解説❕🔥
こんばちわ!
先週の菊花賞ではS評価を付けたソールオリエンスが3着!
個人的にはあの枠でも大丈夫と判断しましたが、結果的には枠が大きく響いたかなという印象。もう少し中目の良い枠であればもう少し迫れたかなとは思います。
あと、武史Jの騎乗について物議を醸しているようにも見受けますが、個人的には良くやったと思っていますよ、あまり操縦性に優れていない馬ながら、他馬をしっかりとマーク・ブロックし自身の能力を出したかと思います。枠なりの最良の騎乗が出来たと思っています。
ルメールJの神騎乗も含め予測しきれなかったのは予想の甘さかなと反省しています。
切り替えて、今週もしっかりと血統面の予想をしていきたいと思います❕🔥
それでは今週もよろしくお願い致します!🔥
~~東京・芝2000m、コース解説~~
1コーナー奥のポケットよりスタート。その後はほぼワンターンの大箱コース形態です。スタートしてすぐコーナーに入るので、基本的には内の方がポジションを取りやすい分有利になります。
向こう正面〜3コーナーにやや起伏があるものの基本的には大箱コースでスピードを出しやすい設計の為、道中から直線までも質の高いスピードと持続力を求められます。
直線も500m超と長い為、キレ味・瞬発力勝負になるイメージが先行しがちですが、馬場の高速化に伴って上級条件になればなるほどいかにレベルの高いスピードの持続力比べで上回れるかを問われる傾向にあります。
スタート直後の形状がトリッキーな分、有利不利は顕著に出てしまうこともありますが、基本的にはごまかしが効きにくく、主流的な能力が問われるコースレイアウトになっています。
〜〜天皇賞(秋)・好走血統〜〜
✅スピード型Northern Dancer持ち
コース解説でも触れたように、質の高いスピードの持続力比べになる傾向にあります。そういった面で適性の高さを見せるのはスピードの方面に特化したNorthern Dancer系。具体的にはVice Regent、Danzig、Storm Cat辺り。
イメージとしてはダート血統特有の前傾的なスピードを内包しているタイプが優秀です。特に時計の早い決着ではこの辺りを持ち、スピードの裏付けがあるかどうかは非常に重要になります。
🔵2022年
2着:パンサラッサ
→父ロードカナロア(Storm Cat内包)
🔵2020年
1着:アーモンドアイ
→父ロードカナロア(Storm Cat内包)
🔵2019年
1着:アーモンドアイ
→父ロードカナロア(Storm Cat内包)
2着:ダノンプレミアム
→母母父Danehill(Danzig系)
3着:アエロリット
→父クロフネ(Vice Regent系
🔵2018年
2着:サングレーザー
→母父Deputy Minister(Vice Regent系)
3着:キセキ
→3代母父Danzig
🔵2016年
2着:リアルスティール
→母父Storm Cat
3着:ステファノス
→母父クロフネ(Vice Regent系)
→3代母父Chief's Crown(Danzig系
✅父非サンデー系
イメージとしては、大箱コースでスピードが活かしやすく、ラストの直線も長いとなると、サンデー系が持つ素軽さや速い上がりを能力というのが生きてくるイメージがあるかと思います。故に、ディープインパクト系産駒を中心としたサンデー系は優位に立てそうな物ですが、、
このレースに関しては、前述したようなスピード型Northern Dancerの基礎的なスピードを持ちつつ、そのスピード一辺倒では無く一定程度のタフさが求められる傾向にあります。
故に、父サンデー系の軽さがこのレースでは弊害になってしまう場合があります。現に過去10年で見ても非サンデー系が6勝。その前の10年も非サンデー系が7勝と、サンデー系が活きそうなレースにも関わらず、非サンデーが優勢になっているのはあえて取り上げておきたい。特に、レコードとなった2011年のトーセンジョーダンを始めとして、時計の早い決着になればより非サンデー系が優勢になりやすい。
(そう考えると、尚の事昨年のイクイノックスのパフォーマンスが際立つとも言えるでしょう。後続スローの末脚を活かしやすい展開で走れたのもあるかもしれませんが。)
非サンデー系の中でも、欧州方面の地力を持っている系統。具体的にはkingmanbo系やRoberto系、次点でトニービン系やSadler's wells、Nureyevと言ったSpecial持ちと言った辺りには注目しておきたい。
