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京都記念・共同通信杯・クイーンC 血統解説❕🔥
こんばちわ!
先週はあまりお役に立てる予想や見解がお届けできなかったなと反省しています。
そういう時もあるよなと思いつつ、しっかりと反省や振り返りは行いたいと思います!
今週は3重賞と盛り沢山!特に春のG1戦線により関わって来そうなラインナップになっていますので、しっかりと分析して行きたいと思います!
それでは今週もよろしくお願い致します❕🔥
✅京都記念 血統解説
・京都芝2200m コース解説
ホームストレッチ半ばからスタートし、外回りを使って約1周する。
スタート後の直線距離は約400mと平均的な距離感で、加えて前半はほぼ平坦で過度な消耗も少ない事から、前半のペースはメンバーに左右されやすいと言える。ただ、基本的には後半に備える事になるため、極端に早くはなりにくいと言える。
向こう正面で緩やかに登り、3コーナーを頂点とした±4.3mの京都名物の坂に坂に差し掛かり徐々にスピードに乗っていく。
そのスピードを活かし直線へ差し掛かるが、平坦故に直線一気は決まりにくい所もある。基本的には先行勢~中団辺りまでの馬に有利になりやすい。また、ペースの上がりにくい前半~中盤にかけて効率よく脚を溜める事が出来るかもポイントになる分、内目の馬も有利になりやすい。
前半のロスを抑え、3コーナー過ぎの下り坂から後半に長く脚を使えるように立ち回るのが理想のコースレイアウトと言えるでしょう。
・京都記念 好走ポイント
✅タフな下り坂血統
京都外回りの中距離戦ですので、基本的には後半に下り坂の惰性を活かして長く脚を使えるタイプが優位に立ちやすいと言える。
下り坂血統の中でもベタな所で言うとPrincely Giftですが、そのPrincely Giftを内包するステイゴールドの血や、下り坂血統の中でも重めな指向のAhonoora~Klaironなどが活きてくる印象。
ハービンジャーやディープインパクトなどの中距離向きのしなやかさを持ち合わせる血統にももちろん注目しつつ、上記の血統に注視しておきたいと思います。
・出走馬血統評価
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・血統注目馬 血統解説
🔵チェルヴィニア
血統評価:S
父はDanzig系の中でも欧州指向な柔らかさを持つハービンジャー、母父がキングカメハメハという配合。母がオークス2着の実績があるチェッキーノなので、半兄にはノッキングポイントがいる良血馬。更に母方を辿ると名牝ロイコンに当たるので、同牝系にはシンコウラブリイやキングストレイルなどがいる良血牝系出身です。
アウトブリードベースの配合で基礎体力も感じつつ、豊富なNorthern Dancerからくる基礎スピードや、柔らかさも感じるバランスの良い並びになっている。同父×母父からはブラストワンピースやモズカッチャン、ローシャムパークなどのG1・重賞ウィナーもいるように相性の良い配合の一つと言えるでしょう。
また、同配合の牝馬という事もあり、楽に追走出来るシチュエーションや柔らかい芝に強いタイプの血統構成に感じます。
前走のジャパンCでは4着に敗れましたが、超スローペースの展開で道中で捲る馬もいましたが、動きの無い隊列で基本的には内前有利の展開となった。
勝ち馬のドウデュースは外を回して差し切る頭一つ抜けたレース振りをしましたが、外4頭目辺りを回していた同馬は本来であれば不利な形だったと感じます。そういった中で4着は健闘していると感じますし、ジャスティンパレスやゴリアットと言った強豪には先着しており、古馬のトップクラスにも通用する能力は十分見せたと判断します。
今回は京都外回りの2200mに変わりますが、京都外回り得意なハービンジャー産駒らしく向くだろうと思いますし、秋華賞の血統解説でも触れたように『エリザベス女王杯かジャパンCでより評価を上げたい』としているように、そのエリザベス女王杯と同コースの今回であれば、適性や血統的にはもちろん評価可能と言えるでしょう。
極端に揉まれたりするシチュエーションは避けたい所ですが、スムーズに運べるならば勝ち負けの可能性は高いでしょう。
🔵ソールオリエンス
血統評価:A∔
