(進化論)進化論はいかに進化したかを読んで

こんにちわ。矢継ぎ早の投稿となりますが、今回ご紹介するのは更科さん著作の「進化論はいかに進化したか」。

結論から言うと、ダーウィンが発表した「種の起源」は完璧なものではなく所々に反例が見受けられるものの、当時の環境下で大量の実証実験を実施の上、大量の実証実験をバックグランドに帰納法的に進化論を導き世に解いた傑作であるというもの。

正直いって読み解くのは難しく、私の知らない専門用語が多く使用され、基礎知識がないと理解ができない内容を含む文章が多かったのは今後の励みになるものの、なんとか1週間ほどかけて読破。本書を通じて感じたのは2つあり、1つは我々が考える時間軸というのは進化論の時間軸とは到底似つかない程のギャップがあるということ。即ち、我々(と認識している現代人)は生物が誕生してからの観点で見るとほんの僅かな期間しか存在しない聊かな存在であることを再認識させられた。

2つ目は生物学で見たときに、人間という生物は昨今進化できていないことだ。前提として「進化すること=いいこと」ではないと考えているものの、これだけ世界経済が目まぐるしい成長を成し遂げている中で、人間は100メートル走を5秒以下では走れないし、50メートルを10秒以内で泳ぐことはできない。つまり、そういった身体的進化は生物学の観点からは必要のない「進化」であるということ、言い換えれば暇を持て余した人間のゲームのなかで僅かな成長を追い求めあって競い合っているものだと理解した。

そう考えると、私含め人々(先進国である程度十分な生活基盤を整えられている人)が日々悩んでいることは暇を持て余したゲームが上手くいかず落ち込んでいるだけのものであり、私たち人類の生命になんら影響を与えない悩みであるというメタ認知をすることができた。

難しい本ではあるものの、メタ認知力を上げるために役立つ本だと思いますのでぜひ皆さんもどうぞ。

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