【詩】 無垢の雄叫び 酒と煙草1 少年と老人
酒に意識は清められ
頭蓋骨に押し込められた願望が
いまありありと心臓の扉を
ノックする
いつまで眠り続けねばならないのだ!
脈打つ鼓動のひと波に全身が騒めく
最も純粋な願望以外はすべて麻酔に
呑まれ、少年がただひとり瞼の裏で
ひっそりと佇む
まだ、そこにいたのか!
見よ、おまえは疾うに老い朽ちて
誰の目にも留まらぬ浮遊物と成り下がった
いつまでそこにいるのだ!
もう何者にもなり得ぬ 遅いのだ
常識の泥沼に自らの決断で足を突っ込み
ただ、そこで生を耕す、不毛な耕作者と