カメラという媒介
今日はハチロウさんのジャグリングを撮影させてもらえるとのことで、用賀駅で待ち合わせて、砧公園へ。用賀駅、なつかしい。全然ここの人じゃないのに、帰ってきた、という感覚になる。たまにカフェに来たりしていたけど、なんかもう、いまとは全然違う生活だなと思う。場所が変わるだけで人って簡単に別人になれる。
公園に入ったら、さっそく、野球場や遊具広場のあたりで撮影をした。僕は連写をつかって、ある程度は運任せのスタイル。ジャグリング感と、光の入り方だけを見て、あとはバシャバシャバシャ! という感じ。ハチロウさんが勢いよく動いているときはそれでいいけれど、ゆっくりアイデアを出すような感じのときは、インプロに自分が参加している感覚になり、僕はまったくそういうのが得意じゃないので、すこし緊張する。でも、ジャグリングというか身体でそこに入っていくよりも、距離をとってカメラで関わっていたほうが、僕としては、心地のよい間合いだと感じた。ジャグリング自体は、僕は散歩的に、ひとりでもくもくとやるのがいい。他の人のジャグリングと関わるときは、カメラというのは、ちょうどいい媒介になってくれると思った。
すこし歩いたところにある定食屋で唐揚げ定食を食べて、今度は隣の公園で撮影。ハチロウさんのカメラで動画を撮ったりもする。移動のたびに雑談をするのも楽しい時間だった。ハチロウさんは志があるのがいいなと思う。本音でジャグリングについて話せる数少ない友人だ。写真を撮っていたのに、自分もたくさんジャグリングをした気になる一日だった。