オンライン投資読書会、第1回レポート(前半)
5月24日日曜日、朝の8時から9時半の時間帯に初めてのオンライン投資読書会を開きました。参加していただいた皆さん、ありがとうございました。皆さんが活発に意見を出してくださって、あっという間の1時間半でした。時間内にうまく補足できなかった点も含めて、レポートの形で残します。参加されていない方もよかったら見てくださいね。
読書会の概要
課題本「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください」山崎元・大橋弘祐著
参加者:ホストの私を除き、4名(全員女性)年代は40代から50代前半。株式や投資信託に投資した経験のある方はうち2名で、うち1名は個別株式にも若い頃から投資されていたそうです。残り2名は投資初心者です。
進行形式:読書会の前に課題本を読んでもらい、参加者が順に自分の感想や疑問点を発表していきました。そこに他の参加者が意見や感想を述べてディスカッション。ホストの私がわかる範囲で、著者の言いたいことや背景となる投資の知識を補足しながら進めていきました。まだ初回なので、この形式はいわばテスト。2回目以降もやる場合は、試行錯誤しながらよりよく変えていきたいと思います。
必要経費:課題本の購入経費がかかります。
皆さんの感想(その1)
課題本は、投資初心者の大橋さんが投資の指南役の山崎さんに質問しながら進めていく対談形式でもあり、おおむねわかりやすかったようです。直前で参加を決めた方もおられ、読了度合いには少しばらつきがありました。
ドキッとしたこと:銀行の「資産相談窓口」に行ってはいけない
参加者のうち、投資初心者のAさんが「まさに行こうと思っていたところだったので」と苦笑。銀行マン泣かせの著者、山崎さんです。Aさんは最近老後に向けての資産形成を真剣に考え始めたところで、これまではほとんどが銀行の普通預金だった、とのことでした。
最近、たまたま個人向け国債を買いました
他の金融商品の利率に興味を持って某証券会社に行ったBさんは、この本を買う前にそこで個人向け国債を購入。山崎さんが勧めた「10年もの変動利付国債だったので、よかったです」と。Bさんもまだ投資初心者なので「他のものもいろいろ勧められるんですが、よく勉強してからじゃないと、と思ってまだ買っていません」とのこと。
ITバブル崩壊とリーマンショックで投資の仕方を見直そうと思った
4人の中で一番投資経験が長いのがCさん。お母さまも個別株式投資をやっておられ、電力株への投資を勧められたのだそう。当時、電力株の配当は3%程度以上あり、それをきっかけに若い頃からいろいろな投資をしました。さらに2001年のITバブル崩壊とリーマンショックを契機に投資の仕方を見直そうと、山崎さんの別の本も含めていろいろな本で勉強しなおしたというベテランです。
銀行で投信を買った経験あり
Dさんは過去に銀行からいろいろな投信を勧められ、実際に買ったこともあります。たしかに銀行の人は「この商品がいい」と特定の商品をしきりに勧めてくる傾向がありますね、と。
と、おおむね山崎さんの話の論点は理解できたものの、皆さんそれぞれに疑問も感じられたようです。後半のレポートではその疑問の中から「外貨建て預金」についての疑問を取り上げたいと思います。
おっと、その前に・・・第二回投資読書会の告知
第二回投資読書会の日程:(参加者の都合にもよりますが)7月19日、日曜日朝8時から9時半(の予定です。)
課題本:「投資賢者の心理学」大江英樹著 を予定していたのですが、可能であれば以下に変更したいと思います(ごめんなさい)。
「アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書」アンドリュー・O・スミス
大江さんの本はちょっとわかりにくい・・・と自分で読んでみて思いました。もともとが日本経済新聞に連載されていたコラムなので、ある程度の投資知識がある人向けに書かれています。なので、初心者が読むと混乱する恐れがあるかもしれません。すでに購入されてきたら、第3回以降に回したいと思いますが、皆さんの状況を見て判断します。
「アメリカの~」については、アメリカの10代、20代の若者向けに書かれた本で、40代以上の人には「何をいまさら」という内容も含まれています。しかし、日本の学校ではこうした基本的なお金の知識を教えないので、中高年が読む価値はあると思います。読書会は初めての試みなので、準備ができておらず申し訳ございません。