#4"「新宿は1箇所じゃない!」地名を知れば旅行がもっと面白くなる"
みなさんは「新宿」と聞いてどこを思い浮かべるでしょうか?大抵の人は東京都新宿区や新宿駅を思い浮かべると思います。ですが、実は「新宿」という地名は全国に広がり、現在では全国で約40箇所に存在しています。
その地の名前の由来など、「地名」を知ることで旅行はもっと面白くなると思います。今回はぜひ「地名」の魅力を感じていただければと思います。
「新宿」はこんなに存在する!地名の由来はこれ!
タイトルや冒頭で紹介した「新宿」という地名についてご紹介します。東京都新宿区以外にも多くのところでこの地名が使われています。
「新宿」と名の付く地名は神奈川県小田原市や埼玉県川越市など全国に約40件ほど存在します。(「あらじゅく」など読み方違い含む)
名前の由来としては多くが東海道や甲州街道などの宿場町であったためだそうです。
特に新宿区の場合は、もともと甲州街道の新たな宿場町として「内藤新宿」(内藤氏の収めていた土地)が定められたことが由来になります。甲州街道は起点の日本橋を出ると最初の宿場は高井戸宿でした。その間、現在の距離で16キロほどありかなり離れていました。そのため中間地点に新たな宿場町を作ることとなり、内藤家の中屋敷に新しい宿場が作られました。これが今の新宿区の名前の由来であり、内藤新宿は現在は新宿御苑となっているそうです。(参考サイト:EDO→TOKYO)
一部地域では、東京の新宿にあやかって名付けた場所もあるようです。
地名には魅力がたくさん
さて、新宿は宿場町出会ったことが転じてつけられた地名であるとご紹介しましたが、これ以外の地名も意味を持ってつけられたものが非常に多いです。(「りんくうタウン」のような地名派は除く)
まさに「地名」は叡智を結集させた先人からの贈り物であるといえます。
例えば、「フクロ」の付く地名。池袋や沼袋、袋町など全国各地に存在していますが、「フクロ」の付く地名は基本的に水が溜まりやすい場所を意味しています。そのため、洪水や水害への注意が必要だといわれています。
このように地名は防災において役に立つことが多いですが、ひとつひとつの地名の由来を紐解いていくと非常に興味深いことが分かったりします。
上記の「フクロ」の中から、日本で一番有名な「フクロ」こと池袋をご紹介します。池袋の由来は現在の池袋駅西口側に丸池という池があり、そこが由来という説が挙げられています。しかしながら、別の説として「フクロウが住み着いていたから池&フクロウ→池袋」という説もあります。どちらも興味深くて面白いですね。
他にも「局局」という地名があります。山形県庄内市などに存在する地名です。「きょくきょく」ではなく「つぼねつぼね」と読みます。崇峻天皇の第3皇子である蜂子皇子がこの地に来られ、その後皇子のお供の局が当地に残ったため局という地名がついたといわれています。
このような面白い経緯から変わった地名がついたケースも多く存在し、狙って旅行に行かずともたまたま訪れたその地が、変わった地名であることもあるため、旅行の際に地名を少し意識するだけでその旅がより充実したものになると思います。
ぜひとも「地名」に目を向けていただければと思います。
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