ラルの星

ラルは頭の上に置いていた電話を取り、
黄色い友達に連絡した。

「黄色いちゃん、いま、なにしてるの?」
「家でテレビ食べてたよ」
「…あぁ、テレビね。あれ、最近、つまんなく
なってない?」
「そだね。チャンネル変えても、全然
美味しくない」
「ラルは?」
「丸いパララで遊んでたよ」
「いいね。また遊ぼうね」
「うん、またね」

電話が切れ、ラルは受話器をそっと
自分の頭に戻した。

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