〜〜天皇賞(秋)出走馬血統解説〜〜
*ここでは血統評価をA〜Dで評価していきたいと思います。たまにSが出てきます。笑
基準は下記の通り。
の以上4点。加えて、そこからその他条件がついて回り、それが良い方に出そうか、悪い方に出そうか、その辺りを±を付けて評価していきたいと思います。
✅イクイノックス
血統評価:B∔
宝塚記念1着から臨みます。
父が新種牡馬のキタサンブラック。母父はキングヘイローで、ダンシングブレーヴ≒Alzaoのしなやかさが強調された配合。母はマーメイドSを制しているシャトーブランシュなので、半兄にはヴァイスメテオールがいる血統馬です。
Lyphardを3本持っていたり、トニービンを内包していたりと長く脚を使う事に長けた欧州血統を豊富に持っていますが、Princely GiftやBold Rulerと言った軽く速いNasrullahがある事で速い時計にも対応できる血統構成です。基本的には中高速持続戦での上がり勝負に高い適性を見せるタイプです。
昨年のこのレースを制しており連覇を掛けての参戦となる。その昨年のこのレースからG1を4連勝。世界1位にも輝いたドバイSCの圧巻のパフォーマンスや本来の適性外の範囲で勝ち切る宝塚記念など、触れればキリは無いが能力は当然最上位クラスだろうと思います。
昨年のこのレースを勝利していますが、昨年はパンサラッサが後続を離して逃げており(後ろが追いかけなかったのもあるが、、、)、後続はスローペースになった。それにしたって秀逸な速い上がりを使ってはおりますが、速い上がりを使う事に長けた同馬に向いた流れになった点は取り上げておきたい。それこそ、前述の好走血統の所で取り上げた”父非サンデー系”に向く流れとは反対のレースになったと言えるでしょう。(その流れで走ったのが唯一パンサラッサと言えるでしょう)
仮にもう少し早い流れになったとて十分速い上がりを使えてはいただろうとは思いますが、そういった流れになったことで使える上がりに限りがある馬が脱落したような形になっているので、相対的に同馬に向いたと判断はすべきと感じます。
そういった意味で同馬の上がりが活きる展開になるかどうかは一応ポイントになると思います。宝塚記念などを見ても分かるように、やはり持続力や追走力を求められるレースでのパフォーマンスは一段落ちると見ている。(それでも勝てているのですが、、、)引き続き、過度に追走力を求められるとやや苦しくなる可能性はあるかなと思います。
とはいえ、ルメールJが”そうさせない”と思いますし、普通のパフォーマンスを発揮できれば問題無く勝ち負けだろうとは思います。
✅ドウデュース
血統評価:A-
ドバイターフの取り消しから臨みます。
父は晩成傾向にあるトニービン内包のハーツクライ。母はアメリカの短距離G1を好走したダストアンドダイヤモンズという血統馬。凱旋門賞馬ダンシングブレーヴを輩出したOlmecの牝系出身で、曽祖母は父がLyphardの分、そのダンシングブレーヴに近い血統と言えます。ただ、ダンシングブレーヴの柔らかさなどは無く、少しパワーに振れたタイプ。それが父ハーツクライには良い方向に出る可能性があるかと思います。総じて追走力を含んだ、比較的早期から動けるタイプの溜めて良さが出るハーツクライ産駒と感じます。
Seattle SlewやGone Westと言ったやや米国指向な血統を持ちつつ、溜めて良さがでる要素も持ちつつというタイプで、ダービーではその速力と上がり性能が存分に活きた印象でした。血統の印象通り、本来は晩成傾向にある中で早期から動けるようにしたハーツクライ産駒と言える。
前走はドバイターフを取り消し、そこから約7カ月ぶりの1戦。その前の京都記念では、ロス無く中団内辺りを回った馬たちが上位を占める中でただ一頭大外を回って、しかも他馬より重い斤量を背負い圧勝。しかも、相手が後にG1戦線で健闘するマテンロウレオ、プラダリアなので相手が弱い訳でもないだろう。間違いなくここでのパフォーマンスは評価されるべき内容だったと感じます。
ここでも同様のパフォーマンスを発揮できればチャンス十分だろうとは思います。
その上で、完全に個人的な私見ではあるが、そろそろ早期に仕上げたハーツクライ産駒のツケが回ってくる可能性もあるのではないかと感じています。前述もしていますが、スピードやパワーを補給した典型的な早熟ハーツクライ産駒だけに、晩年に入っての上積みが見込めない、ピークが過ぎていると言った事は考慮したいと思います。
