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[考察]ルールチェンジで変わる正しさ

今流行りのブレイキングダウンは、
1ラウンドのみ1分のみというルールの格闘技。

通常のどの格闘技よりも短い決戦。

その短さゆえにプロ>アマの関係がくずれる。

戦略もテクニックも時間には勝てない。
時間の短さがすべてを飲みこんでしまうところに視聴者は魅了されている。

通常なら成立する関係が、あるルールをすこし変えるだけで成立しなくなってしまう現象。

地球上では水をこぼせば当然上から下に落ちる。
しかし、「重力ゼロ」というふうにルールが変わってしまう宇宙空間ではこのあたりまえはあたりまえではなくなる。

このような現象が、地球と宇宙のように誰でもわかるルールのちがいならそれにあわせた対応を用意できるから問題ない。

問題なのは、知らない間にルールが変わってしまうケースだ。

これは年代のちがう世代間でよく見られる。
いわゆるジェネレーションギャップというやつ。

そして大抵の場合、ルールの変更に気づかないのは上の世代の人間だ。

なぜなら新しいルールを作っていくのはいつの時代も若者だから。

若者は自分たちの作ったルールがゆえに、ルールチェンジにはうまく対応できる。

ところが上の世代は過去に自分たちが若者だった頃のルールがあたりまえで、且つ身に染み付いていて、
ルールチェンジに気づかないし、気付いても対応できない。

昔からたぶんこのサイクルがずっと続いているのだろう。

自分の世代もそろそろ上の世代になってしまった。

ルールチェンジに気づくことはもちろん、
一番気をつけなければいけないのは、
ルールが変わることで、これまであったどんな関係がくずれるのか。
どんなあたりまえがあたりまえではなくなるのか。
ブレイキングダウンでも、
これまでのルールのプロだった人ほど、新しいルールの中でも昔のルールで貫こうとしてやられてしまうという展開をよく見る。

あたらしいルールの中なら自分はどんな振舞い方をするのがベストなのか、
自分のスペックと相談しながら見極めていけたら、次でもきっと楽しめるのだろう。

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