人との距離感の測り方
最近新たに読み始めた作家さんの一人に、柚木麻子さんという方がいる。もともとのきっかけは本屋大賞に選ばれた『本屋さんのダイアナ』という本だった。生まれも育ちも全く異なる二人の女の子が、一度はひょんなことから仲たがいをするも、最後お互いの存在の大切さに気付く、という流れである。
まず主人公の名前が大穴(ダイアナ)というところから衝撃的な入りである。そこからダイアナ自身の出生の秘密やもう一人の主人公である彩子の日々の生活における葛藤に至るまで、なんとも思春期特有の甘酸っぱい感じが