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Photo by
soeji
あの晴れの日に君は。
あの日、君が僕を置いて旅立ったあの日も、確か今日と同じように晴れていた。水色があれほど爽やかに、残酷に見えたことは後にも先にもあの日しかない。
今年は2022年だ。あれからもう16年も経つ。けれど、僕は未だに毎日思い出す。毎日思い出すよ。
君の元旦那からかかってきた電話を取った時の振動、前日に交わした君とのメールをぼんやりと眺めたときの目のチラつき、まだ冬も終わらない北海道なのになぜか雨が降っていた飛行機の窓の外の風景、挨拶してくれって頼まれたから一所懸命考えたルーズリーフに落ちた涙で滲んだペンのインク、君のお母さんが棺にしがみついて漏らした悲痛な嗚咽、毎日思い出すよ。
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