実例解説!個人事業主が一人で事業再構築補助金をもらうためのマニュアル その③ 見積もり時の注意点
事業計画がまとまり、何をするかが決まったのであれば次は見積もりを取りましょう。
見積もりを取る際の注意点は、
1 購入する約束をしてはいけない
2 相見積もりをとる
3 業者の方とは仲良くする
です。
まず1ですが、事業の実行に必要なもののうち高額なものは見積もりを取る必要がありますが、絶対に先に購入してはいけないし、購入を約束してはいけません。あくまで「補助金が採択されたら」という前提でお話ししましょう。そうしなければ、不採択の時にトラブルになってしまいます。「事業再構築補助金に応募したいんですけど、見積もりだけもらえませんか?」ということを事前に相手にお伝えしましょう。
次に2の相見積もりです。
今の時点で相見積もりを取る必要は補助金に応募する上ではあまりないのですが、採択された場合、高額なものは必ず相見積もりが必要になってきます。そのために先に相見積もりを取っておくと採択後がスムーズになります。さらに、相見積もりを事前にとったならば、補助金応募の際は【高い方】の見積もりで申請します。【高い方】です。補助金の申請額はあとから下げることはできても上げることはできないからです。思ったより費用が嵩む可能性もあるので、必ず余分のある金額で申請しましょう。内装なんかは業者さんによって値段が全然違ったりするので事前にしっかりと相見積もりを取っておきましょう。
最後に、3の業者の人と仲良くです。これはめちゃくちゃ大事です。
極端に値切ったりクレーム入れまくって嫌われないようにしましょう。なぜなら、補助金は必要な書類が揃っていないと最終的にお金が入金されないからです。見積もり書、発注書、振り込みした際のATMの証拠、振り込みをした通帳、納品書、領収書、施工証明書など補助金事務局が指定する多岐にわたる書類を全て揃えて提出しなければなりません。しかも実際に納品されてから、補助金を確定精算するまでけっこうなタイムラグがあるので上記の書類はしっかりと保管しておかなければなりません。
この際、補助金事務局に提出した領収書と、実際に納品された日付が違っていたりしたらそれだけでNGになります。見積もり書の日付が、補助金の申請前だったためNGと言われたことがあります。書類がなかなか見つからない時もありました。そんな時は冷や汗が出過ぎて脱水症状になります。場合によっては業者の方にもう一度見積もり書や納品書などを再発行してもらわないといけないケースもあります。
そんな時、業者の人にクレーム入れまくって嫌われてしまったら再発行を断られたりしてしまうかもしれません。それだけで補助金の全てを失ってしまいます。
なので、絶対に業者の方とは仲良くしておきましょう。
これを読んでいる方で、
「俺は客やぞ!なんで俺が業者に気を違わなあかんねん!業者の人間には偉そうにせな気が済まへん!」
という奇特な方がいらっしゃるのなら、補助金の全額が振り込まれてから「補助金前は下手に出てたけど、ほんまは俺は偉そうな人間やねん」と、後日改めて偉そうにすることをお勧めいたします。
見積もりに関しての注意点は以上です。
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