リゾート地で生活することで初めて見えてきた状況
ライター:浦崎さん
こんにちは。株式会社ダイキアクシス内定者の浦崎です。私達、内定者はインドネシアのバリ島にて9日間の研修を行ってきました。今回は海外研修で得たことについてお話していきたいと思います。
みなさんはバリ島にどのような印象を持っていますか?
・きれいな海
・美味しいグルメ
・華やかなリゾート地
いくつか例を挙げましたが、このようなイメージを持たれる方は多いのではないでしょうか。私自身そのようなイメージを持っていました。
そして実際にバリ島に訪れるとそのようなイメージ通りに美味しいグルメや綺麗なビーチといった数多くの魅力が溢れる場所であったことは間違いありません。
実際に現地で生活したからこそ得られる経験がある。
現地で何日間も滞在したことで、観光客としての視点から住民としての視点に徐々に変わっていく自分に気づきました。
人で賑わうビーチやおしゃれなレストランといったリゾート地の背景には生活するにあたって重大な問題が見えてきます。
インドネシアでは下水道が未発達な地域が多いため清潔な水の確保は重要です。そのため飲用水は必ず購入し水道水の飲用は避ける他、歯磨きや店の料理を食べる際など普段の生活にも注意を払う必要があります。
この画像を見てどのような印象を持たれるでしょうか。
私は以前にもネット記事にもこのような画像を見たことがありますが、「莫大なごみの量」や「迫力がある」といった感想を持ちました。
実際に現地で訪れた際にその感想自体は間違っていなかったものの、それはあくまでもほんの一部だと気づきました。
画像だけではゴミ山の全体の大きさや、どのような臭いがするかなどは分かりません。
実際に訪れることでネットの活字や画像だけの情報では到底匹敵しないほどの情報量とリアリティを体験しました。
自分で体験することには替えの利かない刺激があると感じました。画像を見て「きっとこうだろう」と想像で補っていた部分が実際に体感したことで事実に置き換わっていくことで現実味を帯びてくる体験をしました。
そしてこの経験を経て実際に現地に赴くことは物事についてその全体像を把握し、自分は何を感じるかを見つめ直す重要なプロセスだと感じます。
自分自身の感覚で得られた情報を通して常識や過去の印象をアップデートすることでリアルタイムの状況を把握する。そうすることで初めて見えてくる変化や違和感があると感じました。そして職員や近隣住民の方々の話を伺うことで生の声を聞くことができます。
そうして得た情報や自分の感じたことが自分の意見を補強したり見方が変わるきっかけになるのではないかと私は思います。
私は実際にバリ島で様々な光景を見たことで、現在でも公衆衛生や飲み水確保の状況が芳しくない住民が生活しているという事実が強く記憶に残りました。
そして今後、水処理技術に携わる者として状況改善に貢献できるように邁進していきたい気持ちがより一層強くなった変化を感じています。 今後、多種多様な業務をこなしていくと思います。様々な案件を経て経験を重ね、知識を積み上げることで様々なケースに難なく対応できる人材へと成長していきたいと思います。そして国内だけでなく海外にも幅広い製品の提供を通して安全な水をより容易く手に入れることができるようにしていきたいです。
不自由な言語に囲まれたからこそ自己表現の力を伸ばせた。
しかし、滞在を続けていく内に耳が英語に慣れ徐々に言葉が聞き取れるようになると大まかではありますが、話の内容がすっと入ってくることが多々ありました。徐々に話の中の単語の一つ一つに耳を澄ませることである程度の内容が理解できるようになっていきました。
当然ではありますが、相手は会話をしているだけ英語の実力試験をしているわけではありません。ペーパーテストのような文法のひっかけ問題や紛らわしい表現は無く、分かりやすいように簡潔に話をしているだけと気づきました。
その気付きから正確に伝えなければという緊張がほぐれていきました。そしてまずは自分の話し方を改めようと思いました。頭で整理したつもりの会話文は本当に正しいのか、自己満足な会話になっていないか、そしてどこに問題があるのかを考えました。
今思えば、最初は英語の会話では文法をきっちりと守り、最適な単語を選択する必要があると思い込んで発音が曖昧なまま長い文章を話していたと思います。
この経験をもとにただ言葉を投げかけるのではなく相手が理解できるよう伝える工夫と姿勢を持つことが第一歩だと考えました。文法的に正確な文章ではなく、簡潔で伝わりやすい文章で会話することに切り替えることにしました。
会話文が短くなった分、補足の説明を加えたり、適切な単語が思いつかないときは別の表現で話してみるなど様々な工夫を通して、不格好ながら会話を成立させることができたと思います。
言語が違っても日常会話で意識することは日本語とは変わらず「相手に伝えること」が大事だと学びました。使い慣れていない言語で会話をする生活を過ごしたからこそ、自分の意思表示や伝える力を伸ばすことができたと感じています。
今回の研修では画面越しで見た世界を直接体験したことで得られた知見と今後の姿勢について認識したことが自分にとって最も大きな発見であったと感じます。
人づての情報と直接得た情報では感じ方や捉え方は変わってきます。誰かが取りこぼした情報も自分なら気づくことができるかもしれない。誰かから聞いた情報を鵜呑みにし理解したつもりになるようなことは避け、ちゃんと目や耳で直接体感することで自分の意見を持つことを意識しようと思いました。
英会話では話し方や伝え方に工夫を凝らしたことで良い変化が現れました。研修の終盤では積極的に質問をして知りたい事をすることができたり、相手の話にもついていけるようになったことで簡単な雑談もすることができました。
苦手だと感じていた英会話がここまで成長できたことは自信にも繋がりました。そして日常では滅多にない刺激を数多く受けたこの研修は間違いなく貴重で充実していたものでした。
ここまで読んでいただきありがとうございました。皆さんにはやりたいことや行ってみたい場所、国などはありますか?
踏みとどまっている方や躊躇している方がもしいればとりあえず行動に移してみる事をおすすめします。
「○○が不安」や「○○が楽しそう」はあくまでも想像に過ぎません。行動することによって予想してなかった事に遭遇したり、苦手を克服したり、感動することが起きます。
同じ体験をしても何を感じるかは人によって変わります。誰かにとっては取るに足らないことでもあなたにとってはそうではないかもしれません。
その事を確かめるためにまずは自分の好奇心に従って興味のあることにトライしてみましょう!
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