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オークス 〜私の名レース3選〜
歴代のオークスから名レースを紐解く…
先週のヴィクトリアマイルのナミュールはかなり自信があったのですが、終わってみれば8着。
出遅れもありましたが、それよりもドバイ帰りの帰厩後10日競馬で状態面が今ひとつだったように感じました。
直前もスムーズではなかったですね。
悔しいですがこれも競馬、そして今週も競馬は続きます。
今週は牝馬クラシック第二弾のオークス(GⅠ)が東京競馬場で行われます。
まだ若い牝馬たちにとって過酷な2400m戦。
過去に様々な名レースがありましたが、今回はその中から筆者が思う歴代オークス3選をご紹介しようと思います🐎
第3位
2012年 ジェンティルドンナ
![](https://assets.st-note.com/img/1715570993182-im6ihNFyvN.jpg)
桜花賞馬として2冠を掛けて臨んだこのオークスでしたが、戦前は距離不安も囁かれ3番人気止まり。
主戦の岩田騎手も騎乗停止中で急遽川田騎手への乗り替わりとなったことも不安要素でした。
しかし蓋を開けてみれば、直線大外から一閃、最後は流しながらなんと5馬身差の圧勝でした。
ちなみに戦前は筆者も距離不安同調派だったのですが、パドックを見て間違いを確信。
馬体が進化し、胴も伸びたことでむしろこの舞台こそ真価を発揮できると感じたのです。
この後はご存知の通り、牝馬3冠・ジャパンC連覇など歴史的名牝へと駆け上った同馬。
そのベールを脱いだ一戦がこのオークスでした。
第2位
2005年 シーザリオ
![](https://assets.st-note.com/img/1715571228742-cX6FGaIWTn.jpg?width=1200)
歴代のオークス馬において、最も凄みを感じたと思えるのがこのシーザリオです。
明らかに脚を余し2着に敗れた桜花賞から臨んだこの樫の舞台。
レース後鞍上の福永騎手も言及していますが、正直このオークスでも直線で狭くなり、致命的な不利を受けるミスをしています。
しかしそれらを全て跳ね除けてのこの完勝。
福永騎手も「馬に助けられた」とコメントしている通り、ただただこの馬の凄まじさを感じたレースでした。
この後はアメリカに渡り、アメリカンオークスを制して史上初の日米オークス馬に。
そして母となってからは、エピファネイア・リオンディーズ・サートゥルナーリアなどを輩出しサイアーラインを広げ、名繁殖牝馬となっています。
そんな同馬が現役時代最も輝いたのがこのオークスだったのです。
第1位
2021年 ユーバーレーベン
![](https://assets.st-note.com/img/1715573053641-M0EsUggOkl.jpg?width=1200)
実のところ、勝ち馬のインパクトで言うと2位3位の方が上だと思っています。
しかしながら、個人的に最も印象に残り感動したのが21年のこのレースです。
馬自身もそうですが、それ以上に鞍上の復活に心打たれた一戦。
近年は腰の不調などもあり思うような結果が出せず、有力馬からの乗り替わりなど苦杯を舐めさせられていた鞍上のM.デムーロ。
ユーバーレーベン自身も早くから才能の片鱗を見せていましたが、惜敗続きで苦心しており、そんな人馬が逆襲をかけて挑んだこの舞台。
断トツ1番人気は、令和のアイドルホース・白毛の桜花賞馬ソダシ。
ユーバーレーベンはあくまで伏兵扱いでした。
しかしこのレースのミルコはただの一つのミスもなく、まさにパーフェクトな騎乗でソダシ以下17頭のライバルを完封。
直線の鬼気迫るムチには涙が出そうになりました。
ゴール後の雄叫びは、天国のラフィアン岡田総帥にも届いたのではないでしょうか。
コロナの混沌とした時期もあいまり、私には忘れられないレースとして心に刻まれています。