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フェブラリーS 血統解説❕🔥

こんばちわ!

さて今年最初のG1週がやってきました!
もう2025年も2カ月経とうとしていると考えると本当速いですね、、、💦

近年もそうですが、かなり混戦模様な印象ですので、しっかりと各馬の血統を分析して予想の一助に成れればと思います!

それでは今週もよろしくお願い致します❕🔥



〜〜東京ダート1600m・コース解説〜〜


2コーナー奥のポケットからスタートします。
コーナーに沿った形状の芝部分の距離差と2コーナーに入る際に若干内に曲がる事でスピードに乗り切れなかった内の馬が包まれやすい点から外枠有利のコースになります。(ここ最近は馬場傾向から内有利になりやすい所もありますが)長い向正面では緩やかな上り下りがありますが、直線でスピードに乗りやすい事とポジション取りが激化しやすい為にペースはそこまで落ちず。緩むのは3コーナー〜4コーナーの中間になる事が多いです。

広いコースの影響か隊列は決まりやすく、長い直線のイメージの割には前も残りやすいコースになっています。

前半の早めのペースについていく追走力とポジションを取れる自在性。加えて、ダートの中でも上がりを求められる異質なコースになっている為、ダートでも溜めた後しっかりと上がりを使えるかどうかが大事になりやすいコースレイアウトと言えます。






~~フェブラリーS・好走血統~~


ほんのり芝血統
父中距離型ミスプロ


✅ほんのり芝血統


コース解説でも触れていますが、このコースの最大と言っても良い特徴はダートコース最長となる500m程の直線。加えて、そのイメージがあるにしては上級条件になればなるほど、割りかし前傾ラップ寄りのラップ傾向になります。
中盤で一度緩む傾向もありますが、前半である程度締まった流れを追走した上で、ラスト3Fで36秒前後の脚を求められるのはダートコースとしてはやはり異質とも言えるでしょう。ダートコースの中では『上がりが使えるかどうかが大事』になるのは間違いありません。

そういった意味で、速い上がりが求めれやすい芝のレースにも対応できる可能性のある、『ほんのり芝血統』が重要になるか。(芝要素が強すぎると、ダートで能力を発揮し切れない可能性も)
具体的にはダートに対応できる部類のサンデー系(ゴールドアリュールやハーツクライなどが代表)や後述もするキングカメハメハなどが好印象。中でも、芝ではスピードが足りずに、、、という存在も芝的な上がりを求められるこのコースでは比較的フィットしやすい印象です。
また、純粋に”芝実績”がプラスになると言っても良いでしょう。


🔵2024年
2着 ガイアフォース   5番人気
父キタサンブラック
*芝実績あり

🔵2022年
3着 ソダシ   4番人気
母父キングカメハメハ 母母父サンデーサイレンス
*芝実績あり

🔵2021年
2着 エアスピネル  9番人気
母父サンデーサイレンス (父がキングカメハメハ)
*芝実績あり

🔵2020年
2着 ケイティブレイブ  15番人気
父アドマイヤマックス(サンデー系)

🔵2014年
4着 ノーザンリバー  11番人気
父アグネスタキオン(サンデー系)

🔵2013年
1着 グレープブランデー  3番人気
父マンハッタンカフェ(サンデー系)

4着 セイクリムズン  16番人気
父エイシンサンディ(サンデー系)


このように、芝向きの血統要素が入っていたり、芝で実績のある馬も好走してくるのが傾向の一つ。
穴になりやすいポイントでもあるので注意しておきたいポイントです。




✅父中距離型ミスプロ


前述の所にも絡んできますが、一昔前では前述もポイントの代表格でもある”ゴールドアリュール”らがほぼ無双状態と言っても過言では無かった。これらも引き続き狙える事は前提とした上で、近年はやや傾向も変わってきており、ミスプロ系が優勢になってきている。

ここ4年に関しては昨年ペプチドナイル(キンカメ産駒)、一昨年のレモンポップ(Lemon Drop Kid産駒)、2022年2021年と連覇したカフェファラオ(American Pharaoh産駒)と4年連続でミスプロ系種牡馬の産駒が勝利をしている。それ以前にもインティやノンコノユメなども同様にミスプロ系種牡馬の産駒に当たる。

