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未来の記憶

過去世の記憶を思い出す、なんてことを耳にしたりするけれど、自分には身に覚えがない。
そんな中、未来の記憶という言葉に触れた。
未来の記憶…?
未だ来ていない時間なのに、これから起こることなのに、記憶って???
でも。

佐治晴夫先生のこの本のタイトルにも、未来はなつかしく、とある。

これから起こること、とは、予定を組んだ時点で、その可能性が生まれるということ。
それが自分にとって、楽しいことなのか、あまり乗り気がしないことなのか、で、今の気分は変わる。

「春は一枝の中に在り」という禅語がある。
以下、解説。
「人は一瞬の変化、片隅のわずかな揺らぎにやがて大きな変化を感じることができる。待ち望んでいれば尚更で、これを『予祝』と言う。おそらくこの能力が、幸せに暮らすための基本ではないか。雪の下では既に梅の蕾が膨らみ、『春=張る』を宿している。『冬=殖(ふ)ゆ』の間に何かが殖えたのである」。

今日は新月。
新しいことを始めるには最適だと言われる。
これから待ち望む予祝を設定して、今を過ごす。
即ち、未来の記憶。

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