【定期連絡】リレー小説_1

今回の定例会から以降不定期にリレー小説をすることになった。
これはその一回目の話。

さて、いつも絵を描いている人たちが唐突にリレー小説をするとなったわけですが、とりあえずルールを決めましょうということで。
ちなみに今回のルールは以下の通り。

・結末を「主人公&ヒロインが生存」に固定
・一人当たり150文字前後
・一人当たり制限時間5分

そして今回の参加部員と順番は以下の通り。
①ちょこれもん(@choco_create)
②日和(@autumnhiyori)
③しまち(@ewokakushimachi)
④団長(@elvsion8)
⑤sak(@sak_daidoro)
⑥あまゆき(@amayukinen)
⑦アディ(@now59370741)

というわけで、完成した作品がこちらです。

唐突に降り出した夕立に舌打ちをし、雨宿り先を探すようにフードを被り走り出す。
ちょうど庇のある小さな喫茶店を目掛けて駆け込み、鞄を漁る。
タイミング悪くタオルを忘れてきたようだ。今日はとことんついていない。
「雨、急に降ってきましたね」
声を掛けてきた女性を見て、俺は目を見張った。
「良かったら、これ使って下さい」
自分と同じ学校の制服を着た、黒髪ロングのいかにもお嬢様然とした女子生徒が、タオルを差し出してきたのだ。
彼女も同じく急な雨に降られたらしく、ハンカチで髪をぬぐっていたが、そのしぐさだけでも不格好な自分とは違う神秘的なオーラを放っていた。
「いや、大丈夫です。」
自分が思っていたよりも強い口調になった。
「ほっとけば乾くので、」
「そうですか。」
彼女は特に気にすることなく喋った。
そしてまた降り続く雨を眺め始めた。が、唐突に隣から勢いよく謎のオーラが放たれる。俺は驚いてそちらを見た。なんと先ほどの彼女から謎の闘気…否、殺気が放たれているではないか。俺は思わず一歩退いてしまった。
「乾かさないと死んでしまいますよ」
軍医学科の彼女が言う。
「なんて言ったって、ここは風邪を引けば死ぬような世界ですし」
まあそうだ。もうこの世界は”かつてあった世界”じゃない。
「わかりましたよ。拭きますって……」
俺は仕方なく彼女から渡されたハンカチを手に取り、黒く濁った雨を拭いた。
「全く、お節介な人もいたもんだ」
「人の親切を無碍にする失礼な人もいるくらいですからね」
視線が交わる。バチリ、と電流が走った気がした。
しばらく無言が続いた後、彼女は諦めたようにため息を吐いた。
「そうそう、貴方に伝言です」
「は?」
見ず知らずのお嬢様だったはずの彼女は、胡乱な瞳で俺を見据えた。
「ねぇねぇつづきは~?」「もっときかせてください」
子供たちの声に意識が現実に戻る、あぁ何処まで話をしていたか彼女との出会いは苛烈で私の脳裏から消えることはない
この地獄のような世界、幸せなんぞあるものかと思ってもいたが案外近くにあるものだ
遠くで彼女の呼ぶ声が聞こえてきた

……どうしてこんな終末感の漂う作品になってしまったのか。甚だ疑問であるわけですが。
どの部員も結構楽しんでくれていたようなので、是非次回もできたらいいとは思うのですが……

さて次回はどんな作品が出来上がるのか、

それはまたのお楽しみということで。

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