10/28慶應義塾大学2-3✖︎早稲田大学
ついに、両校の優勝が決まる早慶戦がやってきました。
事前に内野席が完売というニュースを聞いたので、外野自由席ももしかしたら窓口が行列になる可能性があると思い、10時30分からの販売開始時間に向かいました。
そして、11時50分くらいには座席に座り、そこから13時の試合開始まで待ちました。
そんな、久しぶりの大盛り上がりの早慶戦の第一試合は最後の最後まで分からない試合展開となりました。
早速試合の感想を書いていきます。
慶應義塾大学
先発の外丸投手(前橋育英)は7回1失点と素晴らしい内容でした。
しかし、ヒット7本とランナーを抱える場面は多かったですが、それでもピンチの場面でも制球力抜群の投球がひかり最小失点で次の投手にバトンを渡すことができたと思います。
2年生で早慶戦の第一試合のマウンドに上がり、優勝がかかる早稲田側の大声援の中で投球して、抑えるという素晴らしいとか言いようがありませんでした。
2番手の森下投手(米子東)は1回無失点の内容でした。
ヒットと四球でピンチながらも抑える、4年生らしい投球術だっと思います。
3番手の谷村投手(桐光学園)がまさかの1アウトも取れずにサヨナラ負けの敗戦投手となりました。
この秋に多くの登板機会もあり、安定していた投球をしていましたが、早稲田の打線に完全に捉えられていました。
9回を任せられるというポジションはプロでも難しいので、少しエースと比べてもレベルが落ちる大学生の投手では1イニングをピシャリと抑えるのはレベルが高いと思います。
それでも4年生の経験ということを踏まえると、谷村投手が現役最後の試合になる可能性もある中での登板でしたので、非常に見ていて「もっと何かできなかったのか」とは思いました。
慶應野球部でベンチに入り、神宮のマウンドに登るだけでも難しいことですので、敗戦投手にはなったと思いますが、「お疲れ様」と伝えます。
打線は9回にドラマがありました。
先頭の栗林泰選手(桐蔭学園)がヒットで出塁し、続く宮崎選手が打った打球がサードゴロになり、2塁に送球したのが、まさかのベースから離れるのが早すぎて、踏んでないという判定となり、チャンス拡大。
バントで送ったと思ったら早稲田側のエラーで同点、そして、上田選手(國學院久我山)が逆転のタイムリーヒットと慶應側の若き血の大熱唱で大盛り上がりになりました。
最後まで諦めない姿勢は本当に素晴らしかったですが、あとアウト3つ取るのがいかに難しいのかと思わせる試合となりました。
早稲田大学
先発の加藤投手(下妻一)は7回無失点と完璧な投球でした。
26日にドラフト会議で指名漏れがあったにも関わらず、引きずることなく、切り替えて早慶戦のマウンドに上がっての、完璧な投球は本当に見ていて感動しました。
おそらく社会人に進むと思うので、2年後は指名される投手に成長してほしいと思います。
2番手の香西投手(九州国際大付)は1/3回でマウンドを降りました。
1年生ということもあり、1点差という中、しかも早慶戦で優勝がかかっている場面で投げるというのは相当なプレッシャーがあったと思います。
四球2つ出し、次の投手に交代するという悔しい経験は次に活きるはずです。
来年の早慶戦では先発をして、昨年のリベンジをしてほしいと思います。
そして3番手でマウンドに上がったのは明日の先発予定の伊藤投手(仙台育英)でした。
何がなんでも先勝を取りたいという小宮山監督の意思を感じましたし、そのピンチの中でマウンドに上がった伊藤投手はそれに応える形で無失点に抑えました。
しかし、9回には味方のエラーが重なり、そしてタイムリーを打たれて一時は敗戦投手になりかけました。
打線は9回に伊藤投手を勝利投手に変える、劇的なサヨナラを生みました。
その前に5回に中村将選手(鳥栖)が先頭ヒットで出塁し、バントなどで送り、2アウト2塁、1塁で1番の尾瀬選手(帝京)がタイムリー2ベースと先制打を打ちました。
しかし、その1点のみで、ヒット等でランナーは出塁しますが、追加点を取ることができませんでした。
そんな追加点が奪えない中で、9回にまさかの逆点をされ、最後の9回の裏の攻撃、先頭の田村選手(早大学院)、続く島川選手(済々黌)がヒットを打ち、代打の茅野選手(早稲田実)が四球を選び、ノーアウト満塁の場面で先制点を挙げた、尾瀬選手が今日2打点となる同点タイムリー、そして、代打小澤選手(健大高崎)がサヨナラタイムリーを打ち、先勝を果たしました。
本当に本当に最後まで分からない展開で非常に見応えがありました。
私は知り合いと早稲田側で見てましたが、勝った時の早稲田大学校歌はOBの人たちなどが立ち上がり歌っている姿はコロナ禍では出来なかったこともあり、見ていて、戻ったなと思いました。
これが大学野球であり、早慶戦の盛り上がりです。
早稲田は明日先発予定の伊藤投手が投げてるので、どう影響するのか、慶應が意地を見せるのか、第二戦は非常に見応えがあります。
私は現地に行けないので、優勝したチームが明治神宮大会での試合には駆けつけたいと思います。
以上