準備はできていますか?着用が義務化「フルハーネス」
●高所作業では、フルハーネス型の墜落制止用器具の使用が義務化されます
建設業界では、入職者の増加を図るために労働環境や処遇改善等が課題となっていますが、厚生労働省より報告された「平成29年労働災害統計」によると、約一日あたり50人もの作業者が墜落、転落により被災しているようです。
そこで2019年2月、法令改正により高所作業でのフルハーネス着用が原則化され、2022年1月2日以降は新規格品使用へ完全移行となります。
ここでは法令改正についてや、フルハーネス・ランヤード選びのポイント、おススメ商品のご紹介をさせていただきます。
●法令改正のポイント
1.安全帯を「墜落制止用器具」に変更します
「安全帯」の名称を「墜落制止用器具」に改められ、「墜落制止用器具」として認められる器具は以下のとおりです。
2.墜落制止用器具は「フルハーネス型」を使用することが原則となります
フルハーネスは複数のベルトで身体を支えることができるため、墜落制止の際に衝撃を分散し、胴ベルトに比べて身体保護の観点でより安全性が高くなります。また、作業高さによっては「胴ベルト(一本つり)」を使用できます。
3.「安全衛生特別教育」の受講が必要です
労働安全衛生規則では、以下の業務を行う労働者は、特別教育(学科4.5時間、実技1.5時間)を受けなければならないとされております。
▶高さが2m以上の箇所であって作業床を設けることが困難なところにおいて、墜落制止用器具のうちフルハーネス型のものを用いて行う作業に係る業務(ロープ高所作業に係る業務を除く。)
●フルハーネス・ランヤード選びのポイント
安全に墜落制止用器具を運用いただくためには、フルハーネスとランヤードどちらも非常に需要な役割があります。
1.新規格に適応したモノを選ぶ
旧規格と新規格では、使用制限やフルハーネスの本体強度・衝撃荷重値やショックアブソーバの耐衝撃性や強度など様々な違いがあります。フルハーネス型墜落制止用器具を選ぶ際は新規格に適合したモノを選びましょう。
2.装備を含めた質量に耐えるものを選ぶ
作業者の体重と装備品の合計の質量が、それぞれの墜落制止用器具の使用可能な最大質量以下のものをフルハーネス・ランヤード共に選択する必要があります。
3.動きやすいものを選ぶ
装着しやすく、体の動きを制約しないモノを選びましょう。
4.落下距離を計算し、地面に衝突しないモノを選ぶ
アンカーの高さや作業床の高さにより、適切なランヤードを選びましょう。
●【新規格対応】お勧めフルハーネス型墜落制止用器具
ダイドーハントでは新規格適合の安全性と作業性を両立した3Mのフルハーネス・ランヤードを取り扱っております。
「3M™DBI-サラ™エグゾフィット™ライト フルハーネス 回転ベルト アジャスターモデル」
約40年、現場を支えてきた信頼と実績の3Mのフルハーネス。
動きやすいのはもちろんのこと、回転式ベルトにより調整しやすく、衝撃荷重をでん部全体に効果的に分散させる骨盤サポート構造、ランヤード使用時に瞬時にフックを外すことができる構造が特徴です。
「3M™ DBI-サラ™ Nano-Lok™ Light 巻取り式ランヤード」
わずか740gの軽量で、作業時は常にランヤード長さが最短に。
墜落制止時にはロック機能で落下距離を抑制します。
その他にも使用用途に応じた様々なラインナップを取り揃えております。
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