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プレゼンでつい「えー、あのー」が出てしまう人へ~スティーブ・ジョブズからのメッセージ~

プレゼンテーションや発表、スピーチを聴いていると「えー、あのー、そのー」がとても多くて気になってしまうことがあります。

自分も含めてあれって本人は全く気付いていないんですよ。

でも、言っちゃダメと思う程につい言ってしまうのが人間の性。
例えば、今からレモンのことを考えないでくださいと言われるとレモンのことしか考えられなくなってしまう。
なんだったら唾液まで出てしまう。

言わないでおこう言わないでおこうと気にすればするほど、そちらに意識が向いてしまいます。
これに困っている人、日本人だけではないようです。

世界共通の語り手と聴き手の敵その名はフィラー(filler)

フィラー(filler)とは、「詰め物」「充填剤」「つなぎ」「緩衝材」といった意味を持つ英単語ですが、「えー」「あー」「えーっと」など、会話やスピーチなどの合間に挟み込まれる言葉を指します。

フィラー(filler)の4つのデメリット

デメリット1【話が長くなり、文意が複雑化する】
フィラーが入ると、その分だけ話が長くなり、文の構造が複雑化します。それだけ聞き手にとっては、話の内容をくみ取りにくくなります。端的にいえば、長文はわかりづらく、短文はわかりやすい。客観的に見ても、字数に比例してわかりづらくなります。
この先、話の内容はどこに向かっていくんだろうと、聞き手は一瞬思ってしまいます。この「心の揺れ」がストレスになるのです。

デメリット2【心が定まってないと聞き手に思われる】
自分の中に次に何を語るべきかを探している状態のときに出る典型的なフィラーが〈えー〉〈えーっと〉〈あの〉です。
身に覚えがあると思いますが、そうした内面というのは、どう取りつくろっても、恐ろしいほどストレートに聞き手に伝わってしまいます。
「この人はきっと、何を話すのか決まっていないんだな」と。
そう思われた瞬間、話し手への興味は半減することでしょう。
「適当なことを言ってお茶を濁すつもりだ」と思われても仕方ありません。

デメリット3【自信がない人と思われてしまう】
聞き手が不快に思うほどフィラーを連発する人がいます。
面接やプレゼンのような場であれば、いくら前向きな気持ちがあっても、「頼りない人」「自分の意見に自信がない人」という印象を持たれてしまいます。
最悪の場合、次のような負の螺旋らせん階段を転がり落ちることになります。
フィラーを連発する→頼りない→自信がなさそう→仕事を任せられない→ビジネスパーソンとして信頼できない……というふうに。

デメリット4【嘘をついていると思われる】
人は自分の意に反すること、内面と真逆なことを言うとき、フィラーが出やすいものです。
嘘とはいわないまでも、聞き手は「きっと本心ではないんだな」といぶかるかもしれません。本心を言っているのに、フィラーが出たことによって嘘だと思われたら最悪ですよね。

しかし、フィラーが出る人を一言でいえば、やっぱりカッコ悪い!
これに尽きます。絶対に直しましょう。
引用:「えー」「あー」「えーっと」は“負の螺旋階段”のスタートラインなぜ「あー、えー」が出るのか?出ないのか?https://www.sankeibiz.jp/workstyle/news/191015/ecd1910150710001-n1.htm

フィラーが出る典型的な状態

心(感情・性格):緊張している。自信がない。カッコつけようとしてしまう。
思考:話す内容が決まっていない。長い原稿を暗記している。
:声が小さい。滑舌が悪い。1センテンスが長い。

フィラーが出ない典型的な状態

心(感情・性格):平常心を保っている。自信がある。自己肯定感が高い。
思考:話す内容が決まっている。よそ行きやお仕着せの言葉ではなく、自分の言葉で話せる。
:短く簡潔で歯切れが良い。大きな声が出せる。滑舌がいい。

引用:https://toyokeizai.net/articles/-/303792?page=4

スティーブ・ジョブス氏の生き方に学ぶ「えー」「あのー」を発する余地のない生き方

スティーブ・ジョブズは7秒の沈黙を「活用」した
スティーブ・ジョブズ氏がiPhoneを初めて世に発表したときのプレゼンテーション。
彼はプレゼンの冒頭で「2年半、この日が来るのを待っていた」と切り出した後で、7秒もの間を置いています。また、重要なことを話す場面においてはたっぷりと間を置き、ゆっくりと話を進めたことも、彼のプレゼンの特徴でした。
そして、それらの沈黙は、聴衆を退屈させるどころかどんどん引き込み、強烈なインパクトを残すことに成功したのです。

沈黙を怖れてしまいがちな方は、「1日の出来事についてのスピーチを録画するトレーニング」の際に、フィラーを発する代わりに沈黙する練習をしましょう。
聞き手がいないスピーチは「早く話さなければ」という焦りを抑制する良い練習になりますよ。

名スピーチと呼ばれるものは往々にして「沈黙」をうまく活用しています。「沈黙=悪」という固定観念を捨て、大胆な間をとってみる方が、かえって良い印象を与えることもあるかもしれません。
https://studyhacker.net/columns/presentation-filler


スティーブ・ジョブズ氏は徹底的にリハーサルを行ったことでも有名ですが、何よりも自社のプロダクトや仕事に対する愛が溢れていますよね。

上の動画でも、本当に愛してやまない大好きなものを紹介するという気持ちが伝わってきます。
彼のプレゼンテーションからは一貫して彼の生きる姿勢を感じます。
生きる姿勢について有名なスタンフォード大学での卒業生に向けたスピーチにもそれが表されています。

Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life. Don’t be trapped by dogma - which is living with the results of other people’s thinking. 
Don’t let the noise of others’ opinions drown out your own inner voice. 
And most important, have the courage to follow your heart and intuition. 
They somehow already know what you truly want to become. 
Everything else is secondary. -Steve Jobs-

あなたの時間は限られている、だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない。
ドグマ(教義、常識、既存の理論)にとらわれるな。
それは他人の考えた結果で生きていることなのだから。
他人の意見が雑音のようにあなたの内面の声をかき消したりすることのないようにしなさい。
そして最も重要なのは、自分の心と直感を信じる勇気を持ちなさい。
それはどういうわけかあなたが本当になりたいものをすでによく知っているのだから。
それ以外のことは、全部二の次の意味しかない。(スティーブ・ジョブス)
2005年米スタンフォード大学の卒業式のスピーチより引用


「明日死ぬとしたらどんなメッセージを残しますか?」

「明日死ぬとしたら人類にどんなメッセージを残しますか?」
数年前にそういったコンセプトでプレゼンテーションイベントを開催しました。
弊社の前身となるプレゼンテーションイベントMOVEです。
老若男女様々な人々にそのメッセージを発表してもらいました。

その時誰一人として「えー」「あのー」という言葉を発していませんでした。
自分にとって本当に大切なことを伝える時、人はえー、あのーという言葉を挟む余地はありません。

このイベントは後にフィリピン、ネパールでも開催させてもらうことになり、現地でも全く同じでした。

自分の夢の絵について発表するフィリピンの小学生の男の子


限られた時間の中で、自分の時間、人の時間をいただいて発するメッセージ。
大切に発信し、大切に受け取りたいと改めて思います。


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