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きゃんつー集い2023余呉·輩の旅装

ことしもやりました。

各自自己責任集合、相乗効果で醸されるきゃんつー野郎の集い。
昨年の様子はこちら↓



なんと今回は関西、滋賀県のウッディパル余呉に集いました。

輩の背中

到着順に輩の旅装を振り返ります。

楓氏の場合

自転車:柳サイクル  クロモリ 26he

自転車は、柳サイクルの26インチ。
フロントシングル、サムシフター、Vブレーキという構成。
そして年々洗練されつつあるその積載。今回の目玉はドカンと豪華なスウィフトのフロントバッグでしょうか。
フロントバッグを主体にしつつ、比較的小型なサドルバッグ、フレームバッグで荷物を補完するこの形態は、かなりバランスがいいし、見た目もカッコいいですよね。
輪行時の機動性も考えると、大きなカバンひとつにある程度の荷物を集約するのは合理的です。
楓氏のきゃんつー集い参戦記はこちら。


スイフトのフロントバッグ 何リットル入るんだ?


天幕:2nd gear 非自立式ダブルウォールシェルター

自身が働くアウトドアショップで開発に関わったという非自立式シェルター。
詳しくはこちら。

これまで楓氏はモンベルの山岳テント主体でしたが、今回は軽やかな非自立式です。
実は設営させてもらったこともありますが、細引きが無くとも安定設営が可能な設計で、秀逸です。

ウージー氏の場合

自転車:サイクルベースあさひ アルミ 700c

ナイトペダルクルージングというイベント繋がりで、楓氏が呼んでくれたウージー氏。
これまた濃いー人でした。
東京ではフードデリバリーをしつつ、自転車リペアなども手掛ける氏が駆るのは、地元滋賀県にデポしているというサイクルベースあさひの名作プレシジョンスポーツ。
アルミのありふれたクロスバイクですが、だからこそツーリング車たりうる風格。好きです。
大きなフロントラックにどかっと乗ったザック+スマートなキャラダイスのサドルバッグ、世界観がでています。
キャンプツーリングは殆ど初めてと仰ってたウージー氏ですが、ホントスか?

キャリアにドカ積みザック。合理的。
トップチューブ下のテントポールもしかり。
天幕:モンベル 自立式ダブルウォールテント

モンベルの名作、クロノスドームです。
居住性、重さ、耐久性、価格のバランスが非常に良い天幕ですね。

醍醐漫の場合

自転車∶柳サイクル クロモリ 650b

私は、フォークをサーリーの既製品に換装し、現代規格へとコンバージョンした愛車で参戦。
パッキングは変なことをせずに、シンプルに括り付け主体の原点回帰としました。フロントバッグ代わりのサブザック、トップチューブバッグは自分で縫いました。
実は、後述のやくも氏のブログでご紹介にあずかりました。うれしい。


天幕:ランシャン 非自立式セミシングルウォールシェルター

新たに導入した800g台の非自立式シェルター。
インナーがフライに縫い付けられているため、セミシングルウォールとしておきましょう。
お盆のツーリングで導入しましたが、風にも強く、設営も比較的容易。これまで利用してきたクロスオーバーから経年劣化により乗り換えましたが、特に熱い低地での通気性が良好で気に入っています。

やくも氏の場合

自転車∶フジ アルミ 700c

やくものガレージ管理人のやくも氏。
アルミのJARIで林道数珠つなぎに走り参戦。
フロント多段であり、後方への積載を無くし車体を振りやすくしていると思われるそのスタンスは、いかにも実走派です。
積載で特に目を引くのは、氏曰く「間違いない」廃チューブによるダイナミズムに溢れたフォークレッグ積載。バイクパッキングのプリミティブなスパイス味が溢れたビジュアルですが、歴戦の積載には説得力があります。
たしかに、伸縮性+フリクション豊富なタイヤチューブは積載用バンドとしては最強の一角と言っていいでしょう。
氏の参戦記はこちら↓


天幕∶オクトス 自立式シングルウォールシェルター

自立式のシングルウォールシェルターです。オクトスは、関西方面に拠点を置く山岳用品のメーカーですが、自転車ツーリングでここのシェルターを使用している人には初めて会いました。
1kgを切る重量と、自立式の気軽さはやはりこの手のシェルターの強みですね。

ファナティック遠藤氏の場合


自転車:キャニオン 700c カーボン

ファナティック遠藤氏は、キャニオンのフロントサス付きグラベルロードで参戦。
均等分散のラックレス積載ですね。リア三角に忍ぶスペアチューブ、サドル後の輪行袋、手練感。
過酷な道を走りまくってきた氏らしい構成すてき。
昨年はザック背負いスタイルでしたが、より走行に振った活動的な形態。

ハイノウのウエストポーチ、気になる。
やくも氏も使ってました。


天幕:モンベル ツェルト

モンベルのツェルトをフロアレス運用。
ツェルトは長いこと使ってないんですが、その運用の幅は広いです。床付き、床無し、ほっかむり、なんでもあり。
最近導入したとのことですが、暑い夏の野営を乗り切るための創意ある設営でした。ちなみに、スリーピングマットは軽量化のために省いたそうです。
実は関西の家を引き払い、北の大地に居地を移す道中にきゃんつー集いに参戦されてるので、この日はマジでこれがファナティック氏の家、居住の最小単位なんです。かっこいい。

