#ガイド
7.シーサーはフリースタイル
シーサーのルールとして、
一対、雄雌、阿吽などいろいろとあるようですが、
僕個人としては基本的にルールはないものだと考えています。
冒頭の写真は【漆喰(しっくい)シーサー】と呼ばれるもので、
屋根を拭いた時のムチゼーク(屋根大工)の棟梁が、
漆喰と瓦の余りものでつくるものと言われています。
余りものということもあってか屋根の上にのっている漆喰シーサーは1体のものを多く見ます。
中には一対のものも
6.雨端柱(あまはじばしら)
沖縄の古民家の特徴として、
軒先の屋根が長くなっているという特徴を持っています。
軒先の長くなった部分を【雨端(あまはじ)】と呼びます。
雨端の目的は2つ。
雨が家の中に入ってくることを防ぐためと、
もう1つは日影を増やすためと言われています。
雨端だけでも語れるわけですが、
今回は雨端を支える柱、雨端柱(あまはじばしら)にフォーカスしようと思います。
雨端柱には主にチャーギ(和名:イヌマキ
5.代表的というよりも特殊
文化庁による中村家住宅の解説文は、
と記されています。
中村家住宅のウェブサイトには、
と、記載されています。
いろいろと珍しい建築物なのですが、
僕個人としてはとても不思議な建築物だと思っています。
何よりも特筆すべきところは、
【琉球建築様式の屋敷構え一式がそっくり残されている】
という部分です。
廃藩置県が完了し、
琉球王国の約束事が撤廃されて以降に建てられた家であればそれほど不
1.はじまりの石牆(せきしょう)
なんでもはじまりはあるもので、
中村家住宅は石牆(せきしょう:石垣でできた塀)を見るところから始まる。
中村家は代々農家の家柄にもかかわらず、立派な石牆がある。
というのも、
中村家住宅は300年前の琉球国王の時代に建てられたという伝承があり、
身分によって建築制限のあった当時の百姓には許されないはずの石牆があるのは謎だ。
中村家住宅の石牆はとてもユニークである。
一般的に石積みは1つのパ
4.長過ぎるヒンプン
沖縄の伝統的な屋敷には入り口の突き当たりに【ヒンプン】と呼ばれる衝立を設置します。
多くの文献では「目隠し」として紹介されることが多いのですが、ルーツは【屏風門(ピンフォンメン)】と呼ばれる魔除けだと言われています。
今でも玄関に屏風を置いたりするのは、目隠しの意味ではなく、魔除けの意味があったのかもしれません。
沖縄の昔の民家ではできるだけ多くの風を取り込むために、壁の少ない構造になっていて、