プレゼンテーションや発表、スピーチを聴いていると「えー、あのー、そのー」がとても多くて気になってしまうことがあります。
自分も含めてあれって本人は全く気付いていないんですよ。
でも、言っちゃダメと思う程につい言ってしまうのが人間の性。
例えば、今からレモンのことを考えないでくださいと言われるとレモンのことしか考えられなくなってしまう。
なんだったら唾液まで出てしまう。
言わないでおこう言わないでおこうと気にすればするほど、そちらに意識が向いてしまいます。
これに困っている人、日本人だけではないようです。
世界共通の語り手と聴き手の敵その名はフィラー(filler)
フィラー(filler)とは、「詰め物」「充填剤」「つなぎ」「緩衝材」といった意味を持つ英単語ですが、「えー」「あー」「えーっと」など、会話やスピーチなどの合間に挟み込まれる言葉を指します。
フィラー(filler)の4つのデメリット
フィラーが出る典型的な状態
心(感情・性格):緊張している。自信がない。カッコつけようとしてしまう。
思考:話す内容が決まっていない。長い原稿を暗記している。
声:声が小さい。滑舌が悪い。1センテンスが長い。
フィラーが出ない典型的な状態
心(感情・性格):平常心を保っている。自信がある。自己肯定感が高い。
思考:話す内容が決まっている。よそ行きやお仕着せの言葉ではなく、自分の言葉で話せる。
声:短く簡潔で歯切れが良い。大きな声が出せる。滑舌がいい。
引用:https://toyokeizai.net/articles/-/303792?page=4
スティーブ・ジョブス氏の生き方に学ぶ「えー」「あのー」を発する余地のない生き方
スティーブ・ジョブズ氏は徹底的にリハーサルを行ったことでも有名ですが、何よりも自社のプロダクトや仕事に対する愛が溢れていますよね。
上の動画でも、本当に愛してやまない大好きなものを紹介するという気持ちが伝わってきます。
彼のプレゼンテーションからは一貫して彼の生きる姿勢を感じます。
生きる姿勢について有名なスタンフォード大学での卒業生に向けたスピーチにもそれが表されています。
「明日死ぬとしたらどんなメッセージを残しますか?」
「明日死ぬとしたら人類にどんなメッセージを残しますか?」
数年前にそういったコンセプトでプレゼンテーションイベントを開催しました。
弊社の前身となるプレゼンテーションイベントMOVEです。
老若男女様々な人々にそのメッセージを発表してもらいました。
その時誰一人として「えー」「あのー」という言葉を発していませんでした。
自分にとって本当に大切なことを伝える時、人はえー、あのーという言葉を挟む余地はありません。
このイベントは後にフィリピン、ネパールでも開催させてもらうことになり、現地でも全く同じでした。
限られた時間の中で、自分の時間、人の時間をいただいて発するメッセージ。
大切に発信し、大切に受け取りたいと改めて思います。