父がディープインパクトの全兄ブラックタイドの後継に当たるキタサンブラック。母父がSadler's Wells系の中でも柔らかさや欧州方面の前向きさを持ち合わせるMotivatorという配合。母はスキアなので、半弟(3/4同血)にヴァンドギャルド、フォティノースらがいる血統馬です。
アウトブリードベースで更にやや重そうな字面が並んでいる配合ですが、欧州方面の前向きさがあるMotivator~Rainbow Questという並びやDanehill、Green Dancerと言った、基礎スピードのあるNorthern Dancer系を内包し重すぎない仕上がりになっている好バランスの血統構成に感じます。
前走のジャパンCは2番手に付けて追走するも、向こう正面辺りでポジションを上げた馬の影響もありポジションを落としてしまい、4番手の外辺りを追走。
更に極端な瞬発力勝負なった事で過度に加速力を求められた展開になった。同馬が付いて行けないレベルの加速力を求められてしまった事で14着と大きく負けてしまった印象です。(ラストは手を緩めていますしね。)
今回は京都2200mに変わりますが、昨年の同コースの宝塚記念でも高評価としている中で好走しているようにコース適性は高い部類。下り坂で惰性を活かしてスピードに乗って行けるここは絶好の舞台と言える。条件は好転していると言えるでしょう。
懸念としてはここ2走で大きく負けてしまっているので、メンタルの維持が出来ているかどうかや、ピークアウトしていないかどうかはポイントになるか。
また、馬場も渋ってくれている方が良い。当日の出来や馬場は確認しながら評価をしたい。
🔵ヨーホーレイク
血統評価:A
父がディープインパクト、母父が独特なパワーを助長するVice Regent系のフレンチデピュティという配合。母がクロウキャニオンなので、全兄には芝の中距離で活躍したマウントシャスタやカミノタサハラ、ベルキャニオンなどがいる良血馬で、母方を辿ると馬力を助長する名牝Margarethenに当たる良血牝系出身です。
馬力のある牝系出身である点や、ディープインパクト×Vice Regent系という配合から、基本的には適度に時計を要するシチュエーションや、重い芝、パワーを要する急坂などのシチュエーションに強いタイプの血統構成になっている。また、加速に時間が掛かる重さを兼ね備えているので、長く脚を使うようなシチュエーションがフィットするタイプと言えるでしょう。
前走の毎日王冠は不利な外目の枠からのスタートで、道中は中団の外目を追走。更に苦手な瞬発力勝負になり、不利も相まって能力を発揮し切れなかった印象。評価を落とす必要は無いと感じますし、そういった中で0.3差はむしろ評価出来るだろうと感じます。
ここまでの走り振りを見ても不利条件でも重賞で好勝負してくるほどには能力を持っている。このメンバーの中でも地力は上位に当たると見て良いだろうと感じます。
その上で、2走前には内回りではありますが京都の重賞で勝ち切っているように、徐々に加速して行くようなシチュエーションにはフィットするタイプ。久々も問題無くこなせるタイプですし、ここは条件好転と見て良いと判断。
前走のような極端な瞬発力勝負にならなければここはチャンスが大きいと見ます。
🔵セイウンハーデス
血統評価:B∔
父はディープ後継の中でもよりパワーや機動力に富んだシルバーステート、母父がサンデー系の中でもドイツ血統を内包し耐久性のあるマンハッタンカフという配合。
母方にエリシオ~マルゼンスキーとやや重めの並びになっており、在来牝系出身の重さもあり、長く持続的に上がりを使う事に長けたタイプの血統構成と言えるでしょう。やや強めにインブリードを有しており、前向きさが強いタイプとも言えるでしょう。
前走のチャレンジCは先行勢がかなり激しくやり合い、先行勢には苦しい展開になった。差し馬が台頭する流れになり、先団の外目を追走していた同馬にはかなり苦しい展開だったように感じましたし、4コーナーでは早々に先頭に立った事で目標にされる形にもなってしまった。5着に敗れましたが、むしろ良く健闘していると感じます。
また、∔14キロと余裕のある出来も響いたと感じます。
基本的には前目のポジションから運んで押し切る形が板に付いてきており、底力を問われる展開に持ち込んで力を発揮するタイプ。
