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火災住宅としての空き家で思い出す

住宅街に放置された火災住宅…悪臭、倒壊や落下物の危険、周辺住民困惑 仙台 | 河北新報オンライン (kahoku.news)

河北新報の8月4日の記事によれば、現在仙台市内において火災後放置され解体されずにいる空き家が8件あるとのこと。
確かにあります。わが家からそう遠くない場所にも1件あり、たまに片づけにくるという所有者さんと現地で偶然遭遇し、ことの経緯や現状など話を聞く機会を得たことがありました。

その方のケースでは火災による死者やけが人はなく、現在は他所で暮らしており生活には全く困っていないという事で「火事の後片付けが生き甲斐」と焼け焦げた家財が散乱する前で爽やかに語っておられたのが印象的でした。
しかし、それから1年近くが経過。
片付けが進んでいる様子はなく、現地は時間が止まっており、あの所有者さんが今どうされているのか心配になっております。
また、ご近所の方も困っておられるでしょう。
猫やハクビシンの住まいになりそうでもあります。
尤も焼け焦げた家に動物が棲みつくかどうかは分かりませんが。

いずれ割と坪単価が高いエリアにある物件であり、火災による死者等が出なかったということであれば「事故物件」として忌避されない可能性が十分にあり、売却すれば解体費用は十分に捻出できそうですが、しかし所有者さんはその選択をしていない。
「片付けが生き甲斐」と言っていた割に「どこを片付けたのかわからない位に、いつ見ても同じ状況」でもある。

もし自分だったら最初に「どうにか売れないか?」を探るところですが、火災から数年経過した今も放置したまま。
黒焦げになった窓から、茶色に変色した白いカーテンが今日も変わらず風に揺られさみし気にパタパタと音を立てています。

尤も「売らない理由」があるのかもしれませんが。(でも相続人はいないと言っていたような・・)
でも、だとしたら何なのか?

もう一度お会いしてよくよくお話を聞いてみたい。
記事に触れて、思い出した一件でした。







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