特にミスプロ系の中でも中距離で実績を積んだ馬の産駒の活躍が目立っており、ミスプロ系らしい米指向なスピードに加えて、中距離でもやれる体力やタフさ、更に前述とも合わせて芝でもやれるような万能さが併せて求められるのだろうと感じます。

今年もミスプロ系種牡馬の中でも中距離指向な感じのある馬には注目してみたい所です。




〜〜フェブラリーS 出走馬血統解説〜〜



*ここでは血統評価をA〜Dで評価していきたいと思います。たまにSが出てきます。笑
基準は下記の通り。


①好走血統に沿っているか。
②そのレースで求められる能力に沿っているか。
③その馬が前走より血統的に条件が良くなるか。
④素質を感じる血統背景であるか。


の以上4点。加えて、そこからその他条件がついて回り、それが良い方に出そうか、悪い方に出そうか、その辺りを±を付けて評価していきたいと思います。





✅コスタノヴァ

血統評価:B-


根岸S1着から臨みます。

父がキンカメ後継の中でもスピードに富んだロードカナロア、母父がトニービンを内包するサンデー系のハーツクライという配合。母が芝の中距離を中心に3勝を挙げたカラフルブラッサムという血統馬で、同牝系には米G1馬のCroeso、Appealing Zophieなどがいる米ルーツの牝系出身です。
父と母母父が共にミスプロ系×Storm Birdという組み合わせ同士の配合になっており、前向きさと基礎スピードが助長されている。母の奥には欧州指向のタフな血統も内包しているので、芝向きの要素も持ち合わせている並びになっている。スピードがありながらも、タフなシチュエーションにも対応できるタイプの血統構成と言えるでしょう。

前走の根岸Sは後続に4馬身差を付ける圧勝の内容。スタートで落馬のアクシデントがあり、カラ馬の影響を受けた馬が有力所でも数頭いるので、そういった中で、同馬は中団の内をロス無く回り、ほぼカラ馬の影響を受けずに立ち回れているので、その分差が開いている印象もありますが、それを差し引いても優秀な内容だったと感じます。

2走前のクラスターCは開催中止の影響で2日スライドしての施行。同馬だけではないですし、同馬が影響あったかは定かではありませんが、イレギュラーで調整に影響のあった馬もいたと思いますし、度外視にするのが妥当と判断しました。
スタートで後手を踏んだ事もありますし、6着に敗れましたが、評価は下げないでおきたいと思います。

3走前の欅Sでは重賞を2勝し、ここでも対戦予定になっているエンペラーワケアを下しており、ハンデ差はあった物の、評価出来る内容だったと感じます。

今回はマイルへの延長、更に間隔を詰めてのレースになりますが、この2点がやや懸念になって来そうな印象。対応出来なくはないと思いますが、その分でやや割引をしたい所です。
ただ、能力の高さはこのメンバーでも高い所にあるのはここまでの走り振りからも明白。能力の高さでどこまで詰められるかがポイントになって来ると思います。




✅エンペラーワケア

血統評価:A


武蔵野S1着から臨みます。

父はキンカメ後継の中でもスピードに富んだロードカナロア、母父がミスプロ系の中でも米クラシック向きの指向を持つSmart Strikeの後継Curlinという配合。母の半妹には米G1馬のDancing Ragsがいる血統馬です。
父・母共にミスプロ×Storm Cat+His Majesty(Graustark)という並びになっており、更にその奥のTrun-to~Bold Rulerというパーツまで共通している相似クロス(1×1)のような配合の形になっている。基本的には父の良さが出やすい配合パターンと言って良い。父らしい前向きな速力とHis Majestyらから来る耐久性が強みの血統構成と言えます。

前走の武蔵野Sは、前が大きく逃げて後ろを離す中で5~6番手の内辺りを追走。逃げ馬が早々に脱落し、勝負所では前が壁になり詰まって切り返すロスのあるシーンもありましたが、ラストは内をしっかりと割って抜け出す内容のレース。
久々のマイルに対応して来た点もそうですし、不利があった事や、差し馬も台頭している流れの中でしっかりと勝ち切ったのは評価出来る内容だったと感じます。

以前はスピードに身を任せるような競馬が多い印象もありましたが、前走の走りを見る限りはパワーや体力面も整ってきたように感じますし、器用さも身に付いてきた印象がある。