特にこのレースは先行馬が穴を開ける事も多く、先行力も安定している同馬にとっては好走のチャンスと言えるでしょう。適性も高い方だと感じますし、展開を作る可能性も高く、粘り込む形を作れれば上位進出のチャンス十分と感じます。
✅共同通信杯 血統解説
・東京芝1800m コース解説
1~2コーナー中間辺りにあるポケット地点からスタート。2コーナーを斜めに横切り向正面に入っていくコースレイアウトになっている。スタート後、すぐに2コーナーに進入するコーナーに当たるので、東京2000m程では無いが、基本的には外枠が不利で内枠がポジションを取りやすく有利なコースになっている。
枠の並びにもよりますが、先行争いが激しくなりにくく、前半~中盤にかけては比較的落ち着いたペースになりやすい。ただその分、後半は早くからペースが上がる事が多く、後半は3.5Fから長いと4.5Fの速い脚の持続力勝負になる。
故に上級条件ほど誤魔化しが効きにくく、総合的な能力を問われやすいコースと言えるでしょう。
・共同通信杯 好走ポイント
✅上がり4Fを速く走れる血統
このコースの上級条件は、基本的に上がり4F(場合によっては3.5F~4.5Fほど)を如何に速く走れるかという所を求められやすい。
勝負所の持続的な加速に付いていきつつその足をラストまで使える事、上がりの脚でスピード負けしない事、その勝負所の加速に備えられるようにしっかりと溜められるかどうか、これらがこのコースに対応する上で非常に重要になると言えます。
そういった意味で、大箱向きの追走要素や柔らかさであるSeattle Slewや、欧州指向な柔らかさであるNever BendなどのNasrullah系から切れ味を促し、Special牝系(Nureyev、Sadler's Wells)などから持続力を入れた、バランスの良さが求められると言って良い。
一芸に秀でた血統よりも、主流コースで活躍できるバランスの良さがある血統を評価して行きたいと思います。
・出走馬血統評価
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・血統注目馬 血統解説
🔵マスカレードポール
血統評価:A∔
父がキンカメ後継の中でもエアグルーヴ牝系出身の良血馬であるエアグルーヴ、母父がディープインパクトという配合。母がマスクオフなので、3/4同血の半姉には秋華賞2着の実績があるマスクトディーヴァがおり、同牝系にはダート重賞馬のサンライズソアなどもいる良血馬です。
前述したマスクトディーヴァは父がルーラーシップで、同馬の父であるドゥラメンテとはキンカメ×エアグルーヴという共通点がある。故にかなり近しい血統と言って良いだろうと思います。母父ディープインパクトらしい高速持続戦に向いたタイプで、ストライトを伸ばして速い脚を持続するようなシチュエーションに向いたタイプの血統構成と言えるでしょう。
前走のホープフルSは不利な大外枠からのスタート。更に後方からのレースになり苦しい展開だった。そのホープフルSの血統解説でも触れましたが、適性的にもそこまでフィットしていないシチュエーションで、より苦しかったと感じます。1.2秒差の11着と大きく敗れましたが、評価を落とす必要は無いと感じます。
評価したいのは2走前のアイビーS。前が飛ばして逃げて縦長の隊列になり3番手から追走。直線でも揉まれる事無く、スムーズに加速して前を差し切り、後続の強襲も振り切って勝ち切る内容。全体時計も1:45.8と好時計で、上がりの3Fを11.8 - 11.3 - 11.2と加速ラップでまとめており、優秀な上がり性能を見せた1戦と言えるでしょう。
血統的にも大箱でのスピードに乗りやすいコースで長く速い脚を持続的に使って良さを発揮するタイプの血統をしている。東京コースに変わるのはプラスになると感じます。
アイビーSでのパフォーマンスを発揮できればここでも順当に好勝負と見ます。
🔵サトノカルナバル
血統評価:A
父がディープインパクトの全兄ブラックタイドの後継に当たるキタサンブラック、母父がミスプロの後継でspecial牝系出身の良血馬Numerousという血統馬。母がリアリサトリスなので全兄にはマイルや短距離のOP戦を勝利したジャスティンスカイがいる。また、母の半兄には仏短距離G1を制しているRouvresがいる良血馬。更に母方を辿ると同牝系にはローザネイがおり、いわゆるバラ一族(ロゼカラー~ローズバド~ローズキングダム)のルーツにも当たる牝系出身です。
