立教大5-0早稲田大
ハイボールを片手に野球観戦をしています。
いつもは、スコアブックも書いていますが、今日は気になった部分はメモを取りながら、ゆっくり観戦をしています。
さて、試合の感想を書いていきます。
立教大
先発は荘司投手(新潟明訓)
4月に観戦した時に、注目していた投手ですが、先発では初めて現地で観戦をしました。
最速152kのフォーシーム、スプリットを駆使して打者を抑える本格派投手です。
見た感想としては、まだまだ荒削りで、不安定な投球でしたが、味方の守備にも助けられて切り抜けるイニングもありながらも粘り強い投球をしていました。
8回途中無失点と早稲田大相手に最高のピッチングでした。
4年生ということで、ドラフトの雑誌にもまだ載っていない投手ですが、秋のリーグでは注目される投手になるのではないでしょうか。
2番手は沖投手(盤城)
先発の荘司投手がアクシデントで降板しての緊急登板でしたが、無失点に抑え、9回も無失点でした。
回跨ぎは難しいとされる中で9回も無失点に抑えたのは素晴らしいです。
打線は、序盤、中盤とチャンスもありましたが、牽制に誘い出されたり、走塁死は2度あったりして、積極的にホームに狙う姿勢はありましたが、加藤投手(下妻一)の投球術に惑わされいました。
ところが、7回にビックイニングが飛び出しました。
吉岡選手(広陵)のセーフティスクイズ、そして2度のピンチを守備で救った今日のMVP柴田恭選手(東明館)が値千金のタイムリースリーベースとその後も畳み掛け、一気に4得点をあげました。
この4得点以後は、守備でもファインプレーもあったりして、完全に立教ペースで試合が進みました。
早稲田大
先発は加藤投手
最速は142kと豪速球ではありませんが、緩急を自在に操り、打者を翻弄していました。
小宮山監督の現役時代の様な、変化球を駆使し、相手打者に的を絞らせない投球が続いていました。
しかし、魔の7回に、4失点と崩れました。
なかなか先制できない攻撃陣から流れが完全に立教ペースになり、不運なことが続いた印象です。
投球内容としては素晴らしかったです。
2番手は伊藤大投手(早実)は1回を1失点の内容でした。
3番手は伊藤樹投手(仙台育英)は1回を無失点の内容でした。
先発の加藤投手が降板してからの2番手になると、急に投手のレベルが落ちているのが気になりました。
早稲田は東大相手にも苦戦をしているのも、投手層の薄さにあるのではないでしょうか。
秋季リーグでは加藤投手以外の投手の成長に期待です。
打線は、ヒット9本と打ちながらもホームベースは遠かったです。
満塁、1,3塁などチャンスを作りながらも後1本が出ませんでした。
また、ノーアウトでランナーを出してもゲッツーになったりして、試合の流れが悪かった印象です。
ですが、今日スタメンの中で捕手の印出選手(中京大中京)、熊田選手(東邦)、中村将選手(鳥栖)、生沼選手(早実)、吉納選手(東邦)、そして先発の加藤投手は来年もまだチームにはいるので、経験という意味ではできたのではないでしょうか。
相手の立教大は今日のスタメンのほとんどの選手が昨年、一昨年と下級生の時からのスタメンで経験を積み、ようやく4年生の最終学年になりました。
ここ数年の立教大は下級生の成長に時間をかけているので、この1年間は言い訳ができないです。
未来の成長の為には経験が必要です。今日の敗戦は明日以降で必ず生かされていきます。
これはプロ野球でも同じです。
一つの軸で物事を捉えるのではなく、未来の軸を見ながら、選手の可能性、成長を信じることが野球観戦に求められることではないかと思っています。
今日の試合を見て、早稲田大は昨年の立教大を見ている様でした。
今スタメンで起用されている選手がこの1年間でどれだけ経験をして、成長をするかによって来年の強さに直結をしていきます。
私は、早稲田大の投手が全て下級生だということで、投手力の薄さはありますが、来年に繋がると思っています。
やはり学生野球を見ていると、今の自分が置かれている状況を整理して、また頑張ろうと勇気をもらえます。
おそらく、次の学生野球の観戦は全日本大学野球選手権大会になると思います。
明日、首都大学リーグに行く予定でしたが、矢澤投手が今日先発をして、明日は打者でのみ出場しかないと思いますので、キャンセルをして秋に見たいと思います。