ロードカナロア産駒らしく、ここに来て成長しているようにも感じますし、ここは更なる上積みも見込みたい所

ポジション確保能力が高い点もプラスに捉えたい。同馬に関しては内目の枠を引いたほうがプラスに出るのでは無いかと思います
極端にタフな流れに巻き込まれなければここでも好勝負の可能性は高いと見ます





✅ミッキーファイト

血統評価:A∔


名古屋大賞典1着から臨みます。

父がStorm Cat系の中でも両刀傾向にあるドレフォン、母父がサンデー系の中でも揉まれ弱さを併せ持つスペシャルウィークという配合。母がスペシャルグルーヴなので、半兄にはチャンピオンズCを制しているジュンライトボルトやマイル重賞を制しているグルーヴィットなどがいる。更に母方を辿ると3代母が名牝エアグルーヴに当たるので、同牝系にはアドマイヤグルーヴ~ドゥラメンテやルーラーシップなどがいる良血牝系出身です。
3/4Northern Dancer∔1/4非Northern Dancer系の好形配合になっており、基礎スピードが助長された並びになっていますが、その上で、Vice Regent由来の独特なパワーやVice Regent≒ノーザンテースト≒Nijinskyなどからパワーや底力が助長された配合。父系らしいスピードがあるのはもちろんですが、字面以上にパワーやタフさもある血統構成と言えるでしょう。

前走の名古屋大賞典は番手から運び前を行くノットゥルノをしっかりと捉えて勝ち切る内容のレース。内容としては卒の無い内容ではありましたが、現役でも上位レベルにある能力を持つノットゥルノを斤量差があったとはいえ差し切ったのは一定程度評価すべき内容だったと感じます。
馬体増で出走し成長も見せてきた辺りも十分評価出来ると感じます。

2走前のジャパンダートクラシックでは現ダート戦線最強馬とも言えるフォーエバーヤングと対戦し、0.2差まで追い詰めての2着と大健闘を見せている。強力と言える現4歳のダート世代でも上位の能力をしっかりと見せてくれたと思います。

純粋な能力ではここでも見劣りしない印象ですし、何なら地力最上位と個人的には評価しています。短縮ローテで臨んでいる点も好感が持てる
懸念を挙げるならば、新馬戦以来の東京マイルになりますが、その新馬戦でスタートでやや後手を踏み、向こう正面の道中でポジションを押し上げるやや大味な競馬をしていた。芝スタートにやや不安がある可能性はあるだろうと感じます。

そういった意味でも、スタートをカバーしやすい外目の枠の方がより不安は無いだろうと感じます。
スムーズに競馬出来る見込みが立てばここは勝ち負けの可能性十分と見積もりたいと思います。





✅ペプチドナイル

血統評価:A∔


チャンピオンズC5着から臨みます。

父はキングカメハメハ、母父がサンデー系の中でもドイツ血統を内包し、タフさを持ち合わせるマンハッタンカフェという配合。母は芝の中距離で4勝を挙げたクイーンオリーブと言う血統馬です。
父父と祖母のラインが共にミスプロ×Nureyev同士という配合をしており、ミスプロらしい前向きさと、機動力や重厚な切れ味を持ち合わせる。母方にMachiavellianを内包している点からも、基本的には立ち回りが上手いタイプで、ロスの無い競馬でアドを取れるようなシチュエーションが合うタイプの血統構成と言える。

前走のチャンピオンズCは有利な内枠を引けましたが5着に敗れてしまう。一見するとあまり評価できない内容ですが、同馬にあまり向いていない速い上がりを求められるレースになってしまった事や、4コーナーで外を回す事になってしまった(前の馬がミトノオーで勝負所で下がって来てしまう懸念があったため、外を回して動かざるを得なかったと言えるでしょう。)更に前半もポジションが取り切れないなど、理想のレースが出来なかった所が大きいと見ています。
個人的には致し方が無い敗戦だったと見ています。

2走前のマイルCS南部杯は逃げた勝ち馬のレモンポップをマークする2番手でレースを進め、終始レモンポップの外を回す形になりましたが、ラストまで差は詰められず、0.1差の2着という内容。
シンプルに勝ち馬が強かった内容に感じますし、むしろ不利な外枠から良く差を詰めたと評価したい内容でした。

