新たな扉をそっと開くために
最近、夏だからなのか色々モチベーションが上がってきている。やっぱり気温が高いと不思議と体もスムーズに動くものらしい。久しぶりに髪を切りに行ってショートカットにしたおかげでだいぶ心も軽くなった。冬は寒さ対策も兼ねて長く伸ばしているのだが、毎年この時期になると思い切ってぱつっと髪を切る。
自然とこれを機にいろんな本を読んで新しい考えや世界を吸収したろうではないか、という気持ちにもなってくるのだ。懲りもせずまた少しずつ小説を書き始めていて、どうしたらいろんなアイデアが湧いてくるのかなと試行錯誤をしている次第である。
そんな中で手に取ったのが『才能をひらく編集工学 世界の見方を変える10の思考法』という本。新しいアイデアを閃く上では知っておいた方がいいかもと思わせられる概念が詰まっているように感じた(私見を述べさせていただくと、後半がちょっと宣伝的要素があってほんの少しうーんとなる)。
※以下、読んだ際のメモ。
近頃はどんな本を読んでいてもこの手の話は物語を生み出す上でどうつなげることができるかなと思ってしまう。下段の方に書いてある「ストーリーの王道」の部分が面白くて、例えば桃太郎を例に取ったときに「セパレーション」とは鬼を倒すために生まれ故郷を出ること、「イニシエーション」だと雉や猿をきび団子を使って仲間にする、「リターン」だと鬼を倒して無事に帰ってくるみたいな有名作品に共通するような型ってあるんだな、ふむふむと思いながら読んでいた。
最近は「ロジカルシンキング」と並行して「アナロジカルシンキング」を重要視する企業も増えているそうな。確かにある商品をひとつ例にとっても、昔のように強みがひとつだけというのは正直厳しくて複数の要素を兼ね備えたものが新しいものとして価値を見出されることが多い。そういった意味で言うと、今まで考えもしなかった組み合わせと結びつけてみるのは面白いかも。
(でもこれってきっと小説の世界で言うと比喩みたいなところで結構一般的だったりするのかも)