襟裳岬から拝む日の出
四半期というか、1年間の〆の作業の猛烈な忙しさにかまけて、あっという間に時間が経っておりました。。。
前回、記事を公開してから、もう3週間も経ってたか💦
気を取り直して、北海道旅行の思い出を、何回か綴っていきます。
どうかお付き合いのほどを。
二度の北海道旅行で、最も印象に残った場所の一つが、襟裳岬でした。訪れたのは2019年8月のことです。
岬に向かう前日に、羽田から新千歳空港までは飛行機移動。空港近くのレンタルバイクでHonda PCX(125cc)を1週間契約で借りました。
浦河町のビジネスホテルに一泊し、翌朝午前3時には出発。8月とはいえ、これが寒い。熱帯夜の東京とは相当なギャップを感じました。
しかも、常に風を受けながら走るために、体感気温はさらに下がる。行く前は、これが分かってなかった。ま、連日30℃超の東京で過ごす身には、なかなか想像しづらい話なんですが。
じわじわと寒さに体力を奪われつつも、進行方向右側には夜の海が広がり、左は山…という道を、ずっと進んで行きました。その前日あたりに台風は通り過ぎ、波も穏やか。暗い夜空に浮かぶ月がきれいで、これだけでも最高に素敵なツーリングでした。
襟裳岬がいよいよ近づき、道の起伏が大きくなる。登って、下って。目を光らせたキタキツネが道を通り過ぎたりもしました。
山道をクネクネと進み、夜明け前の薄暗い中、斜面に囲まれた道路を突き進む。そうこうするうちに、突然、視界が開けました。
例えるなら、雲の中からいきなり雲の上に、ポッと抜け出したような感覚。囲んでいた山たちはすべて下へ。しかも、見渡しても遠くに山が見当たらない。あまりの急変ぶりに、バイクで走りながら「えー!?」と声をあげて驚いた記憶があります。
さらに進み、だんだんと岬の先端が近づくと、もっと低いところで、何やら動く光線が。
「あ、灯台の光だ。」
とすぐに気づきました。そう、まだ夜明け前なので、灯台の明かりがついていたのです。
いよいよ、襟裳岬の広い駐車場に到着。
寒さのために本気でブルブル震えていました。午前4時ごろでした。
近くに宿泊してた人でしょうか、わずかに数人の人影があったのみ。
駐車場を離れて、全てが見渡せる展望台へ。
灯台がやはりまだ運転中でした。
・・・そして。
やっとありついた、襟裳岬から眺める日の出です。
寒さに耐えながら辿り着いた日の出に、感慨もひとしおでした。
こんな早朝からも、岬の下の浜辺では、昆布漁に励む漁師さんの姿が。
そして、日の出で赤く染まる海を、昆布漁の小船が航跡を残しながら走り過ぎていく姿は、とても絵になる光景でした。
襟裳岬の日の出を拝んだ後は、帯広方面に進路を定めて走ります。
その後の話はまたいずれ。
(次回は早めに更新します💦)
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