以上の事から、想定人気通りにはなってしまいますがイクイノックス>ドウデュースという評価に個人的にはなってしまいます。
実際にそうなっているかは、当日のパドックで評価をしていきたいと思います。
✅プログノーシス
血統評価:B‐
札幌記念1着から臨みます。
父はディープインパクト。母父がミスプロ系の中でもパワーや持続力に富んだ字面をしているObservatoryという配合。
母方にNever Bendのクロス、下り坂血統のKlaironのクロスを持ったやや欧州方面の重さを持った晩成気味のタイプに感じるディープ産駒で、Nijinskyと近い並びをしているAjdalも内包している辺り、フィエールマン感も感じる血統構成です。
また、母父Observatoryの祖母Victoria StarがVice Regentと近い血統という事もあり、(Northern Dancer+Victoriana)パワーもしっかりと感じる。
本質的には溜めを効かせ中距離で長く脚を使う事に長けたタイプだと思いますが、将来的にフィエールマンのように、後半勝負の長距離戦をこなしてもおかしくないと思います。
前走の札幌記念はまさに横綱相撲という言葉がぴったりな内容。前半が流れた所を後方で追走。3コーナー手前辺りから動き始め、直線では先頭に並びかけてそのまま押し切り後ろを突き放す内容。稍重馬場の洋芝でパワーを要する馬場が向いた事もあるかとは思いますが、改めて地力の高さを証明できたかなと思います。
今回初の東京コースになりますが、前述もしているようにこの血統の引き合いに出しているフィエールマンや、ディープ×Vice Regentに近いという意味でステファノスなんかの、近い血統の持ち主がこのレースで勝ち切れてはいないものの好走してきているようにコース自体の適性面は問題無いだろうと思います。
その上で、高速時計の実績はある物の、本来は軽く速い馬場よりも前走のようなパワーを要する馬場向きのタイプでもある為、追走力の低さも含めてあまりに速い時計を求められるとやや苦しいだろうなとは思います。
前半の追走やポジション確保に苦労しそうなシーンも思い浮かぶ。そういった弱点をカバーしながらここまでの実績を積んでいる訳だが、そういったウィークポイントを抱えながらのレースになる事は明白。
そういった点から、少なくとも人気上位2頭とまともにやりあって逆転できるイメージは現状湧いていません。
✅スターズオンアース
血統評価:
✅ダノンベルーガ
血統評価:C∔
札幌記念4着から臨みます。
父はトニービンを内包するハーツクライ、母父は強烈なスピードを持つIn Reality系のTizwayという配合。母は🇺🇸の2歳G1でも好走したコーステッドという良血馬です。
母方にDanzigを持つ辺りも含め、晩成傾向にあるハーツクライ産駒の中でも早期から動けるタイプと感じます。ハーツクライ×母方に🇺🇸2歳G1好走馬+Seatlle Slewという並びはスワーヴリチャード感も感じる血統構成です。
母方のIn RealityやDomino、Businesslike≒Flaming Page(エフフォーリアなどが持つ高速持続戦向きのスピードが出るニアリークロス)などからしっかりとスピードを補給し、更にSeatlle Slewのクロスによって大箱向きの上がりを使えるタイプ。歴代で活躍してきた良いパターンのハーツクライ産駒のツボをついたような血統構成で、個人的にはとても好感が持てる一頭です。
将来的にはそれこそスワーヴリチャードのような、何なら上位互換的存在になってもおかしくない血統的な素質を持った一頭と感じています。
以前から申しているように、配合や血統の質を非常に評価している一頭。基本的には追走力を求められにくいシチュエーションでの活躍が目立っており、そういった意味では典型的なハーツクライ産駒と言えるでしょう。早期からも動けていましたが、芯が入って追走力が上がり基礎スピードを活かせるようになったタイミングが同馬の走り時だろうなとは思います。
そのタイミングが今回かどうかは前走の札幌記念の走りを見る限りやや微妙ですが、馬体もしっかりしてきており、そろそろ成長曲線と噛み合いそうな印象を受けました。もちろん、当日のパドックで精査したいところではありますが、上昇がある可能性は十分考慮しておきたい。
その上で、昨年のこのレースなんか分かりやすい例ですが、基本的にはイクイノックスらが得意とするような流れで力を発揮してきた事もあり、同馬が来るならそのまま人気所も来るだろうとは思います。そういった点で逆転の余地があるなら前述した成長度合いに絞られるだろうなとは思います。
