見出し画像

ノーカーボン用紙を徹底攻略!

弊社でもノーカーボン複写用紙(別名:感圧紙)を販売していますが、ノーカーボンと言われても、どこのカーボンがノーなのか分からない方も多いと思います。

実際、私自身も詳しく理解はしていませんでした。複写用紙と言えば、伝票用紙のことで、裏がザラザラしていて手に移るくらいのイメージでしたね。

カーボン紙というのは、裏面がインクのようなもので真っ黒の紙です。紙の間に挟んで書くことで、裏移りによって転写するという物でした。複写一枚ごとにカーボン紙を挟むので、結構な枚数を使います。カーボン用紙を何回も使って、まだカーボンが残ってる部分を使ったりしましたよね。

これでは大変なので、紙の裏に直接カーボンの塗って、書くだけで数枚に転写できるような、バックカーボン紙と呼ばれるものが出てきました。

これは今も使われている紙ですね。裏面が一部分青くなっている紙のことです。請求書などの綴りなどに使われていますので、何度も使用したことがあるのではないでしょうか。便利な反面、しっかり当て紙をしていないと何枚も転写してしまい、泣く泣く後ろの方まで捨てることになってしまいますよね。私も何度も経験があるので痛いほどわかります。

ノーカーボン紙はそれらのカーボン部分が無い、複写用紙ということになります。

画像1

ノーカーボンなので裏面も真っ白になっています。触っても手に色移りしたりしません。

この紙は裏表や置き方の順番が決まっていて・・・・

正しい順番で載せると

画像2

綺麗に転写されます。

もっと転写枚数を増やしたい場合は、真ん中に挟まれている紙を追加しますす。

画像3

こんな感じです。

便利な紙なのですが、一枚でも裏表を間違えてしまうと途中で転写出来なかったりして抜けてしまいます。

(真ん中の紙の裏表が逆)

画像5

(一番下が逆)

画像6


全部白くて、さらに順番があるなんて各紙の違いが分からないですよねー。

弊社でも複数の白い紙を取り扱っていますので、管理には細心の注意を払っています。それでも私もよく厚みの違う紙や別の紙を混ざってしまって、どれかどれだか分からなくなることも結構あるんで気を付けたいです・・・

例えば上質紙やヴァンヌーボやアラベールとか。質感に特徴があるものは触れば分かりますが、近い感触のものだと本当に分からなくなってしまいがちです。追い打ちに白色にも微妙な違いで複数種類ありますので、それも混ざったらもうパニックです。

皆さんもこの紙を使う際に混ざってしまうこともあると思います。ですが、この紙の場合はは裏表で質感が違うので、触ったらわかるようになっています。これで安心ですね。

ノーカーボン用紙はザラザラした面にマイクロカプセルが付いていまして、それが筆圧で割れるようになっています。すると顕色剤と呼ばれる色を出す薬品に反応して、複写するようになっています。カプセルの面はザラザラしていて、顕色剤の面は少しぬめっとした感覚がありますので、原理さえわかれば順番に並べるのも簡単です。





これで皆さんもノーカーボン紙で混乱することはなくなりましたね!この記事によって、これ以上カーボン紙で悲劇が起きないようになれば幸いです。もしノーカーボン紙使う機会があれば、触ってみてください。より理解できると思います。


では、今回はこの辺で!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?