昨年のこのレースを制しておりますが、タフなハイペースを前受けして押し切る形で勝利しており、血統的にもここまでの走り振りからも、機動力を生かした安定した先行力や持続力や耐久性やパワーが同馬の武器と言える。
今年も先行馬が揃っており、昨年のような展開になる可能性も十分あるか。同馬に関してはロス無く回れる枠が欲しい所か。ここもチャンスは大きいと見ておきたい1頭です。





✅サンライズジパング

血統評価:B


プロキオンS2着から臨みます。

父がディープインパクト後継のキズナ。母父がDanehill系の中でも欧州要素を内包したZoffanyという配合。母の半兄には欧州のマイルG1を制しているContributerがいる血統馬です。
母方のCoup de Foileの3×4など馬力要素も目立ちますが、Storm Cat≒ロイヤルアカデミーⅡやSecretariatのクロス(5×7)などのスピードを助長するニアリークロスも持ち併せるバランスの良い配合。
バランスの良さを活かして様々な場面への対応が出来る、弱点が少ないタイプの血統構成と言えます。

前走のプロキオンSは中団から運び、後半は終始外を回して進出するロスの大きい内容。特に外はより振られる事になる中京コースですので、より厳しいレースだったと感じます。そういった中で2着は評価出来る内容だったと感じます。
以前から申していますが、中京コースはあまり向いて無いと見ていただけにここ2走は力を発揮し切れていないと見ている。そういった中でも上位に来ている辺り、やはり地力は高いと言えるでしょう。

4走前にはジャパンダートクラシックで、フォーエバーヤング、ミッキーファイトに続く3着に好走。レベルの高い3歳ダート戦線で上位と言える能力を持っている事はここの走りでも明白でしょう。

その上で、走り振りを見ると、スピードに乗るのが遅く、加速に惰性がある方が良さが出やすい。気性的に素いったが入りづらいのも影響しているのだろうと思います。(この辺りは以前に武豊Jが言及しております。)
そういった意味で、乗り替わり(テン乗り)や距離短縮(以前にも短縮ローテで敗戦経験あり)はかなり大きな課題になるだろうと思います。

スイッチが入り、勢いに乗れれば終いは確実なだけに、スムーズな競馬が出来るかどうかが大きなポイントになるか。その点を最後まで精査して行きたい所です。





✅ドゥラエレーデ

血統評価:A


プロキオンS3着から臨みます。

父がキンカメ後継の良血馬ドゥラメンテ。母父がステイゴールドの後継に当たるオルフェーヴルという配合。祖母がアルゼンチン牝系のマルペンサなので、近親にはサトノダイヤモンドがいる血統馬です。サンデーの3×4クロスを含めたHaloのクロスで素軽さがありつつも、ノーザンテーストのクロスやThong≒Lt.Stevensなどから、欧州方面の前向きさやタフさを助長。その上で南米牝系特有の高速持続戦適性も出てくるような非常にバランスの取れた血統構成になっている。
極端な瞬発力勝負以外は広く対応できるタイプと言えるでしょう。

前走、2走前と共に中京ダート1800mのレースで連続に3着に好走。どちらも有利な内をロス無く回って来れた事が大きな要因にはなりますが、いまだにしぶとく脚を伸ばして来れる持続力や万能さは健在だと言えるでしょう。
特に2走前のチャンピオンズCでは、後方から内を捌くこれまでとは違う形でも好走をしてきており、融通性が身に付いて来ているのも評価したいポイントです。

昨年のフェブラリーSでは12着に敗れてしまいましたが、内枠から好位を取るも、終始馬に囲まれる窮屈で苦しい追走になってしまいましたし、勝負所でも外に出す事が出来ずにスムーズ追い出せないまま、脚が上がってしまった。前半の速い追走で脚を使ってしまい、ハイペースに巻き込まれたのも要因としてあるだろうと思います。

ただ、昨年も短縮ローテで臨みましたが、その昨年はしっかりとポジションが取れたのは今年に繋がって来るだろうとしてプラスに捉えたい。今年も同様に短縮ローテですが、好位を取れる公算がある分、競馬ぶりに幅が広がっていることはプラスに捉えたいと思います。