また、前走のような稍重馬場の洋芝でパワーを要する馬場は本来あまり向かないタイプ。それだけに軽いスピードを求められるシチュエーションになれば大幅に条件好転と言えるでしょう。
✅ジャスティンパレス
血統評価:B
宝塚記念3着から臨みます。
父はディープインパクト。母父がNureyev系のRoyal Anthemという配合で、母パレスルーマーはTheatricalやRed Ransomなどのダート的なパワー要素を多く持ち、半兄には🇺🇸三冠レースのベルモントSを勝ったPalace Maliceや長距離重賞で活躍しているアイアンバローズがいる血統馬。
ディープ×🇺🇸血統の王道的配合で仕上がりの速さ・パワー・前向きなスピードが助長されたタイプですが、奥にRobertoやDamascusなどを抱え少し重いテイストが混じっている持久力も併せ持った血統構成。
極端な瞬発力勝負以外は対応できるようなバランスの取れた血統構成と言えます。
今年の天皇賞・春を勝利し天皇賞春秋連覇がかかる。長距離にカテゴリーを移しG1まで勝利したように、基本的には父ディープインパクトや母の奥のRobertoなど由来の持久力に富んだタイプ。2000m前後の速い上がりを求められるようなシチュエーションではやはりスピード不足感も否めない印象はありますが、前走こそ後方から競馬した物の、本来は先行力や立ち回りの上手さもある機動力を有しているだけに、前半の競馬ぶり一つでチャンスを作り出せそうな印象を持ちます。
内目の枠を引き、ロスの無い競馬をしつつ、人気所が追走に苦しむようなペースで同馬の持続力を活かした積極的な競馬が出来ればチャンスはありそうな印象です。久々も問題無いですし、むしろプラスと言える。
少なくともダノンベルーガなどとは同居しなさそうな所はありますが、距離短縮が極端に嫌われるような評価になるなら、一票入れたい一頭です。
✅ジャックドール
血統評価:A-
札幌記念6着から臨みます。
父はRoberto系のモーリス。母父はミスプロ系の中でも早さのあるFappiano系のUnbridled’s song。Roberto×ミスプロのNashuaクロスによってスピードの持続力が出る配合系。また、ラヴァリーノはミスプロの4×3持ち。そこに相性の良いNijinskyを持つことで前向きなスピードが助長されたタイプ。また、欧州G1馬のBlanchineやストーミングホーム、Musicul Chimes、Sovereign、更にドバイワールドCを連破しているサンダースノーや、主流コースの重賞で活躍したショウナンマイティやゴーフォザサミットらを輩出したA Wind Is Rising牝系出身の良血馬。広いコースで実績のある一族で、総じて大箱コースでのスピードの持続力に特化した血統構成です。
敢えてきつく言わせてもらうが、昨年は酷い騎乗だったと言わざるを得ない。パンサラッサが後続を離して逃げる中、同馬は離れた3~4番手を追走。後続のスローペースにまともに付き合ってしまい、同馬が苦手としている速い上がりを求められる瞬発力勝負になってしまった事で、切れ負けし4着に敗戦。前半~中盤に一息入れたい意図も分からなくは無いし、血統的にプラスになる事は分かるが、ペースを選択が出来ないシチュエーションならともかく、自由にペースを選択できたであろう立場の中であの敗戦は申し訳無いが騎乗ミスと評さざるを得ない。
昨年の反省を活かして、、、と言いたい所ですが、それを前向きに実現してくれる確証(コメント等)が10/25時点で無いのが予想側の最大の不安材料。今年はメンバー的にも昨年以上に自分の競馬がしやすいはずで、3走前の大阪杯のような持続力を活かせるペースを作る事は十分可能と見ている。
昨年も高評価にしましたし、現に重い印も打っているように適性面等は何も問題無い。騎手と合わせて自分のレースが出来るかどうかがポイントになるでしょう。
✅ガイアフォース
血統評価:A+
オールカマー5着から臨みます。
父がディープインパクトの全兄ブラックタイドの後継に当たるキタサンブラック。母父が独特なパワーを助長するVice Regent系のクロフネという配合。父×母間でノーザンテーストのクロスを持ち、更に母方ではVice Regent≒ノーザンテーストのニアリーを持ち、更には耐久性を助長するKey to the Mintを内包するダンスインザダークを持ち、キタサンブラック産駒の中でも比較的馬力に富んだタイプです。
