歳をとることについて

最近、「歳をとったな…」と思うことが多くなりました。
加齢による衰えをすごく自覚し始めてます。
30代に入ってしばらく経ちましたが、20代の頃と比べてはっきりとした違いを感じるようになりました。
徐々にではなく、一気にガクッと衰えることもナーバスにさせる要因の一つです。

一番顕著なのが、物事への興味。
20代の頃は何もかもが楽しくて新鮮でこの世にある面白い事象をすべてむさぼって楽しみつくす勢いでした。
漫画面白れー、ゲーム楽しー、お笑いゲラゲラー、音楽、動画、インターネット…
何もかも楽しくて仕方ありませんでしたし、新しい物事にもどんどん首つ突っ込んでワクワクしてました。
それが、最近では事情が変わってきました。
色んなことに昔ほど興味がわかなくなってきています。

これ、結構恐ろしいですよ。
かつて自分を構成していた物事への興味が失われるということは、極端に言えばアイデンティティーがなくなるということにもなりかねません。

20代の頃は、「歳をとるときっと体力が落ちるんだろうな」と思っていました。
体力衰えます。
ただ、これは日々の運動の習慣づけなどでカバーできると思います。
問題なのは認知機能の低下です。
脳が衰えて新しいことを受け付けなくなったり、興味を持つエネルギーがなくなってくる。
こっちの方が重大かつ深刻な問題なのです。


創作活動もモロに影響出ていますね。
漫画を描くのなんて膨大なエネルギーを要するので、歳をとるとそれ相応のリターン(動機づけ)がないと実行できなくなります。
例えばお金をもらえたり、いいねをもらえたり、ファンがいて喜んでもらえたり…。
作ってる自分だけが楽しい、だけで突っ走れる時代は終わったかなと思います。
若いころは自分のあふれ出る妄想をひたすら具現化するのが楽しかったけど、今では妄想の泉も枯渇し始めてます。
だからといって無理して泉を掘り続けるのも何か違う気がする。
なので最近ツイッターに(まれに)あげる漫画は、エッセイ中心になってます。


…恐ろしいことに、30代でこれなので、40代50代になったらどうなってしまうんだろうと考えてしまいますね。
ただ、まだ体力エネルギーはありそうだなと自覚しているので、今のうちにやりたかったことは積極的にやるのがいいなと思ってます。
行きたかった場所、やりたかったこと、どんどんやってみようと思います。
歳を重ねるごとに新しいことにチャレンジできなくなるということは、裏を返せば、経験済みのことは歳をとってもできるということなので。


しかし…。
体力面にしても精神面にしても、衰えを感じると溜息が出ますね。
「人生のピークが終わった…。」
「何でも習得可能なボーナスタイムが終わり、あとは下る一方か…。」

こんなことを考え、弱気になる一方で、

「いやまだまだ!」
「衰えたのなら積極的にカバーしていこう!」
「運動して、飯食べて、興味の泉を枯渇させないよう色んなことに関わろう!」
と、鼓舞してくれる自分もいます。

この先意欲が低下していくのなら、
「あ、これやりたい」「これ欲しい」
といった興味を逃さず実行していくのが大事かもしれません。

「老後の楽しみにとっておこう」「定年後時間ができたらやろう」
…時間はあっても、果たしてその時やりたいと思えてるでしょうか。

やりたい、行きたい、欲しい、その意欲のエネルギーが有限だとしたら。
即実行するのが実りある人生になりそうですし、また新しい意欲も生みそうですね。

終わり


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