好位を取りスムーズに脚を伸ばす事が出来るなら、ここでも引き続き渋とく上位に入線する可能性は十分あるか。
昨年に関しては軽視しましたが、昨年以上に人気も落ち着きそうですし、前向きに抑えておきたい1頭としておきたい所です。





✅サンデーファンデー

血統評価:C‐


プロキオンS1着から臨みます。

父がStorm Cat系の中でも芝向きの様相のあるGiant's Causewayの後継であるスズカコーズウェイ、母父がNorthern Dancer系の中でも馬力要素を内包するスマートボーイという配合。祖母がダートで2勝を挙げているラストヒットなので、同牝系には交流重賞で活躍した南関の名牝ラブミーチャンがいる血統馬です。底力や重厚な要素が揃った欧州ルーツの牝系出身です。
4ラインがNorthern Dancer系と言う並びになっており、字面以上に強めのインブリードとなっている印象で、やや淡泊な面が出そうな配合になっていると言える。
主に母方からパワーや底力もありますが、基本的には自分のペースでレースが出来る方が能力を発揮できるタイプの血統構成と言えるでしょう。

前走のプロキオンSでは有利な最内枠からスタート、スムーズに先手を取りそのまま押し切る内容のレース。内容としては展開などに恵まれた側面が大きく、その上で、ラストは2~3着馬に詰められていますし、過度には評価出来ない内容に感じます。

近走は好走を続けていますが、いずれも自分の形に持ち込めたのが大きな要因と言える。反対に自身の展開に持ち込めないと脆い面もあるので、今回も同様に形に持ち込めるかが好走のポイントになる。
そういった意味で、短縮ローテの中でポジションが取れるかが最大の課題になるか。個人的には同型がいる事も含めて近走よりもやや厳しい印象を抱く。

ここは控えめの評価としたい。




✅ガイアフォース

血統評価:A


チャンピオンズC15着から臨みます。

父がディープインパクトの全兄ブラックタイドの後継に当たるキタサンブラック。母父が独特なパワーを助長するVice Regent系のクロフネという配合。父×母間でノーザンテーストのクロスを持ち、更に母方ではVice Regent≒ノーザンテーストのニアリーを持ち、更には耐久性を助長するKey to the Mintを内包するダンスインザダークを持ち、キタサンブラック産駒の中でも比較的馬力に富んだタイプです。
また、一族にはフサイチゼノンやアグネスゴールド、更にはメトロポリタンHを制しているHoner and Gloryや系統としても認知のあるFappianoなど、こちらもダート・急坂方面のパワーがある子が多くいる一族。総じて、母の奥のTeddy由来のパワーが伝わりつつ、父方の持続力のある軽めのスピードや突進力が備わっている血統構成と言えます。

前走のチャンピオンズCは不利な大外枠からのスタート、終始外を回す展開になり、ロスの大きい内容になった。15着に大敗しましたが、度外視として良いだろうと見ています。
更にそのチャンピオンズCの解説でも触れていますが、中京コースでは後述もする同馬の特性的に向かない可能性が高かった。その懸念が悪く悪く出たようなものですので、より致し方が無いと判断します。

昨年のフェブラリーSでは2着に好走。ダート適性自体は当時も評価していたように、ダートでも高い脚力を発揮できたのは大きな収穫だったように感じます。
そのフェブラリーSでは課題も見せており、砂被りをやや嫌うシーンが見られた。極端に嫌っている訳ではありませんでしたが、キックバックを貰う位置に入るとやや頭が高くなり、前と離れるシーンがあった。鞍上の長岡Jも極力キックバックを貰わないように細心の注意を払いながら運んでいたように感じます。そういった意味では昨年に関してはペースが上がり縦長気味の隊列になったのは同馬に向いただろうとも感じます。
上記の点は引き続き、今回もポイントになって来るだろうと感じます。

揉まれず、砂被りも極力貰わないように運べれば、ここでもチャンスは十分あると見ますし、距離短縮などから条件は好転と見ている。前走の大敗で人気を落とすならより評価したい所。
枠次第にはなりますが、前向きに評価を検討したい1頭です。





