テレビシリーズの第一話の脚本

WOWOWで『ザ・ルーキー 40歳の新人警官』の一話を見た。

主人公のオールドルーキー警官を描きつつ、彼の周囲の同僚や上司などを的確に描いていく。
シナリオの一話の人物紹介編として、とても良くできていると思った。

主人公は法科の大学生だったが、20歳で恋人を妊娠させたことで、建築業について子どもが大学に入るまでは責任を取り生活のために働いた、そして離婚して現在は中年の危機状態にある。そんな彼が、銀行強盗に遭遇したことで自分の中の正義に目覚めて警官を目指したのである。

同僚の新人警官と、秘密の恋人でもある。
だが、それはもう一話にして、先輩にばれてしまうのだが。

いろんな設定や人物配置が、主人公を『おいこむ』要素になっているのも、脚本作法としての観点から見ると、実はすごくテクニカルな作りになっている。

サブキャラたちにも、それぞれの事情がふってあり、それらが今後のドラマの種になっていくであろうことを予感させている。

脚本的には、いろんな意味で、良くできている一話だった。

テレビシリーズの一話に入れなければならない要素は、ぜんぶ入っているという感じがした。
脚本家は優秀だと思う。
ここまで脚本を練り込むのには、いろんな人がかかわっているのだとは思うけど。



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