紙のサイズはA4、A3のみにあらず
こんにちは。紙通販ダイゲンです。
弊社ではお客様が探している紙のご相談や紙のサイズの別注品の依頼なども引き受けているのですが、よくこのような問い合わせが来ます。
「〇〇サイズの用紙はありますか?」
結論から言えば、ほぼ間違いなくあります。
というのも、基本的に紙はかなり大きいサイズで入荷されてきて、それをカットして用意しているからですね。
こんな感じです。
図は4/6判の色上質紙とA4サイズの比較です。
A4サイズ(黄色)と比べると4/6判はかなり大きいですね!
人が持ってもこれくらいあります。一枚ならまだいいですが、これが何百枚と包装されて入荷してくるんですよね。人の手ではなかなか大変です。一包持つだけでも腰がやられそうになりました。
この大きなサイズからそれぞれのサイズの紙をカットしていきますので、皆さんがよく使うサイズくらいであれば大体は対応可能になっております。
先ほどここからカットしていくという話をしましたが、A4サイズの場合は10枚4/6判からA4サイズを取ることが出来ます。
こんな感じでA4サイズにカットしていきます。
ですが・・・・この形は上の方が余ってしまい、捨てないといけない部分多くもったいない状態に。
実は配置を変えると11枚カットすることが出来ます。
11枚取ると・・・・?
こんな形になります。
これならば無駄も少なく、綺麗に取れていそうです!お得だしこっちの方がいい!
しかし、問題が一つあります。
それは、紙の目のが混ざってしまうことです。
紙の目とは、ざっくり言えば紙を曲げやすい方向のことですね。
目の方向と反対に折ったり破ると、目の方向より硬く感じると思うので試してみてください。あと、湿気などで紙の目の方向に反っていくので、紙が反る方向でも紙の目がわかります。
紙の曲げやすい方向が混ざってしまうことの何が問題なのか?
紙の目が混ざってしまうと、見た目は問題ないのですが都合が悪いことがあります。
例えば、本の本文の部分とか。
紙の目が混ざってしまっていると、途中から急にページがめくりにくかったりめくりやすかったりするので読みにくい本になってしまいます。
パラパラとめくっていたのに途中で何度も引っかかるとか嫌ですよね。モヤっとします。
紙の目は紙屋さんで働くまでは全く意識していない状態だったのですが、理解してよく観察すると新たな発見や考えられて作られていることを理解できて、嬉しかったですね。紙の目などの概念も知りませんでしたので、よく工夫されているなと感心しました。
ちょっと意識するだけでも本の印象にも関わってくる大事な部分なので、少し割高でもちゃんと紙の目を揃えているのです。
話が逸れてしまいましたが・・・、要するに先ほどの大きい紙のサイズを超えない限りは自由に大きさを決められるということです!4/6判以外のサイズもあるのですが、それはまたの機会に。
特殊な使い方をする際には規格サイズでは不都合な場合もあると思いますが、基本的に規格サイズ以外でも多くの紙屋さんは注文の方を受け付けておりますので、お気軽にドンドンお問い合わせください。もちろん弊社も可能ですよ!
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