てらこ氏の場合

自転車∶コナ 700c カーボン
(写真/ファナティック遠藤氏)

てらこ氏は、金沢から激アツな190kmの自走をカマし参戦。カーボングラベルロードにパズルの如き積載はいつ見ても見事。ダウンチューブ積載の高密度感は重心が下に寄り、走行感も損なわなさそうです。担ぎがないなら、こういうのもアリだな、、とか思います。
タイヤはソーマのカザデロでした。良いタイヤだよね。

ウエストポーチはomm
フィット感
天幕:なし

衝撃的なビジュアルですが、雨さえ降らなければかなり快適そう。
「おばあちゃんが作りすぎたオカズに被せるアレ」を彷彿させる蚊帳は中古で購入したそうですが、自立する蚊帳でこれだけのサイズがあるのはなかなかなさそうです。
秋冬の集いではビビィの多いてらこ氏の夏スタイル。

たけひー氏の場合

自転車:ライトウェイ 700c ハイテン×クロモリ

たけひー氏は2014年にオーストラリア横断に使用したツーリング車を復活させたものを引っ提げて参戦。
リムブレーキ仕様の古い車体ですが、現代規格の部材を盛り込みつつ、古式ゆかしいフロントラック等もミックスし、前荷重地味の積載で、極めて現代風になっています。
思い出のある車体を、錆びつかせずに乗り続けようと、復活させた姿勢は尊敬しますし、お飾りじゃなく実用ツーリング車に仕立てるセンスは流石です。
ちなみに、フロントラックに積んでいるバッグはカナダ土産の防水バッグらしいです。こういうところ、にくいね。

天幕:ヘリテイジ 自立式シングルウォールシェルター

シェルターはヘリテイジ。
軽くて強くて安心な奴ですが、夏の暑さはどうなんでしょうかね。でも、設営速度、安定感、様々な性能のバランスはなかなか匹敵するもののない製品じゃないのかなと思います。
ちなみに、例年はこのタイプの自立式や山岳テントが多いんですが、今年は非自立式が多かったですね、、

ミヤタ氏の場合

自転車:柳サイクル 650b クロモリ

満を持して完全体となった柳サイクルの車体で参戦。フォークはカーボンへと置き換えられています。(後ろで飛んでる奴は私です。ミヤタ氏の名誉のために補足します)
フロントの積載は、ラック+マットを用いたクイックで包容力のあるものです。
私は勝手にミヤタ式とよんでいますが、マットにより積載物を包んでベルトで固定するその方式は、荷物の脱落を防ぎつつ、無駄にバッグを増やさない優秀なスタイルだのと思います。
今回は、バックパックをフロントラックに積載していましたが、なんとバックパックのショルダーポケットが自転車積載時にはステムポーチのように機能する素晴らしいマッチングでした。
ミヤタ氏の自転車もやくも氏のサイトで紹介されてます↓


天幕:メーカー未確認 タープ

すみません、メーカー確認するの忘れました。たぶんパーゴとおっしゃってた気がします。
タープを自転車で張るスタイルです。
ちなみに、床もタープ生地で作り、開放感のある床付きシェルターにされてました。

ミヤタ氏のシェルター内部。
ハンドル積載もこちらがわかりやすいですね。

エリグチ氏の場合

自転車:サーベロ 700c カーボン

某雑誌のエリグチ氏はスッキリした積載のサーベロのグラベルロードで初の参戦。かるそー。
本体への積載は控えめにしつつ、ザックをメインコンパートメントとする、合理的スタイルです。
道具が軽くなってきた今時分、自転車にまとめることに必ずしもこだわる必要はないですし、ザックに背負ってしまうというのは、輪行時にも有利ですよね。
エリグチ氏のきゃんつー集い参戦記は、某誌で読めるようですよ!

20lクラスのザックを背負うスタイル
天幕:モンベル ツェルト

前述のファナティック氏と同じツェルトですが、エリグチ氏はタープとして運用。ポールは、モンベルの純正でしょうか。この運用の柔軟性を目の当たりにすると、ちょっとツェルトに回帰したくなってしまいます、、、
今回の集いダントツの開放的で涼しそーです。グラウンドシートの上にドカッと置かれたザック、角に置かれた靴、そのどれもがミニマルな旅情を醸します。

総括


集う車体

今回は初めての関西での開催でしたが、場所の選定が良かった(今回来られなかったむぎの氏の発案)のか、有象無象が四方八方から集い霧散する理想的な様相を呈していました。
素晴らしい。

イベントでもなければ、団体でもない、集いという時間だけが醸す空気は、やはり心地良いですね。
まえからの面子も、初めての面子も、違う道を共に走ってきた仲間とあって、不思議なグルーヴが生まれていました。
2015年に始めた集いは、学生時代に国内外の長期ツーリングをしていた連中がその心意気を忘れず、さらに燃やし続けるために始めたものでした。
私自身、かなり多くの刺激と救いを貰っているます。
あー、ツーリングしてぇ。

きゃんつー村
霧散の後に合流することも、、

また、集いましょう。

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