幸せに向かうデザイン

読書感想二冊目になります。これまたそこまで新しい本でもないのですが、今自分の中でデザインがなかなか熱いのでチョイスしました。地方に住んでいて、地方の活性化に携わりたいと考えている方や、見えないモノを大切にするこれからの時代をどのような考え方で過ごしていけばいいのかのヒントを与えてくれる本です。

要約 感想                             いわゆる都市デザインやコミュニティデザインなどを専門にしている方たちの対話が4つ盛り込まれている本になります。5年前ぐらいの話なので今ほど地方創世が注目されていない時代ではありましたが、このような考え方を持っていた人がいたんだなということに驚きでした。 四人の対話で共通して言えるのがいかに自分たちに特徴づけられるか、ブランド化することができるかということです。例えば高知のカツオにしても高知産のカツオという見せ方をするのではなく、高知の漁師さんたちが一匹一匹つり上げ、漁師さんが焼き上げたカツオというように広報の仕方だけでずいぶん変わってきますよね。要するに、自分たちがマイナスだと思っているポイントには何らかのマイナスの部分を引き起こす要素が原因が存在している。それらをいかに大衆受けするコンテンツに見せることができるかが、地方が市場を獲得するポイントなんだとか

もう一つ「ないものはない」の精神の大切さ。皆さんはこの言葉を聞いてどう思いますか?無いものはないんだから何でも商品がそろっているのか、それともないものはないというのは品物の取り扱いが少なくて泣く泣く店側がそのような文面を用いているのか、そのようなトンチの利いた感じも地方ならではの感じがしてほのぼのしますよね。このほのぼのってどうやって生まれるんかなって考えたら共感の部分だと思うんですよね。要するに、地方の人たち向けのコンテンツなんで品物がないと分かっているのにわざわざ足を運んじゃうんですよね。あと、相手に共感をもたらすことでこの店は、自分の考えもしくはこれからやろうとしていることとマッチしているのかもしれないという、仲間意識を芽生えさせるかもしれません。最近デザイン科学という言葉主流になってきていますがそのデザイン科学も実はユーザーへの共感というプロセスから始まります(色々考え方はありますが)。そういう意味では全部デザインなんだなと感じる私でございます。おやすみ