✅メイショウハリオ

血統評価:C


JBCクラシック2着から臨みます。

父はA.P.Indy系のパイロ。母父に🇩🇪血統を内包するサンデー系のマンハッタンカフェという配合。母がメイショウオウヒなので、半弟には長距離重賞で勝利しているテーオーロイヤルがいる血統馬。更に母方を辿ると世界的名牝のCourtly Deeがいる良血牝系出身です。
母の奥にはRobertoやNever Bendなどの欧州指向な底力や耐久性の要素を内包し、父のダート的なスピードと母方のタフさを併せ持つバランスの良い血統構成。ダート的なスピードを活かして前傾ラップを追走し、ラストで耐久性が活かされるような流れでタフに脚を伸ばして来る事でパフォーマンスを上げてくるタイプです。

前走は佐賀のJBCクラシックで2着に好走。勝ち馬のウィルソンテソーロは言わずもがなの強敵で、これ以降もチャンピオンズCと東京大賞典を連続2着に好走。負けはしましたが悲観しなくても良いかなと思います。
とは言え、地方の交流G1で少頭数でしたしレベルも低かった。過度には評価出来ない点も加味しておきたい点です。

一昨年のフェブラリーSでは3着と好走していますが、適性的には平均点以下という印象でしたし、地力だけで直線で追い上げて食い込んだという印象。あまり評価出来る内容では無かったと感じます。
また、当時から地力がやや劣っている印象を受けますし、ここで上積みを見せてくるイメージは現状湧いていない

ここは控えめの評価とします。





✅アーテルアストレア

血統評価:B


チャンピオンズC7着から臨みます。

父がサンデー系の中でも揉まれ弱さを持ち合わせるスペシャルウィークの後継に当たるリーチザクラウン、母父がKingmambo系の凱旋門賞馬ワークフォースという配合です。母の半兄(5/8同血)にはダート重賞を制しているセンチュリオンがおりますが、母方を辿ると全体的には芝実績の方が濃い一族の出身と言えるでしょう。
サンデーの3×4を持ち俊敏さを持ちますが、全体的に重めでしなやかな要素が並んでおり、重厚な加速力が助長されている血統構成と言える。パワーを要するシチュエーションでの加速力に期待が持てるタイプと言えるでしょう。

前走のチャンピオンズCでは最後方からレースを進め、勝負所でも不利な大外を回して追い上げるロスの大きい内容。ただ、上がり2位の脚を使い0.5差の7着まで追い上げる内容で、同馬の上がり性能の高さは証明する好内容だったと言えます。

基本的には前走のような大味な形で運ぶしかないタイプで、その形がどこまでハマるかの展開待ちタイプ。
そういった意味で、どこまでハマるかが今回もポイントになると言えるでしょう。

東京のマイルコースは初めてですが、少なくとも前走の中京1800mよりは外追走や後方から追い込む形がハマりやすいコースと言える。そういった意味では条件好転と捉えて良いだろうと感じます。
コース適性も血統的には悪くない。スムーズに運びやすい外枠が欲しい所ですが、状況次第では評価したい1頭です。





✅ウィリアムバローズ

血統評価:C‐


JBCクラシック6着から臨みます。

父がディープインパクト後継の中でも前向きな速力を持つミッキーアイル、母父がRoberto系の中でも大箱向きの素軽さを持ち合わせるシンボリクリスエスという配合。母は芝の中距離で3勝を挙げたダイアナバローズという血統馬で、母方を辿ると同一族には凱旋門賞馬のLevmossや仏オークス馬のSweet Mimosaなどがいる欧州ルーツの牝系出身です。
前向きで一本調子な向きのある父と、大箱向きの素軽さを持ち合わせる母父の配合や母方のMill Reefのクロスというイメージからも、スムーズにスピードに乗れる大箱コースでパフォーマンスを発揮できるタイプの血統構成と言えるでしょう。耐久性や底力もしっかりとあるので、積極的な走りでより能力を発揮できるタイプと言えます。

2走前の日本テレビ盃では果敢に先手を取り、強敵ウシュバテソーロを抑える大金星。ただ、ウシュバテソーロ自身が出来今一つでしたし、ピークを過ぎてしまっている印象のあるタイミングだった。展開的に恵まれた側面も大きく過度には評価出来ない内容だったと感じます。

