日本一歌が上手いのは玉置浩二でいいの?

以前とある番組で、『音楽のプロが選ぶ本当に歌が上手いランキング』があり、玉置浩二さんが、一位になりました。

様々な記事や、ネット上では、多くの皆さんが《歌が上手い人》を議論しています。

さて、本当に玉置浩二さんが、日本一なのでしょうか?

歌は、好みもありますし、楽しむものなので、それぞれの一番がいていいと思いますが…。
好みではなく『歌う技術など』という事に限定すると、ポイントは二つだと思います。

【生歌】

歌が上手いという事になれば、生歌を聞いて判断しなければいけません。
世に流通しているCDなどの商品音源は、加工品なので、本人の実力とは違います

特に現在の編集技術は凄いので、どんな人の歌でも、いくらでも修正する事が出来ます
歌が下手な人でも、完成された商品音源では、上手くなります

最近は、修正加工の結果、人間の歌が、ボーカロイドやAIみたいになっている事も多いです。
この辺の修正加工の度合いについては、聞く側の好みという事になりそうですね。

ライブに関しては、リアルタイムピッチ修正なんて事が出来る時代になっています。
もちろん、その他の様々な加工も出来ます。
使うかどうかはそれぞれの判断ですが、ライブに関しても、本人の実力そのまんまと言う事ではありません

というようなわけで、実際に歌の実力を判断する事が出来るのは、生歌を聞ける人達という事になります。
共演しているプロ同士、商品音源のミックスをしている技術者などですね。

番組や動画などで、マイクを持たないで歌っている場面などがあれば、それは割と本当の実力に近いかもしれません
(あくまでもしっかり歌った場合です。軽く歌うと、誰でも上手く歌えます)

【判断する能力】

これは、どんな事にも共通する事ですが…。
経験を積んだ人じゃなければ、上手いかどうかは判断できないです。

プロ野球のピッチャーを例にあげると。
何年もピッチャーをやった人、そのボールを打った人などじゃないと、その難しさも凄さも分からないです。
野球中継を見て、「なんでそんな球打てねえんだ」と感じる事があると思いますが、実際にバッターボックスに立った人だけが、『そんな球』の凄さを知っているのです。

これは、歌も同じです。
何十年も歌っている人、何十年も歌のミックスをしている人。
その人達じゃないと、何が上手くて、どこが凄いのかは、分かりません

《結果はやっぱり》

以上の事を考えてみると。

玉置浩二さんは、歌のミックスをしている人達に、非常に評価が高いです。
実際に、ミックスをしているプロの皆さん達が選んだランキングでは、ダントツの一位でした。

そして、他の歌手や、共演した歌手達からの評価も、非常に高いです。
EXILEのATSUSHIさんが、玉置さんの自宅に行って、歌唱指導をお願いした事は、有名な話です。

そして、桜井和寿さん(Mr.Children)、山下達郎さん、ASKAさん(チャゲ&飛鳥)、黒田俊介さん(コブクロ)、平原綾香さんなど、多くの歌手が、玉置さんの凄さを語っています。

好みという部分を抜いて「歌が上手い歌手」という事になれば、『歌に関わるプロからの評価が高い、玉置浩二が日本一』というのは、間違いではないと思います。

【補足】

玉置浩二さんが、日本一と称される歌声になったのは、2010年代に入ってからです。
そのあたりのお話を…。

2010年代に入ってから聞いた、玉置浩二さんの歌声は非常に衝撃的で、私の目標になっています。
と言っても、私は玉置さんのファンではなくて、玉置さんの歌声はあまり知りませんでした。

以前は、安全地帯のヒット曲を知っているくらいでした。
当時の玉置さんは、一般的な歌の上手い歌手だったので、特別なものは感じませんでした。

2010年代に入る前の玉置さんは、歌が上手いランキングで名前が出てくる他の歌手の皆さんと、同じ感じの歌の上手さです。
ただ、当時から、音程の安定感は抜群でした。

それから、玉置さんの歌い方は、年々変わっていきます。
それは、デビュー前に、3年間音楽合宿をした事からも分かるように、突き詰めて練習をするタイプだからだと思います。

2010年代に入ってから(2012年頃から?)の玉置さんの歌声は、デビュー当時とは、まるで次元の違う、声と歌唱方法です。
「音程の安定感」「声自体の安定感」「声の響きの良さ」「驚くほどの表現力」

それまで、海外の歌手でしか感じた事の無い《いい声》という感覚を、日本語の歌で感じたのは、本当に嬉しかったです。

特に、マイクのない状態で歌っている時の歌声が、まるで商品音源の様な完成度なのは、衝撃でしたね。
編集無しでいいのではないか? というレベルです。

きっと、玉置さんの歌声のミックスを担当する技術者は、かなり楽だと思います。

実際に、玉置さんの商品音源で、《生歌そのまま?》の様な音源が発売されています
(CDはファンクラブ限定、のちにレコード盤を一般発売)
私の宝物です♪
聞くたびに、《これが本当の歌が上手いという事だ》と実感しています。

ただ、この音源を聞いて、多くの皆さんが気にいるかは別の話です。
玉置さんのYouTubeに、一曲だけ公開されているのですが、他の曲に比べると再生数が少ないです。
やはり、商品音源の様に、色々と味付けされた歌の方が、一般受けはすると思います。
それに、歌にしても、曲にしても、人それぞれの好みですからね♪

さて、結論として、2010年代に入ってからの、玉置浩二さんの歌声は日本一だ、というお話しでした♪
本当にね、玉置さんの歌声は、世界レベルの《いい声》なのです♪

どの分野でも、一番と称される人は、凄い練習や努力をしているものです。
人の歌声も、練習を積み重ねると、完成度が上がっていくという事ですね。

とは言え、歌は好みが一番大事
好きな曲、好きな人の歌声を聞きましょう

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