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個性と才能を発揮する土台づくりは小さな役割や小さなお役立ちから

昨日は大学でPBLの授業でした。
授業も折り返し地点に入り、これからは全体へのレクチャーではなく個別に直接アドバイスをするスタイルで進められます。

今回は先週取ったアンケートの分析回だったため私がメインで全チームを周りました。

各チーム6人程で構成されているのですが、チーム内で力を発揮する学生とそうでない学生の差が如実に出ています。

その違いは何でしょうか?

小さくても役割、役立ちをして自分を活かす環境の土台づくりをしてきたかどうかに寄るなと観察していて感じます。

最初から優秀なのではなく、役割と役立ちが人を育てます。

役割が人の力を引き出す

職人企業塾の高橋塾長の主催する「継塾」に参加した際、

「少し前に世界中で大ベストセラーになったサピエンス全史の文中にも書かれてありましたが、人類最大の発見の1つに「役割」がある。」

と役割りの大切さを教えていただきました。

詳細はこちら↓

大学の1授業内の1チームという小さな期間限定的コミュニティであってもこの「役割」の大切さを実感します。

小さな役割は彼らの才能を発揮する個性の土台となるからです。

ただ、人によってその発揮されるタイミングは違うのかもしれません。

「働きアリの法則」に学ぶ各自の動き出すタイミング

■働きアリの法則
働きアリの法則(はたらきアリのほうそく)とは、働きアリに関する法則である。パレートの法則(80:20の法則)の亜種で2-6-2の法則ともいう。

概要
・働きアリのうち、よく働く2割のアリが8割の食料を集めてくる。
・よく働いているアリと、普通に働いている(時々サボっている)アリと、ずっとサボっているアリの割合は、2:6:2になる。
・よく働いているアリ2割を間引くと、残りの8割の中の2割がよく働くアリになり、全体としてはまた2:6:2の分担になる。
・よく働いているアリだけを集めても、一部がサボりはじめ、やはり2:6:2に分かれる。
・サボっているアリだけを集めると、一部が働きだし、やはり2:6:2に分かれる。

■解説
北海道大学の長谷川英祐が進化生物学の見地から詳しく研究し、一般向けの解説書を出している。
それによると、働くアリと働かないアリの差は「腰の重さ」、専門的に言うと「反応閾値」によるという。
アリの前に仕事が現れた時、まず最も閾値の低い(腰の軽い)アリが働き始め、次の仕事が現れた時には次に閾値の低いアリが働く、と言う形で、仕事の分担がなされている。
仕事が増えたり、最初から働いていたアリが疲れて休むなどして仕事が回ってくると、それまで仕事をしていなかった反応閾値の高い(腰の重い)アリが代わりに働きだす。
一見サボっているように見えるアリの存在が、コロニーの存続に大きな役割を果たしている。
仮に全てアリが同じ反応閾値だと、すべてのアリが同時に働き始め、短期的には仕事の能率が上がるが、結果として全てのアリが同時に疲れて休むため、長期的には仕事が滞ってコロニーが存続できなくなることがコンピュータシミュレーションの結果から確認されている。
閾値が低いアリはほとんど働かないまま一生を終えることもあり得るが、そのようなアリがいる一見非効率なシステムがコロニーの存続には必要である。

wikipedia 働きアリの法則より引用


蟻にもあるように人よってそれぞれ動き出すタイミングと条件があるのかもしれません。


少しでも小さなお役立ち、役割から始める

初回から各チームの関係性を見ているとリーダー的な仕切りやファシリテーションをする役割を買って出る学生は確かに目立ちます。

上述の働きアリの法則に照らし合わせると閾値の低い(腰の軽い)アリなのかもしれません。

最初はなかなか目立ちませんが、メモする、相槌をうつなど誰にでもできること、コミュニティにとって少しでも役に立つ小さくても役割を行う学生が徐々に学生同士間で評価で高くなり、回を追う度に力を発揮し始めるなと感じます。

反対に最初から消極的なチームにとっての役立ちポイントを取らなかった学生は、だんだん出席しているだけというポジションになっていったり、欠席が目立つようになります。

コミュニティでポジションをつくり後に個性や才能を活かして大きく貢献するためにも、最初は小さなお役立ちや役割を果たして「かかわる」こと。

それが才能や個性を発揮する土台づくりになるのだと感じます。

まだ折り返し地点、これから才能と個性を発揮してくるであろう彼らの活躍が楽しみでなりません!


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