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現認者講習の役立て方 公認心理師を目指す方へ④

読んでくださりありがとうございます。公認心理師の藤田です。

公認心理師受験を目指す方のお役に立てばと、自分の経験を書き綴っています。今回は、Gルート受験をされる方なら必ず受ける、現認者講習について。

僕は、2019年の3月に東京の会場で受講しました。大きな会場で、何百人も受講者がいたと記憶してます。
各領域について先生が重要なポイント踏まえ講義をしてくれて、後半は事例を出されて小グループでディスカッション。最後にいくつかのグループが代表して発表し、先生からコメントをいただく。そんな内容でした。今は感染拡大防止に配慮し、オンライン受講でしょうか。
この講習が受験対策の役に立ったかと言われると、難しいところです。ここで配られるテキストを読み込んでも、そこまで力は付かないと思います。実際、僕は試験前にこのテキストはほぼやりませんでした。1度さらっと振り返った程度。
ただ、凄く良かった点もあります。それは、事例について、「何を問われているのか」「重要なワード、ポイントは何か」「最重要ではないが合わせて頭に置いておくべき視点は」といったことを、素早く考え、処理する能力がどの程度あるか、確認する機会になったことです。それは、同グループのメンバーの発言に対しても、「この事例に対して適切か」「違うとしたら、何故違うのか」「適切でない視点を持ったのは何故か」を考えることでさらに強化されます。
講習の4日間、この点を自分でテーマにしていましたが、個人としては事例に対して重要なポイントを外すことはほぼありませんでした。そして、それが出来ない人がかなり多いことが確認できたのも収穫でした。同グループの人たちの発言も、他グループの発表でも、的を外した回答がとても多い。もしくは、その領域は経験ないので全然わからないといった声も。

傲慢に聞こえるかもしれませんが、受講を通して、自分は受験者の中で「経験を生かす力」や「問題を読み解く思考力」はそれなりに高いと確信できました。もちろん足りない知識は沢山ありましたが。
過去問を解くと感じるかと思いますが、どれだけ知識を詰め込んでも、おそらくカバーはできません。絶対に知らない単語等に出会います。その時に、各問題、選択肢の意図を推測できれば、選択肢を絞ることはできます。満点はいらない公認心理師試験では、この差は大きい。

現認者講習では、知識の不足を嘆くことはないと思っています。それよりも、「何故ここが重要なのか」「何故この事例が出されているのか」など、なぜを問いながら受講すると、すごく土台となる思考力のトレーニングになる。是非試して欲しいです。

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