【コラム】 信念と挑戦の人 小平浪平
日立製作所の創業者小平浪平は、1874年栃木県で生まれました。近代日本の夜明けと言われる明治の初期です。恩師の助言等から、蒸気から電気へと時代が移ることを予見し、東京帝国大学電気工学科へ進みました。
大学を卒業するとすぐ浪平は秋田の小坂鉱山に就職しました。この時代の鉱山には時代の最先端の技術が導入されており、身につけた専門知識が実地に活かせると考えたためです。ここで久原房之助に出会い、発電所建設に携わりました。
4年後小坂鉱山を辞めて東京電燈(現在の東京電力)の電気技師に