前走のJBCクラシックでは6着に敗れてしまいましたが、あまりコンパクトなコースに向いているタイプでは無いので、コース適性的に合わなかったのだろうと見ています。大箱コースの東京コースに変わる点や距離短縮になる点はプラスに捉えたいと思います。

ただ、それでも前走に関しては相手関係を考えればもう少し見せ場が欲しかった所で、どうしても物足りなさを感じる。
相手関係も強化される印象がありますし、ここはハードルが高い印象。展開を作る可能性があるので軽くは扱えませんが、ここは評価しにくい。





✅タガノビューティー

血統評価:B‐


根岸S競争中止から臨みます。

父はStorm Cat系の中でもよりダート方面の軽いスピードが目立つヘニーヒューズ。母父がサンデー系の中でも揉まれ弱さのあるスペシャルウィークという配合。父父が同じヘネシーで5/8同血に当たる半兄にはNHKマイルC2着のタガノブルグがいる血統馬です。
母方にWoodmanやHis Majestyと言ったパワー向きの血統や豊富なHyperionから来る底力などを持ちますが父系の軽いスピードが目立つ印象で、大箱コースで揉まれずスムーズにスピードを活かしてパフォーマンスを上げる血統構成です。

前走の根岸Sはスタート後すぐに落馬をしてしまい競争中止になってしまった。その後カラ馬になりコースを回りレースにも影響を与えてしまいましたが、人馬は無事で良かった所です。

昨年のフェブラリーSは0.2差の4着と惜しいレース。中団後方の内を追走し、直線では勝ち馬の後を追うように進路を取り抜け出してくる内容。レース振りは無難に悪くなかったと思いますし、ラストはやや甘くなりましたが適性的にも悪くないと感じました。

その上で、昨年のこのレースの解説では『加齢の影響もあってかスピードが落ちてきている印象で、今ならばマイル~1800mくらいの方が合うだろうと感じています。』としましたが、近走を見る限りはマイルがギリギリな印象も抱く。
昨年のようなタフさも求められるレースになるとやや苦しくなる可能性もあると見ます昨年ほどの強気な評価はしにくいなというのが現状の思考。ただ、あまりに人気が落ちるそこまでタフにならなさそう、と言うようなシチュエーションであれば1票入れてみたい。





✅アンモシエラ

血統評価:C-


クイーン賞2着から臨みます。

父がStorm Cat系の中でも芝向きの様相のあるGiant's Causewayの後継の中でも追走力が強化されたブリックスアンドモルタル、サンデー系の中でもダート指向なタイプであるゴールドアリュールという配合。3代母が名牝フェアリードールなので、同牝系にはトゥザヴィクトリー~トゥザグローリー・トゥザワールドやデニムアンドルビーなどがいる、機動力や持続力のある名牝系出身です。
Robertoのクロスや母方のNureyevのクロスやSharpen upなどから耐久性や持続力が強化されており、父のイメージ以上に持久力もある並びの血統構成と言えるでしょう。父由来の前向きなスピードや追走力を活かしつつ、粘り強さを活かせるシチュエーションに強いタイプと言えるでしょう。

前走のクイーン賞では強敵オーサムリザルトと0.2差の2着と好走。少頭数の中で先手を取れたことでマイペースで運べたことが大きく、恵まれた側面もあるので過度には評価出来ませんが、相手を考えれば上々かと思います。

昨年は牝馬ながら、レベルの高い現4歳世代の牡馬と南関クラシックで大健闘した。特に先手を取り粘る形でのレースで力を発揮しており、牝馬離れしたメンタルと粘り強さは持ち味と言えるでしょう。

ただ、ここは更に相手強化になるので足りない感が強い。展開を作る可能性がありますが、ここでは評価しにくいと感じます。





✅ミトノオー

血統評価:D


ベテルギウスS14着から臨みます。

父はSadler's Wells系の中でも俊敏さと追走力を併せ持つロゴタイプ、母父がミスプロ系の中でも前向きなスピードを持つサンダーガルチという配合。母がカナダの重賞勝ち馬であるシダクティヴリーという血統馬で、同牝系には米G1馬のMarquetryなどもいる良血牝系出身です。
基本的には米国指向なスピードが並んでいる並びになっていますが、機動力やNever Bend由来の耐久性も持ち合わせる事で、一定程度のタフさも持つ血統構成になっている。上がりの掛かるシチュエーションに強いタイプと言えるでしょう。