母方でSpecialの3×4、ないしはNumber≒Nureyevの2・3を持っており、牝系やノーザンテーストを内包する父方と合わせても豊富なHyperionを持ち合わせており、欧州方面の前向きさや闘争心が強調された並びになっている。基本的にはタフなシチュエーションに強いタイプですが、闘争心を煽られるような状況にも強いタイプの血統構成と言えるでしょう。
前走はアメリカのBCジュヴェナイルターフ。9着に敗れましたが、1200mからマイルへの延長ですし、レベルの高い米国の2歳戦だった事、更にレースでは好位の内に付けて立ち回りましたが、外から差して来た馬達が台頭した事もあり、展開的にも苦しかったように感じます。評価を落とす必要は無いと感じます。
今回は更に∔200mの延長ローテになりますが、道中で折り合いを付けてしっかりと脚を溜める事が出来れば距離自体は対応できるだろうと見ている。
そういった切れ味の出し方がフィットする血統背景をしていると感じますし、条件は割かし合うだろうと見ます。
距離延長や前走の敗戦が嫌われて落ち着いた人気になるならここは積極的に狙いたい1頭です。
🔵ショウナンマクベス
血統評価:B∔
父がキンカメ後継でシーザリオの仔に当たる良血馬のリオンディーズ、母父がサンデー系の中でも強烈なスピードを持つIn Realityを内包するフジキセキという配合。祖母がブランシェリーなので、同牝系にはシャトーブランシュ~イクイノックスがいる良血牝系出身です。
サンデーの3×4を持ち、主流条件で俊敏な脚が使えそうな並びになっている。Nureyevのクロスを含めたSadler's Wells≒Nureyevを持ち合わせる事で、持続力もしっかりとありそうな血統構成に感じますし、字面からも高速持続戦への対応も可能なタイプと言えるでしょう。
前走のホープフルSは10着に敗戦。内目の枠を引いて、好位で運ぶ形を作れましたが、あまりコンパクトなコースに向いたタイプの血統でも無いので、スムーズに運べましたが、あまり内枠が活きなかっただろうと感じました。
前走の血統解説でも触れましたが、中山替わりはプラスにならなかったと感じますし適性外だったと言えるでしょう。
2走前の百日草特別では前からやや離れた3番手辺りを追走し、直線ではやや加速に手間取りモタれるようなシーンや、内を割られて2着馬に先に抜けられそうなシーンもありましたが、ラストはしっかりと脚を伸ばして勝ち切る内容のレースでした。
全体時計は平凡でしたが、上がりの3Fが11.4 - 11.4 - 11.4と失速しないラップで推移しており、着差の付きにくいスローからの瞬発力勝負で、2着に0.2差を付けているのは一定程度評価出来ると感じます。
その百日草特別の走りを見ても、やはりスムーズにストライドを伸ばせる大箱コースの方が向いているだろうと感じます。
ここは条件好転と見て良いと判断します。
🔵レッドキングリー
血統評価:B
父がロードカナロア後継で名牝シーザリオの仔に当たる良血馬のサートゥルナーリア、母父がミスプロ系の中でも米クラシックに強さを見せるSmart Strikeという配合。母の全兄には米BCターフなどを制しているEnglish Channelがいる良血馬。米指向なスピードや追走力が効いた米ルーツの牝系出身です。
ミスプロ系同士の配合で、更に父母間でSadler's Wells≒Nureyevが掛かっている事で、ミスプロ×Special同士の配合という見方も出来る並びの配合になっている。機動力や俊敏さ、追走力などの効いた器用な走りが出来そうな並びの血統構成と言える。
前走の東スポ杯は次走でホープフルSを圧勝するクロワデュノールから0.3差の3着と好走。更に先週のきさらぎ賞で圧勝するサトノシャイニングとも好勝負をしており、レベルの高いレースの中で僅差の3着と評価出来る内容だったと言えるでしょう。
前走の走りからも世代上位の能力があると言って差し支えないでしょう。
その上で、適性的な話をすると、本来はコンパクトなコースで機動力や追走力を発揮するほうが向いたタイプに感じる。
適性的な所を活かすなら、中山や阪神や京都の内回りなどの方がより良さが出そうに感じます。ただ、そういった中でも東京コースの重賞で好走していますし、地力は上位である事からもここでは評価するべき存在と判断します。
出来れば内でロスの無い競馬をしたい所でしょう。
