漫才「陸上大会」について

2月11日西新宿ナルゲキで開催した「大仰天ベストネタライブ」で会場にいらしたお客様に配ったネタのセルフライナーノーツです。
会場には行けなかったけど読みたい!という方のためにnoteに載っけることにしました。


「ブラ陸上」 これは実話からできたネタです。
中学生の頃、50m走のタイムが男子の中では結構なステータスを占めていたあの頃。
同級生の廣瀬というメガネをかけていた奴が50m走のゴール寸前でメガネを手に持ってメガネだけ先にゴールさせてメガネ分タイムを縮めようとしたことがありました。

廣瀬の言い分としては
「メガネは体の一部やけんゴールばい!」
と訴えてましたが、そこは50mのタイムこそ全てだとなっている男子一同。全員が不当性を訴えて結局胸の部分トルソーがゴールした時にゴール判定という陸上のルールを発見し廣瀬が記録した8.5秒というタイムは幻のタイムとなりました。(全国平均は7.8秒)




高校生になって50m走を測ることになり、もう別に早かろうが遅かろうがというムードになってた頃男子でちんたら走る奴もいた中で、中瀬さんという運動が得意な女子がいました。
中瀬さんは女子は誰も一生懸命走らないなか8.0秒を記録(全国平均は9.0秒)。あまりの快足ぶりに俺は思わず
「めちゃくちゃ早かね!すごか~!」
と中瀬さんに声をかけると

「わたしおっぱい大きいけん、その分有利っさね!」

上戸彩と新庄もびっくりの元気ハツラツさで答えてきました。
たぶんオロナミンもCありました。

当時女性に免疫などなかった童貞高校生からすると女の子の口から
「おっぱい」
という言葉が飛び出すとは全く思わず、ただドキドキしながら
「あぁ・・・トルソーね!」
と返すのが精いっぱいでした。

その夜どうしても頭からあの言葉が離れません。


「あたしおっぱい大きいけん」


あまりに刺激的なあの言葉に、僕はその言葉だけで2回オナニーをしました。精いっぱいでした。この時ばかりはオロナミンもG(自慰)だったと思います。

という青春の甘酸っぱい思い出たちを基にできたのがこのネタです。
俺はこのネタのアイデアが好きなんですが、おそらく表現力の足りなさで十分に伝わってない部分が沢山あるんだと思います。
どうにか残りの漫才人生でこのネタを100%でお客さんに伝えられる表現力を身に着けたいです。
一生かけて育てていくネタです。

このネタができる前にアイデアの段階で素敵じゃないかの柏木さんに相談しました。
そしたら「俺陸上部やったからそれめっちゃおもろいと思ってまう」と好評でした。
たぶんあの言葉がなかったらもっと寝かせてたかまだ作ってないかだったと思います。
ありがとう柏木さん。
柏木さんまだ眠いのかな?


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