12.使用部材と、木材の部材制限-「フロッキン狭小壁」
フロッキン狭小壁の使用部材と、部材制限についてご紹介します。
■使用部材
フロッキン狭小壁は、下の画像の部材を使用します。
①柱頭金物と②柱脚金物は専用の金物となります。
この金物が、フロッキン狭小壁の粘り強さを確保しています。
③梁受金物は、直交梁勝ち納まりや、通し柱納まりなどの際に、フロッキン狭小壁直上の梁仕口において使用します(直交梁勝ち納まりと通し柱納まりはこちらの梁受け金物にて耐力壁の試験を行っています)。
他に、高強度鋼材を使った専用アンカーボルトM16、フロッキン狭小壁用専用面材(厚12mm)、フロッキン専用ビスなどの専用部材があります。
■木材の部材制限
⑦柱は、スプルース 同一等級構成集成材 E95-F315 105×105以上の性能が必要になります。柱径は150角まで対応しています。
他に使える材種例としては、欧州赤松 同一等級構成集成材E95-F315 105x105、米松同一等級構成集成材E120-F375 105x105などがあります。
無垢材や、杉集成材などの耐力の低い集成材は使えません。
フロッキン狭小壁直上の⑧梁は、べいまつKD材 機械等級区分製材E110以上のJAS材で105×180以上という条件があります。
他に使える材種例とては、米松 対称異等級構成集成材E120-F330 105×180以上、LVL140E特級 65V-55H基材ダフリカカラマツ 105×180以上などがあります。
梁については、めり込み耐力が重要になりますので、欧州赤松集成材などは使えません。