✅クイーンC 血統解説
・東京芝1600m コース解説
向正面の2コーナー入り口付近からスタートします。
緩やかな下り坂の途中からスタートする事に加え長いバックストレッチでスピードに乗れますが、半ばほどで登り坂がある分、無理に行くと脚が持たなくなってしまいます。その分は隊列は早々と決まりやすいと言っていいでしょう。本来ペースが落ちやすい3コーナー付近で下り坂に入りますのでここではペースが落ちにくく、クラスが上がる程に前傾ラップになりやすく縦長になりやすい所以かと思います。ここから4コーナーに向けて長い直線に備えるために先行勢から順に脚を溜めるため直線入り口では一団になることが多いです。直線は500m超と長く、緩やかで長い坂がある為いかに長く末脚を使えるかといった適性が問われます。
1600mという距離ではありますが、クラスやレースのバックボーンによっては、前半のハイラップに楽についていけるかという事も大事な要素になりますので、馬場次第では1600m以下の適性や追走力も併せて問われるコースになっています。
・クイーンC 好走ポイント
✅中距離向き血統
後々、牝馬クラシック戦線で活躍する事になる馬を多く輩出しているレースですが、各馬が賞金加算を狙って来るので締まったレースになりやすい傾向にある。
故に、牝馬にとってはかなりタフなレースになるので、持続力や体力を求められる事になる。そういった意味で、中距離でもこなせるくらいの体力が求められやすいと言えるでしょう。
現に過去のこのレースで好走した、昨年のクイーンズウォークや一昨年のハーパーやモリアーナ、3年前のプレサージュリフト、スターズオンアース、4年前のアカイトリノムスメやアールドヴィーヴル等々、、、
中距離戦線で活躍する事になる好走馬が多数。
中距離でもこなせそうな体力や持続力、戦歴やバックボーンを兼ね備えている馬を狙って行きたい所です。
・出走馬血統評価
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・血統注目馬 血統解説
🔵マディソンガール
血統評価:A∔
父がディープインパクト後継の中でもパワーのあるキズナ、母父がRoberto系らしいパワーや体力を持ち合わせるAll Americanという配合。母が豪州G1馬のヤンキーローズなので、半姉には3冠牝馬のリバティアイランドがいる良血馬です。
Damascusのクロスを中心に、父らしいパワーや体力がしっかりと補給されながらも、母系からしなやかさや名牝系由来の底力なども助長された好バランスの配合。
半姉のリバティアイランドとの比較比べると、こちらは父がキズナに変わっている分、やや父の血統が活かし切れてない印象も受けますが、それでもバランス自体は非常によく、血統的にも好素質と見受けられる配合の血統構成と感じます。
前走は京都1800mの新馬戦。外目の枠から好位を取り、勝負所でも外目を回り、更に直線では前を行く2着馬が外へ進路を取る中で、同馬も外へ切り返すロスもあった。そういった中で上がりの3Fを11.1 - 11.1 - 10.9と加速ラップでまとめており、次走で未勝利を圧勝するショウヘイを1馬身差を付け、更に3着以降は1秒差を付ける圧勝の内容。
レベルの高い走りを見せたと言えるでしょう。
まだ1戦のキャリアで経験値では劣っていますが、素質や能力自体はここでも上位と見ている。
血統的にも、ポイントとしている中距離でもやれる血統をしておりますし、問題無くパフォーマンスを発揮できるだろうと判断。ここは順当に票kすべきだと判断します。
🔵ショウナンザナドゥ
血統評価:A∔
父がディープインパクト後継の中でもパワーのあるキズナ、母父がA.P.Indy後継のPulpitという配合。母が米G1馬のミスエーニョなので、半姉には世代限定の牝馬重賞であるミスエルテやミアネーロがいる良血牝系出身です。
Storm Catの3×4を持ち、基礎スピードや馬場融通、追走力などが助長されている。仕上がりも早く、早期からスピードを発揮できそうなタイプの血統構成ではありますが、随所に体力要素もしっかりと補給しており、いずれはキズナ牝馬らしく中長距離にもレンジが伸びて行きそうなタイプと言えるでしょう。
前走の阪神JFでは、道中は3番手の外を追走。直線でもしぶとく伸びるも後方勢や内でロス無く回った馬達に差されて僅差の4着。先行勢が崩れた流れだった事もあり、そういった中で先行して4着は評価出来る内容だったと感じます。
