新しいことを始めるときは習慣化を意識する
シリコンバレーもすっかり春めいてきました。私のとなりの家からうちの庭に柿の木の枝が少し飛び出ていて、この季節になると顔を出す若葉の色が本当に清々しいです。
春になると活動的になり、新しい挑戦をしたくなるものです。
ツィッター(X)、インスタグラムなどのソーシャルメディアやnoteを覗くと、自分が興味ある分野ですでに大きな成功をしている人ばかりが目に入ってきます。
「はやくあの人みたいに成功したい。」
そう思って焦りを感じる人もたくさんいるのではないでしょうか。
私は独立・独り起業(ソロプレナー)してから7年、おしどり夫婦で何とか食べて資産も増えていますが、多くの努力は鳴かず飛ばずに終わっています。そのくせ、春になると懲りずにいろいろ始めるわけです。
例えばこのビデオ。わざわざエスプレッソマシンをかついでハイキングをして展望ポイントでコーヒーを入れるというストーリー。
これはMountain Monday(以下、MM)というショートビデオシリーズの番外編です。MMでは毎週月曜日にハイキングに行き、約一分のビデオメッセージを撮影してリンクトインなどにポストしています。
月曜日、出勤もせずにハイキング?
お勤めの方々からはそういうリアクションかもしれませんが、私にとってはハイキングしながら
その週のプランをじっくり考えて明確にする
忙しさから一歩離れて、大事な事を考える
ビデオ投稿でネットワークに「挨拶」
自然の中で良い汗をかく
という一石四鳥くらいの生産性の高い習慣です。
何よりも、自分が楽しく続けられる活動であります。
こんな形で、自分の生産性が一番高くなるスタイルを自由に追求できるのがソロプレナーの特典だというのが、MMのメッセージです。
チャレンジして失敗して分かった一番大事なこと
好奇心が強い私にとって、三日坊主は日常茶飯事です。これを始めると公言しては続かない。でもそれでいいと思います。10やって、3続いて、1つ成功するくらいが現実的なんです。
私達のタイムラインに流れるのは、大勢の人が最後の1の部分までいって、さらに大きな注目を得た稀なケース。そういうのばかり流れてくるから、自分自身にも過度な期待をしてしまいがち。
まずは10から3の部分に行くかどうか。新しいチャレンジが、自分の一週間または一日の、どの時間のどの場所で習慣的な活動になるのか ― 私はそれを意識しています。
目標、ゴールなんかくそくらえで、習慣化に意識を集中します。
隣の柿の木は、秋になるとたくさんの実をつけます。こっちに垂れ下がってきた柿をリスに奪われる前に、こっそり頂くのが今から楽しみです。でもまだまだ先の話。何事も実を結ぶのには時間がかかります。
あなたのチャンジが日常生活に織り込まれる楽しい習慣となるよう応援しています。一緒に旅を楽しみましょう!
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筆者について
田中乃悟です。米国大学院で博士号をとり、石油企業などを渡り歩いていました。前職で草創期から勤めていたシリコンバレースタートアップが317ミリオンドル(当時の為替レートで365億円)で買収されました。今ではソロプレナー(独り起業)しています。独立してかれこれ7年になります。
リンクトイン: https://linkedin.com/in/daigotanaka