#24 母つよし姉たくまし僕追いし
-いってらっしゃい、いつ帰ってくるの?-
先日、母が誕生日で
過ぎてしまったものの僕と姉の二人の三人でお祝いをした。
ちょっとしたサプライズで
どこに行くか告げず
外食をし、欲しいと言っていたものをプレゼントする。
ひと月くらい前に
姉No.2が急にLINEのグループを作り
なにかやろう!と言い出した。
でもまぁ、話は逸れるわ、ふざけるわ、プレゼントは決まらないわ、値段で揉めるわ、いくつになっても3バカトリオなのである。
筆頭にふざけていたのは言うまでもなく僕なのだが。
しかしこうやって家族が集まることも珍しくなってきた。
今回揃ったのは何年振りだろうか。
ものすごく遠い場所に実家があるわけでもないのだが、いつでも行けるからこそ、足が遠くなるのだ。
東京に住んでると近いからこそ東京タワー行かないみたいな。
札幌に住んでると近いから時計台わざわざ行かないみたいな。
大阪住んでると近いから通天閣わざわざ行かないみたいな。
もう諦めよう。
車中では3バカトリオの昔のおバカエピソードを振り返り、バカ笑い。
久々に外食や買い物をゆっくり揃ってした。
途中、母の知り合いにお会いしたが、でっかい子供を三人も連れている姿にはさぞ驚いたことだろう。
そしてしみじみ思うのだ。
母は母で
長女は長女で
次女は次女なんだ。
当たり前っちゃ当たり前なのだが、ふとした言動にあらわれるそれぞれの家族の中での位置。
意識していなかったが
僕はやっぱり末っ子らしい。
その日何度
末っ子だなぁと姉に言われたことか。
やっぱり家族といると
何にも代えられない感覚がある。
落ち着くとはまた違う。
大人になると家族の中にも何かそれはそれで気遣いというのか、成長したなりの思いやりが生まれる。そして妙な気恥ずかしさみたいなのがあるのも事実。
それを含めての家族の空気なのだ。
どんより曇り空で雨が降ると言われながら
結局外出のあいだは降らず。
天気も味方してくれたか。
母の誕生日祝いだと言いながら
自分もしっかり楽しんで過ごした。
大人になった今も
日々成長していく姿を家族に見せていかねばならない。
さぁ、今日も明日もこれからも
がんばりましょう。
なじみのある地元の地下鉄の改札を通る
夕方17時ごろ。
僕を押すように風が吹いてる。
そして
お誕生日おめでとう。
いつまでも元気で。