法人運営、大忙しの時期。
本日は労働基準監督署に労働保険の申告書を提出に行ってきました。
私(鈴木)は法人代表者として、法人運営に係る業務を全て自分で行っています。
さすがに長く法人運営をやっていると書類のパターンと申告時期などはイヤでも体に染みついてしまうもの。法人運営とはまず「法人であり続けること」であり、法人を始めるときから終えるときまで、事業存続に必要ないくつもの事務処理と闘い続けることになります。
特にこの時期は各方面の役所に出すべき書類を眺めながら、そんなことを思い知らされるのです。
5月の決算処理と税務署への申告、6月の労働保険、7月は社保の算定基礎届、源泉税(半年分)の納付、2年ごとに総会のタイミングで役員の重任登記もあり、12月~1月は従業員の源泉税の関係で再び税務署とのやり取りが生じます。
静岡県浜松市に事務所を構えていた頃は、すべて市内の役所で済みましたが、ここ静岡県森町は違います。
なんとなんと!
→履歴事項などの法務書類の取得は袋井市の法務局へ。
→住所や役員などの変更登記の事務は浜松の法務局へ。
→法人税の申告は磐田税務署へ。
→法人町民税は森町役場の税務課へ。
→県税は浜松の県総合庁舎へ。
→算定基礎届は掛川年金事務所へ。
とまあ、各役所が見事に周辺の市町に散らばっています。
私同様、森町に法人を構えている皆さんも大変なことですね。
(3年もいるので私は慣れましたが、事務所の移転の際にはたしか8つの役所に出向いた記憶があります!)
税理士、会計士、社労士、司法書士などに任せる企業もありますが、よくそんな専門家を雇えるお金があるなあと感心します。
外注しなくともそれらの業務を自分たちでできるよう、助けとなる情報も増え、書類は電子化されて取り寄せやすくなりました。
もしもこれから法人を立ち上げる方々には、一度は法人運営の事務を自分たちでやってみることをお勧めします。受け身のままでいると誰も教えてくれませんので、必要な情報を集めに行き、人を頼り、自分でやって間違えたりしながら、できるところまでやってみましょう。
とても無理だと思ったら専門家に任せましょう。
本来、多角化している行政セクターは一元化されるべきですが、官民の歴史や資本主義国の歴史を考慮すれば、それは簡単なことではありません。無駄とも思える業務も、ある程度公平性を保ち、悪い奴らを取り締まるには必要なことなのでしょう。ばかばかしいと思いながらも、あえて煩雑な法人運営事務を自分たちでやり、しくみを変えるためのヒントを見つけていくしかありません。とはいえ、それを変えるべき政治家の無駄使いのほうが目立つようになってしまったことは憂うべきことです。
余談ですが、分別のなくなりつつあるこの国に、法律でもなく、お金の力でもなく、過去の実績だけでもなく、「良識」によって活気と助け合いの風潮を取り戻すべく、我々自身がまず生活を簡素化し、目的を持ち、楽しく生きられるよう、日々努めましょう。
私がいつも掲げている「コミュニケーション」「自立」「社会性」などのテーマは、法人運営に関わることで余計に学ぶことができたともいえます。
考え方を誰かに提示したり、迷った時に判断したり、意志表示したり、見通しを立てたり、失敗を振り返ったり、というアクションは、社会性そのものであり、コミュニケーションであり、自立なくして使えないスキルでもありますから。
夢や希望だけをもっていても社会的には通用せず、それらの詰まった情熱を言葉や数字に変え、社会的な態度や活動に変えて仕事として周囲に示す必要がありました。出会う人たちが一般人であれ、公務員であれ、子どもであれ、業者であれ、彼らの使う言語を知り、彼らと話し、相談し合い、時にはたたかい、時にはわかり合い、時には機械となり、時には人間となり、時には謝り、時には感謝する必要がありました。
とまあ、楽しく、苦しかった法人運営から、相当のことを学ばせていただいた私ですが、そろそろこのスタイルに変化を持たせなくてはなりません。ここ数年で転機が生じていることを感じており、次の準備に取り掛かり始めています。
本日の労働保険事務については、例年通りの確定・概算保険料の申告だけでなく、実は還付請求の事務も含まれていたのです。
(そう聞いても、「は、何それ?」となる人が多いでしょうから、これは高度なにおわせ発言とでもしておき、深くは語らないことにします)
とにかくこの時期は子どもも大人も行事が多くて大変です。
ある程度の流れができている人たちは忙しさにかまけながら、そのまま進んでしまうのが良いでしょう。逆に混乱が生じている人は、前回の記事にも書いたように、一度立ち止まって整理するのが良いでしょう。
引き続き、皆さんも私も毎日の「現場」で精いっぱい自分と闘い、自分の影響力を少しでも使えるチャンスを探りながら仕事や活動をがんばりましょう。
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