【詩】 無垢の雄叫び 女1 失恋

この世界
まったくもって、恨めしい!
この身体
まったくもって、呪わしい!

貴女が過ぎ去ったというのに
この貴女のいる世界に
私はまだこうして立っている

だからなのか
酒でこの世から浮遊したり
煙草で命を焦がすというのは

あぁ、なぜだ
なぜ私はこの世界に残されている

私の寝床なら
疾うに見知らぬ男によって
奪われたではないか!

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