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大煙突とさくらのまち読本

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日立のまちの大切な記憶である「大煙突とさくらの物語」を思い出し、日立の未来を考えるためのベースとなる冊子『大煙突とさくらのまち読本』を2023年3月に発行しました。 このマガジン…
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#大煙突

目次

はじめに 主な登場人物 大煙突とさくらのまち 歴史を知ること/私たちの暮らすまちの歴史/日…

大煙突マップ

閉山と大煙突の倒壊

日立鉱山の閉山 工業都市日立の誕生(原点)、その後の発展において大きな原動力となった日…

煙害問題の解決

大煙突の使用開始 大煙突は、大正3年(1914)12月20日に本体部分が完成し、その後煙道等の…

大煙突の建設、もうひとつのプロジェクトX

大煙突建設を決意 神峰煙道とダルマ煙突の失敗を見て、久原は大煙突の建設こそ解決の手段だ…

煙害発生

煙害とは 銅を含む鉱石には20パーセントを超える硫黄分(元素記号S)が含まれています。これ…

日立鉱山創業

久原房之助、秋田の小坂鉱山を再生 日立鉱山を創業した久原房之助(1869~1965)は、山口県萩市出身です。慶應義塾を卒業後、貿易業を目指して陶磁器の輸出をしていた森村組に入社しましたが、叔父の藤田伝三郎、父の久原庄三郎経営の藤田組の経営不振により藤田組に呼び戻され、明治24年(1891)22歳の時に秋田県鹿角郡小坂村(現小坂町)にある小坂鉱山へ赴任することになりました。 当時の小坂鉱山は銀山でしたが、銀鉱石の枯渇で閉山の危機にありました。31歳で小坂二代目の所長になっ

別荘地だったまち

常世の国 奈良時代に編纂された『常陸国風土記』(※1)では、日立を含む常陸国は、豊かな実…

日本最古の地層から宝が出る山

日本最古の地層 日立市は、海と山にはさまれた細長い地域に発達した町です。日立市の6割は…

大煙突とさくらのまち

歴史を知ること 過去と現在と未来はつながっています。過去の歴史や知識を知ることが、今を…

主な登場人物

久原 房之助 大煙突を建てた日立鉱山創業者(1869~1965) 山口県萩市出身。父や叔…

はじめに

日立には、100年も前に日立鉱山で起きた煙害問題を、企業と地域住民たちが、真摯に向き合い、…