また、一族にはフサイチゼノンやアグネスゴールド、更にはメトロポリタンHを制しているHoner and Gloryや系統としても認知のあるFappianoなど、こちらもダート・急坂方面のパワーがある子が多くいる一族。総じて、母の奥のTeddy由来のパワーが伝わりつつ、父方の持続力のある軽めのスピードや突進力が備わっている血統構成と言えます。
今春はマイルへ路線変更し、G1安田記念でも0.2差の4着と善戦。マイラーズCでも高評価にしたように、マイルに適応できる軽いスピードと突進力を有していると見ていた。下り坂血統持ちらしく、京都の下り坂で惰性を上手く使えた点はあったがそれでもマイルへの短縮は個人的には賛成だった。しっかりと上がりを使えていましたし、早い時計にも対応していた。十分収穫のあった春だったように思います。
前走はそこから+600mの延長となったオールカマーでしたが、やはり内容としては厳しかったように映った。道中で後方から動いた馬がいた事もありましたが、緩みが少なく断続的に脚を使わされる展開で、見た目以上に脚を削がれてタフな一戦になったように思います。そういった中での0.4差の健闘は改めて地力を評価するべきと感じます。
今回は自身の軽いスピードを活かしやすい短縮ローテ。東京コースが問題無い点も証明していますし、条件は非常に良くなると思います。
前走のような強気の先行が叶えば、チャンスがあっても良いだろうと思います。
✅ヒシイグアス
血統評価:C∔
札幌記念5着から臨みます。
父がトニービンを内包するハーツクライに母父はStorm Cat系のBernsteinという血統。ハーツクライのスピード源であるBupersを母方のBusandaで刺激した好相性の配合です。母のラリズは🇦🇷の牝系ですが、どちらかというとダート的な速さを持ちつつ、南米牝系らしい豊富な体力を出すタイプ。兄弟のミッキーシーガル、スミレらのダート短距離実績からもそういった面が見て取れるかと思います。
ハーツクライ×Storm Bird系という配合ではウインバリアシオンやワンダープチュック、ステラロッサなどがおり、Storm Birdからくる馬場融通の広さが特徴になる馬が多いのも一つの傾向です。
一昨年の同レースで5着に好走。当時は相手がエフフォーリア、コントレイル、グランアレグアと言った強敵が相手、更には約8ヶ月ぶりに加えて、初の58キロと課題があり、しかも外枠という不利もありながら健闘。当時の血統解説でも触れていますが、速力のある血統背景も含め、あれだけの走りが出来るなら適性面は問題無いだろうと思います。
前述で馬場融通の広さがあるとは触れましたが、基本的には母方やスピード源が刺激された配合らしい軽いスピードを活かせるシチュエーションがやはりパフォーマンスを発揮できる。
そういった意味では、前走の力を要する洋芝の札幌記念に比べれば条件は大分良くなる印象。上積みは見せられるだろうと思います。
✅ノースブリッジ
血統評価:B-
オールカマー7着から臨みます。
父はRoberto系のモーリス。母父はサンデーを内包するミスプロ系のアドマイヤムーンでサンデーの4×4持ち。母はアメージングムーンなので、半弟にはタッチウッドがいる血統がです。
Roberto×ミスプロ系のNashuaクロスを持った持続力に富んだ組み合わせです。また、ディープボンドやローレルゲレイロ、リュヌルージュなどを輩出しているモガミポイントの牝系出身である事からも、耐久性や持続力を問われる展開やタフな芝でもやれる血統構成です。
敢えて触れさせてもらうが、昨年はこの馬のせいで僕の◎マリアエレーナが、、、しかも前を追いかけずに後続スローペースを作り出した一角でもありと、、、正直ふ〇〇〇な!!と今でも避けんでやりたい所。
おっと、誰か来たようです。話を戻しましょう。
ここまでの好走歴を見ても、基本的には血統通りに耐久性や持続力を問われるシチュエーションに強いタイプで、タフな馬場も苦にしないタイプ。過度にスピードを求められるとやや追走負けしてしまう分、東京コースなら昨年のエプソムCやその前のアメジストSのように水を含んだ馬場が理想。
血統的には悪くないが、良馬場想定ではどうしてもスピード面で劣るだろうと判断せざるを得ない。ここは評価しにくい。
✅アドマイヤハダル
血統評価:B-
毎日王冠4着から臨みます。
父は名スプリンターだったキンカメ後継のロードカナロア。母父はディープインパクト産で、母方はスイープトウショウやサマンサトウショウ、トウショウバルカン等の重賞ウィナーを輩出しているマーブルトウショウ牝系の出身のスウェアトウショウという血統馬です。
