「当たり前の基準の高い会社」で働くと市場価値がバカ上がりする理由
「当たり前の基準の高い会社」と聞いて、どういう会社を思い浮かべるだろうか。自分の中では、
野村証券
リクルート
キーエンス
外資系コンサル
などが思い浮かぶ。
そして、そういう会社の人材は、転職してきても平均的に仕事ができる確率が高い。自分の知り合いの範囲だけど、それらの会社で働いてきた人の能力値は本当に高いと思う。(※ベンチャーなどは玉石混合なんだけど、上記の会社は確率的に高い)
それでは、なぜそこまで平均的に能力値が高いのだろう。
これにはいろいろ理由があると思うのだが、個人的には
もともとの仕事のポテンシャル
組織の当たり前の基準の高さ
があるのではないかと思う。
個人の仕事のポテンシャルは別のタイミングで議論するとして、今回は「組織の当たり前の基準の高さ」について、考えていきたい。
「当たり前の基準の高さ」が高いと、なぜ仕事ができるのか
当たり前の基準の高さが高いと、なぜ仕事ができるのか。これは、「仕事ができる」と呼ばれる最低限の基準値が非常に高いからである。
例えば、キーエンスの友人と話していると、1日にかけるcallの数を厳密に定量化され、それを満たないと、なんでできないの?とフィードバックされるらしい。(いわゆる詰め)当たり前の行動KPIが下回ることが許されないらしい。特にメンバー以上にマネージャーレベルがめちゃくちゃシビアにみられるとのこと。
全ての行動に対して、厳格な基準となる結果指標が存在し、それに満たされない場合/もしくは満たされる場合に対して、報酬設計されている。
こういう世界で生きていると、「達成することが当たり前」という組織になる。逆に言うと、達成しない方がおかしい、という状態になる。
「当たり前の基準が低い」組織にいると、どうなるか
では、当たり前の基準が低い組織にいると、どうなるか。
結論、自分の行動を望ましい方向へ変えていくのがとっても難しくなる。
例えば、ちょっと仕事ではないのだけれども、イメージしやすいように「中学受験で合格する」というゴールを設定する際に、以下の3つの小学校、どこが一番難易度が低いだろうか。
周りに中学受験を目指す友達が多い小学校
周りに中学受験を目指さない友達が多い小学校
周りがヤンキーしかいない小学校
中学受験に合格するならどこの小学校を目指したらいいかは非常にわかりやすいと思う。そもそも中学受験することが当たり前の場所に入れば、学力を上げることが当たり前、努力することが当たり前、という雰囲気になる。
逆に周りにヤンキーしかいなかったら、小学校で受験勉強していたら、教科書破られそうだし、孤立しそうだ。そういう自分だとコミュニティで仲良くするのが難しいのでヤンキーになりたくなるかもしれない。
では会社の文脈ではどうだろう。「当たり前の基準が低い会社」、例えば、
納期が守れなかったら事後報告が当たり前の上司がいる会社
報告・連絡・相談ができない同期がいっぱいいる会社
上司の文句ばかり言っている同僚がいっぱいいる会社
成果も出していないのに、ワークライフを主張する上司がいる会社
ここで、「顧客の期待値を120%で達成しろ」と言われたとして、できるだろうか。多分、難しいだろう。同僚の中で1位をとるのは簡単かもしれない。でも、もしその会社で働く人が、「当たり前の基準値が高い会社」に転職したら、その品質クオリティでは評価してもらえないかもしれない。
「当たり前の基準が高さ」は、キャリアアップの追い風
「当たり前の基準が高い会社」で働くと、それゆえ、キャリアに対して圧倒的な追い風が吹くのである。
逆に言うと、「当たり前の基準が低い会社」で働くと、自分がどう頑張っても、圧倒的に向かい風が吹き、成果を出しにくい。どんなに努力しても、基準が低すぎるせいで、結果的なアウトプットの品質は低くなる。
「当たり前の基準」は、令和になってどんどん低くなってきている(かもしれない)
電通事件が起こって以降、外資系コンサルもそうだし、いわゆる過労死ラインで働いていた会社はどんどん優しくなってきている。特にメンバークラスに対しては、非常に優しい。
コロナ禍で就活して、リモートワークで1-3年くらい働いている若い世代なんかはまさに、その恩恵を受けているだろう。
でもそれは逆に言うと、「当たり前の基準」が下げられているということである。つまり品質を上げることを期待したいけど、リスクが高すぎてできない世の中になってきているのだと思う。
令和だからこそ、当たり前の基準の高い会社に身を置くべきだと思う
当たり前の品質を高く求める会社は、リスクを取る会社以外やらなくなった。だから、普通に就職したり転職すると、当たり前の基準を高く維持するのは難しい。
あえて意図的に、当たり前の基準の高い会社に身を置くべきだなと思う。
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