2走前のアルテミスSは内前有利の展開と馬場の中で、外目の枠から終始外を追走する苦しい展開。ただ、直線ではしっかりと脚を使い、0.2差の3着に追い込む好内容のレース。
着順以上に強い競馬をした事は明白だと感じます。
新馬戦では素質馬ダノンフェアレディと接戦の2着で、3着以下には1.2秒差を付ける内容。未勝利戦では先手を取り、淡々としたペースを刻みますが、そのまま押し切り、2着に0.8差を付ける横綱相撲の競馬。
以前から申していますが、追々は中距離にレンジを伸ばして行っても良さが出るであろう血統をしており、中距離適性を求められる傾向にあるこのレースは好相性だろうと判断します。
能力も高いですし、ここまでの走り振りは素直に評価出来る内容だと感じています。能力に関してもこのメンバーでも上位クラスと言えるでしょう。力を発揮できればここでも好勝負と判断します。
🔵エンブロイダリー
血統評価:B∔
父がダイワメジャー後継で欧州血統を内包するアドマイヤマーズ、母父が独特なパワーを助長するVice Regent系のクロフネという配合。母は牝馬重賞で好走経験があり中距離でも勝ち星のあるロッテンマイヤーという血統馬。更に母方を辿ると3代母が名牝ビワハイジに当たるので、同牝系にはブエナビスタやジョワドヴィーヴル、アドマイヤオーラなどもいる良血牝系出身です。
サンデーの3×4やSir Gaylordなどを内包し主流条件向きの俊敏さやしなやかさを持ちますが、父系と相性の良いNijinskyやVice Regent(ノーザンテースト≒Vice Regent)を持ち合わせる父系のツボを突いた配合をしており、父系らしい粘り強さもしっかりとある血統構成をしている。
基本的には前向きなスピードを活かして粘る形が理想ですが、速い上がりを使う事も出来るタイプと言えるでしょう。
前走は1400mの1勝C。1400m戦にしてはかなりのスローで流れ、直線では瞬発力を求められる展開になった。上がりの3Fも11.4 - 11.0 - 11.0と失速しないラップで推移し、速い上がりが求められたレースだったと言えるでしょう。そういった中で同馬は大外を回すロスがありながらも、後続に0.2差以上付ける力の違いを見せている。特に着差の付きにくいスローペースのレースだった事もあり、より評価出来る内容だったと言えるでしょう。
今回は延長ローテになりますが、過去には1800m戦でもしっかりと勝ち切っているように距離への融通はある。中距離適性が求められがちなここでも問題無く能力を発揮できるだろうと判断します。
🔵ロンドボス
血統評価:B∔
父がRoberto系の中でも欧州血統を内包するモーリス、母父がディープインパクトという配合。母のフィニフティは天皇賞・秋2,3着などでマイル~中距離戦線で活躍したステファノスの全妹に当たる血統馬。更に母方を辿ると交流重賞などで活躍したゴールドティアラに当たるので、同牝系にはマイル戦線で活躍するジュンブロッサムや欧州G1馬のBlair Houseなどもいる良血牝系出身です。
モーリス×ディープインパクトの同父×母父配合にはジェラルディーナやアルナシーム、ディヴィーナなどもいる、父らしいタフさや持久力を持ちつつ高速持続力も助長される好相性の配合。ノーザンテースト≒Vice Regentからパワー混じりのスピードもあるので、バランスが良いながらもしっかりと父らしいタフさのある血統構成と言えます。
前走の赤松賞は7頭立てと少頭数のレースでしたが、2番手で運び直線を迎えるも、直線では逃げ馬が早々に脱落してしまい目標にされる形になってしまった。勝ち馬と長く競り合いますが、ラストは競り落とされての3着と言う内容。
そもそも瞬発力勝負は向いていない印象でしたし、敗因のある負けだったと判断しています。
追々は中距離やタフな体力を求められるシチュエーションの方が能力を発揮して来そうなタイプだけに、同じマイル戦でも今回の方が同馬にマッチしてくる可能性が高いと判断。
地力では上位人気勢から1枚劣る印象ですが、適性面で上昇があれば食い込んでもおかしくないと見ます。
本日は以上でございます!
最後までご覧頂きありがとうございました❕🔥
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