![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/154527931/rectangle_large_type_2_42fc33ca07d5ec688007722e434016ae.png?width=1200)
会津若松に行ったって話①
8月下旬から続いた出張ラッシュの話をまたしよう。昨年度スタートした研究プロジェクトの一環で、主に行政系(市役所のまちづくり関連部門とか)にお邪魔し、担当職員の方々から色々とヒアリングさせてもらっている。
8月20日・21日に行くことになった宇都宮市の話は先日書いた。
今回は、8月26日・27日の日程で訪問した会津若松市の話である。
実はあたしたちは昨年度も会津を訪問しており、その時は市役所のまちづくり部局に話を聞かせていただいた。その際、市か国士舘大学と行なっていた(現在は終了している)社会実験の様子や七日町という地域の観光地整備などについてのお話を現地視察を交えて色々と教えていただいた。社会実験の内容は以下の通り。道路の歩行者利用を促し歩ける街を作るための取り組みだ。
昨年行ったばかりなのになぜ今年もまた会津に行くのかというと、あたしが会津が好きだという割とガチめな理由があるのはとりあえず置いといて(勝手に行けよと怒られる)、昨年の訪問だけでは会津のもう一つのまちづくりの柱を無視することになるからだ。
会津で行われているまちづくりの取り組みには実はもう一つ大きな流れがあり、こちらは行政というよりは民間が中心となって動いている(もちろん両者は繋がりがあるけれど)。
今年度再び会津に赴いたのは、今回はこちらの方、つまり民間企業が中心となって行っているまちづくり事業について話を聞くためだ。
会津には、AiCT(アイクト)というものがある。
これは会津若松市が2011年の東日本大震災からの復興プロジェクトとして始めた「会津若松市スマートシティ」の取り組みが発展したものだ。
スマートシティとはもしかするとなかなか耳慣れない言葉かも知れないが、実は世界的に使われている言葉で、情報技術、とくに市民生活に関するビッグデータやAIを使って市の課題の解決を目指す的なことを意味する。内閣府ではこんなふうに定義されている。
グローバルな諸課題や都市や地域の抱えるローカルな諸課題の解決、また新たな価値の創出を目指して、ICT 等の新技術や官民各種のデータを有効に活用した各種分野におけるマネジメント(計画、整備、管理・運営等)が行われ、社会、経済、環境の側面から、現在および将来にわたって、人々(住民、企業、訪問者)により良いサービスや生活の質を提供する都市または地域
https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/smartcity/index.html
また、実際に取り組みが進んでいる都市も世界を見渡すとたくさんあるようだ。
我が国ではこの会津若松市は「会津モデル」と呼ばれていて、このスマートシティの取り組みのトップランナーを走っている。AiCTコンソーシアムという団体を作って、AiCTのオフィスもあり、スマートシティを加速するためのプロジェクトが日夜稼働しているとのことだ。コンソーシアムに関連する企業は90社を超え、誰もが知っている大企業も数多参加している。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/154527624/picture_pc_7869733e7a63cdd40db01cf1c5ea89ea.jpg?width=1200)
そんなAiCTでは、市の課題を解決するため参加企業が市役所の各部局と相談しながらさまざまなソリューション(問題を具体的に解決するための手段)を提案していて、実際に市民に利活用されている。たとえば、
ここから先は
¥ 100
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
サポートされたら、とても喜びます。