前走のベテルギウスSは先手を取るも早々に脱落し14着と大敗。61キロという酷量を背負った影響もあるかもしれませんが、流石に負けすぎな印象。
2走前のチャンピオンズCは逃げたレモンポップを番手で見ますが、これも直線で脱落。
基本的には先行してどこまで、と言うタイプではありますが、近走の走り振りやここまでの相手関係からも上位勢とは地力で差がある印象。

ここでも展開を作る可能性があるので軽くは扱えませんが、評価は出来ない1頭です。




✅デルマソトガケ

血統評価:C-


佐賀記念5着から臨みます。

父が独特なパワーを助長するVice Regent系のマインドユアビスケッツ、母父がサンデー系の中でもダート指向な馬力を持ち合わせるネオユニヴァースという配合。母は交流重賞を制しているアムールポエジーという血統馬で、母の半兄には短距離の交流重賞で活躍したミリオンディスクがいる、米指向なスピードのある牝系出身です。
父マインドユアビスケッツと相性の良いサンデーを内包し、ダート的なパワーを持ち合わせる事から父のツボを突いた好配合になっている。父らしいスピードはもちろん、パワーを併せ持つ事で、力を要する馬場やタフなシチュエーションにも対応できるタイプの血統構成と言えるでしょう。

過去にはBCクラシックで2着に好走するなど、ダートの本場であるアメリカでも活躍する程、地力を見せた同馬ですが、近走は内容今一つなレースが続いている。
割かし言い訳の効かない内容でもあったため、近走を見る限りはメンタル面の影響やピークアウトを検討しなければならないなと感じます。

マイルへの短縮自体は好印象ですが、近走の内容から上積みは見込みにくいと感じてしまいます。ここはハードルが高い印象。




✅ヘリオス

血統評価:D


兵庫GT12着から臨みます。

父はステゴ後継の中でもパワーに向いてダートでもやれる傾向のあるオルフェーヴル。母父は独特なパワーを持つVice Regent系のフレンチデピュティという配合。母がダートで2勝を挙げているアンジュシュエットと言う血統馬です。
ノーザンテースト≒Vice Regentにニアリークロスを持ち、前向きなスピードに加えタフさや闘争心も助長されている。また、同父×母父の配合ではBCディスタフや大井のTCK女王杯を勝ったマルシュローヌやOP入りをしているアルドーレなどがいる、ダート向きのパワーを助長する組み合わせの一つと言える。
奥にはIn Realityを内包するフジキセキを持ち、より前向きさに富んでいる血統構成と言えます。

一昨年のフェブラリーSでは7着と健闘しましたが上位とは1秒差離れており、特段評価出来る内容ではなかった。当時から述べてますが、血統的には距離融通がありそうな物の、同馬の走り振りなどからはマイルはギリギリな印象が強い。
近走は精彩を欠く内容を続けており、条件もプラスになる要素は薄く、ここで上昇を見せるイメージは湧かない

ここでは評価できないか。





~~まとめ~~



✅現状の印


◎ミッキーファイト
〇ペプチドナイル
▲ドゥラエレーデ
△エンペラーワケア
△ガイアフォース

現状の◎はミッキーファイトとさせて頂きます。
スタートや前半のポジショニングなどの課題はありますが、コース適性や能力面はここでは最上位と評価したい。臨戦過程も含めて高評価としたいと思います。
少し細かい点にはなりますが、上位人気の中では戸崎Jの継続騎乗となるので、その点もプラスになるのでは無いかと感じます。

対抗は昨年の覇者〇ペプチドナイル。枠や予測される展開次第ではこちらの本命も十分あるでしょう。
前走は敗因もある負けだと見ているので、そこまで評価を落とさないで行きたいと思います。昨年ほどの旨味はありませんが、条件は良くなる可能性は高いと思いますし、十分評価圏内と見ています。

印をつけた5頭に関しては恐らくなんらかの印をマストで回すと思います。
以下B評価帯の馬達を枠などの影響で取捨する流れになると思いますので、当日までしっかりとしていきたいと思います。





今回は以上になります!
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大吉@血統予想
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