社労士が雇用調整助成金の申請をしてみた感想
こんばんは。
税理士・社労士のDJです。
本日、雇用調整助成金の様式(個人事業、小規模事業者用)が大幅に簡略化されました。以前と比べると、計画書や一定の添付資料が提出不要となったほか、エクセルの計算式強化によりダブりで入力する箇所が大幅に減ったため、感動するくらい入力作業が簡単でした。私は、休業対象従業員が1人の会社の資料作成を行ったのですが、30分かからず資料の作成を完了することができました。具体的にどのような資料を作成したのか順番にご説明します。
1 支給申請マニュアルのダウンロード
まずは、マニュアルをダウンロードしましょう。マニュアルの順番どおりに入力を進めることで、同じ入力内容(会社名や住所等)を2度入力することがなくなるため、大変便利な仕様となっております。厚生労働省の職員の方の努力がものすごく感じられました。
2 休業実績一覧の入力
ここでは、賃金締日の入力や従業員ごとの休業した日数又は時間、支給した休業手当を入力します。
以前は、従業員ごとの所定労働日数を入力していましたが、それも省略されています。
また、助成金の計算の際には、前年度の雇用保険算定労務費を使用していましたが、今回の様式は、実際に支払った休業手当の金額を基に算出するため、金額算定が分かりやいと感じました。
3 助成率確認票の入力
助成率(今後は100%になると思いますが・・・)の算定を行う様式となっていますが、「はい」と「いいえ」のフローをたどっていけば簡単にどの助成率を使用するのかがわかるため、悩まずに判断することができると感じました。
4 支給申請書の入力
ここでは、会社名や振込先等を入力するため、一番入力作業が多い個所となっております。しかし、入力作業が多いと言っても、パソコンの操作に慣れていれば10分もかからずに入力を終えることができます。このエクセルシートは、2~3までに入力されている項目は自動で入力されるので、「これはかなり便利だ!」と実感して頂けると思います。
5 支給要件確認申立書
この様式は、2~4までの入力がそのまま反映されるので、新たに入力する箇所は法人番号くらいです。
6 その他の添付資料
2~5の資料以外のものとして、売上の資料(直近1カ月のものと前年同月のもの)、タイムカード、賃金台帳、役員一覧だけです。休業協定書や従業員代表選出書、労働者名簿等の資料が添付資料に含まれていませんので、その他の添付資料もかなり少なくなっております。正直、こんなに少なくて大丈夫なの!?と心配してしまうくらいです。
本当に資料作成が簡単になっていますので、前回の資料作成が大変で諦めてしまった方も、今回は重い腰を上げて頑張ってみてはいかがでしょうか。
PS 5月20日より、電子申請も受け付けるようになったので、さらに申請が便利になってきました。電子申請を行った際は、当記事で電子申請を行った感想も記載していこうと思います。
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