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繊維としての大麻

大麻と聞いて、麻薬!絶対ダメ!と思われている方はまだまだ多いんじゃないかと思っているんですが、どうなんでしょうか。
以下の書籍は、2009年出版のようなので、かれこれ16年前になりますが、タイトルが、大麻ヒストリーではなく、ヒステリーというところに、世相を表しているように感じています。

縄文時代(福井県・鳥浜貝塚から約1万2千年前頃のものとされる、大麻の種子と編目状の繊維の化石が発掘されている)から、栽培し、その茎から繊維を績み、織って衣としていたという歴史があり、また、現在でも、天皇の大嘗祭の正式な装束は大麻繊維のもので、その素材となる大麻は、栃木県・岩島で栽培されたものだそうです。
そもそも日本では、大麻を吸うという習慣はなかったそうで、にも関わらず、麻薬として取り締まられるようになったのは、1948年にGHQの指示によってで、そこには、2つの目的があったとされています。
先ずは、前述の通り、皇室、即ち神道の弱体化(戦時中の国家神道に基づく一億総玉砕的思想の解体)と、次いで、石油由来の繊維(ポリプロピレンやポリエステル等)に置き換えることで、石油の輸出量を増やすこと、だったようです。
*詳しくは、上記書籍にて

大麻=ヘンプな訳ですが、その素材感に対して、きっとゴワゴワしたイメージを持たれているんじゃないかと思うのですが、江戸時代に織られた大麻布は、想像を覆す柔らかさです。
その風合いを持つ、工業製品としての大麻布が、2015年に復活しています。

そして美の壺。
NHK BSにて2/18(火)放映。

また、大麻布だけでなく、日本人が古来から使ってきた自然素材による繊維については、以下書籍に詳しいですので、ご興味のある方は是非。

世界情勢で見れば嗜好品としての大麻解禁の方向のようですが、その賛否は分かれるところでしょうし、個人的には否定的です。
但し、医薬品としての大麻に含まれる成分の有効性については実証済みのようなので、精神疾患を持つ者としては、日本でも認証されることに期待をしています。

天照大御神のお札にも大麻入りとの表記があるので、認識を変えてもらえたらと思います。

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