この一族は母方のPrincely GiftやKlaironと言った下り坂血統の影響を強く受ける傾向にあり、京都や新潟外回り、さらには阪神と言った加速地点が下り坂主体のコースや広い大箱のコースでじわじわと加速していくようなレースに強いのが特徴。トップスピードには欠けてる印象の為、速いスピードの持続力を問われる展開に強いタイプの血統構成と言えます。
基本的には良い意味で父らしさが無く、どちらかと言うと牝系由来らしく大箱向きで徐々に加速するようなシチュエーションに強いタイプ。過去には同舞台の白富士Sでジャックドールと僅差の競馬をした経験があり、前走の毎日王冠もベストパフォーマンスでは無かったにしろ、シュネルマイスターらを相手に0.1差と健闘。高いパフォーマンスを発揮している事からも、やはりこの条件は合っているだろうと思います。
良馬場想定、速い時計想定の条件は歓迎と言えるでしょう。
その上で、地力不足が目立つ側面もあり、重賞レベルならともかく、このメンバー相手ではシンプルに足りないと判断せざるを得ない。適性面は問題無いが評価しにくい一頭です。
✅エヒト
血統評価:C-
オールカマー11着から臨みます。
父はキンカメ後継のルーラーシップ。母父はディープインパクトで、母は短距離戦線で活躍したヒーラという配合。
同父×母父ではキセキやワンダフルタウン、エヒト、ヴィッテルスバッハなどがいますが、父と母父らしい大跳び目のストライドを受け継ぐ傾向にあり、故に後続持続戦に強く一本調子感があり加速がやや遅い不器用なタイプが多い。その分、失速もしづらく、スピードに乗りやすい大箱コースで伸び伸びと走らせてパフォーマンスを上げてくるタイプと感じます。
特に同馬は母母のラインにDanzig(Danehill)を持っており、キセキにも近い血統構成。それが一本調子感を助長している印象で、やはり大味な競馬が合うタイプかと思います。
前述で引き合いにも出していますが、同配合にこのレース3着と好走したキセキがいるように、この組み合わせ自体は大箱の速いスピードの持続力が問われる展開に強く、今回のシチュエーション自体は強いタイプと言える。適性面は問題無いだろうと思います。
ただ、持続力が問われる展開の中でも消耗戦に強い部類でもある為、やはりスピード面で劣っている印象。
前がやりあうなどの展開面の恩恵があって前進があればと思います。
✅アサマノイタズラ
血統評価:D-
オールカマー14着から臨みます。
父はサンデー系の中でもダート的なパワーを内包するネオユニヴァースの後継で欧州ミスプロのMachiavellianを内包する、パワー・タフさに向いたヴィクトワールピサ。母父には欧州的な前向きさを出すキングヘイローなので奥にはSadler's wells系のオペラハウス内包。総じてミスプロクロスなども合わせた欧州的な前向きさと持久力を併せ持つタイプで、タフな芝やタフな流れで長く脚を使っていくレースを得意とする並びの血統構成です。
また、ヴィクトワールピサ×Lyphard・Sadler's wellsという配合はタフな芝の小回りコースで結果を出しているブレイキングドーンとも同じ配合です。
前述もしているとおり、基本的には小回り気味のコースに強いタイプ。近況も含めて、大箱コースのここでパフォーマンスを上げて来れる下地は少なくとも血統面からは皆無。ここでは評価できません。
いずれ去勢手術をするなどしてきた後に狙ってみたい。
~~まとめ~~
✅現状の印・見解
現状の◎はイクイノックスとさせて頂きます。
前述もしましたが、血統背景から見た成長曲線的に、現在は◎イクイノックスの方が上を取れているかなという印象を持っています。
☆ジャックドールらが作るペース次第でもありますが、ペースが速くなったとしてもしっかりと上がりを使ってこれるだろうと思いますし、その辺りの追走ペースは鞍上がしっかりと管理するだろうと思います。
次点で配当の起点も含め〇ガイアフォースを評価したい。
ようやく同馬の軽い基礎スピードと突進力を存分に発揮できるシチュエーションが来たなという印象です。春のマイル2戦の経験もここで活かせるだろうと判断します。
ほんとに自身のペース次第な☆ジャックドールも評価しておきたい存在。こればかりは馬と言うよりも騎手だと思っています。(笑)
本日は以上になります!
最後までご覧頂きありがとうございました❕🔥