お値段以上♪じゃなかった中国ニトリ
タイトルからすでにネタバレであるが、中国に進出してきたニトリが非常に残念だったというお話である。
中国に進出して来ている日系企業は、自動車メーカーを除くと小売や飲食が多い。
イトーヨーカドー、伊勢丹、吉野家、すき家、CoCo壱番屋、DAISO、ユニクロ、無印良品等、中国在住の日本人からすると非常に嬉しいラインナップである。
しかし、最近これらの日系企業に陰りを見ているのは恐らく僕だけではないと思う。
特に、最近になって進出してくる日系企業には、「日本で成功しているから中国でも大丈夫」といった傲りのようなものを感じざるを得ない。
例えば、DAISO。
日本にいる時も日本へ一時帰国する時も大変お世話になっている。
しかし、そのDAISOも中国へ来るとなぜか見劣りしてしまう。
客もまばらだし、置いてある製品も大して魅力的でないものばかりなのだ。
そして、DAISOの競合と言えるのが、中国のMINISOUである。
ロゴはユニクロっぽいし、置いてある製品にも日本語が書いてあって、ぱっと見は日本のショップだと誤解してしまうほどなのだが、明るい店内は毎日多くの客で賑わっている。
正直、現在のDAISOがこのMINISOUに勝てる気はしない。
期待はずれだったニトリ
そして決定的だったのが、ニトリだ。
中国の家具販売ではIKEAが圧倒的なポジションを持っているが、満を持して日本のニトリが中国へ進出。
僕の住んでいる街にも遂にやって来たので、かなり期待をして行ってみたのだが期待ハズレもいいとことだった。
まだ出来てばかりということもあってお客さんはまばらだったが、商品をラインナップを見て幻滅してしまった。
メイドインジャパン押しである。
これは明らかに「日本の製品だったら何でも買うだろう」という中国人を見下した売り方と捉えられてもしょうがない。
これらの商品は中国最大のECサイト「タオバオ」で買える商品と真っ向からバッティングする。
もちろん、メイドインジャパン商品の方が質はいいのかもしれない。
しかし、上記の写真にあるような見た目も普通の食器をメイドインジャパンだからと言って買うような中国人はもはやいない。
そして、ダメ押しが店内の管理である。
日本では考えられないだろう。
どの店員もこの状況を直そうともしない。
これを中国人スタッフが悪いというだけで片付けてしまうようであれば、もうニトリは終わりだ。
1,2年前まで中国は急激な経済発展とともに巷には安かろう悪かろうの商品やサービスが溢れていたが、ここ最近、サービス・商品の質を重視する企業がどんどん増えてきている。
今は中国で成功している日本企業や日本ブランドもうかうかしていると足元をすくわれかねない。
ぜひ良い競争環境のもと、頑張ってほしい。
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