ミリオンダラーという単語
そのままだと100万ドルって意味で、めっちゃ価値がある、とんでもなく素敵みたいな意味もあるらしい。
今まで、ミリオンダラーって単語に興味を持ったことはこれっぽっちもなかったんだけど、この曲の「million dollar」にぐっときた。7の声で入ってくる「million dollar」は、人間の湿度があって、本当みたいだと思った。からりと遠くで輝いているうそみたいなミリオンダラーじゃない。7の「million dollar」はすごい。
ミリオンダラーって単語、わたしが使ったらどうなるんだろうという興味で短歌の連作を作った。無邪気なことをやっている。
嘘をついて、嘘を指摘するカードゲームを通してしか「とっても素敵」を目指せなかった。家でやるダウトは、カジノでやるポーカーと違って、勝ったからって莫大に儲かるわけでもないし。あんなが言うミリオンダラーは遠くてかさかさしてる。難しかった。やっぱり7の「million dollar」はすごい。
わたしには「ハト」とか「あさり」とかが似合う。公園のベンチで座っていたら、なにを煽ったわけでもないのに、ハトがわたしのスニーカーを突き続けていたことがあったし、この前魚べいであさりの味噌汁を頼んだら、信じられないくらい砂が入っていて、それでも、あさりの味噌汁はおいしいし大好きだから、全部食べてしまったみたいなことがあったし。そういう積み重ねが、わたしとその言葉を近づけていく気がする。
どんな風に生きたら「million dollar」が自分の近くの言葉になるんだろう。
この曲の「Bunny Girl」もめっちゃ7のものって感じで、うれしくなる。聞いてみて。
おわり
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