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ススメル映画#3【(500)日のサマー】

いよいよ夏ですね

暑いのはかなり苦手です。すべてのやる気ゲージが0になります…
でも、夏の夜の独特な匂いは結構好きです。サマー、到来。

さて、今回のススメル映画はこちら


【(500)日のサマー】

まさにサマーワンダーランドです。
backnumberの清水さんはきっと影響受けてると思います。
どういうことかbacknumber好きな方には伝わると思ってます。

あらすじはこちら

建築家を夢見つつもグリーティング・カード会社で働くトムは、社長秘書として入社してきたサマーに一目ぼれをする。運命の恋を信じるトムは果敢にアタックし、遂に一夜を共にするのだが、サマーにとってトムは運命の人ではなく、ただの「友だち」でしかなかった。そんな、トムとサマーの500日の出来事を軽快に描くビター・スウィートなラブコメディ
(映画.cmから引用)


この映画で胸に突き刺さった3つの事です。


1,トムという どうしようもない主人公の親近感

この映画はトムの気持ちに共感出来るか、出来ないか、で評価が大きく変わると思います。
共感出来ない人からしたら、勝手に好きになって、勝手に彼氏面しちゃう、超絶メンドクサイ女々しい男です。
しかし、共感できる人からしたら、もうそれはそれは、ある意味地獄です。

物語序盤で、サマーはトムに対して正直に「恋人を作る気はないの」と語ります。それに対してトムは「もちろん、それでもいいよ」と。

ここが前述した、評価が大きく分かる分岐点だと思います。

僕がトムでも言いますね、それでもいいよ、と。
自分なら、その考えごと丸っと受け止めて改心させられるよって思ってしまいます。そうです、自惚れです。

劇中でトムは自分の事を サマーにとっての特別な存在だと感じます。
そりゃそうですよ。

「誰にも言った事ない」

この言葉は魔法であり、死の呪文です。
使う方も要注意。使われる方はもっと要注意。

こんな、どうしようもないけど「でも、分かるよ…」って肩を叩きたくなる、そんな等身大主人公もこの映画の魅力です。

2,リアルな500日間…

今作のヒロイン、サマーは「運命の出会いなんて信じないわ」とはっきり宣言しちゃう系天真爛漫女子です。かわいい。
対してトムは「運命の出会いはあるよ」と信じてやまない等身大男。

お互い真逆の考えで、それでも二人は惹かれ合います。

そこからの2人の描写は素晴らしいですよ。
IKEAでリアルおままごとしたり、公園でピクニック中に下ネタ叫んだり…
もちろん「恋人」のように愛し合ったり。

ただ「恋人」ではないんですよね。

個人的には幸せがだんだん薄くなっていく2人の描写がリアル過ぎて胃がキリキリしました。並のホラー映画より怖い。

時間が経つにつれ笑顔が消えていく…要チェックです

3,また始まる1日目

サマーと過ごした500日を経て、トムは大きな変化を迎えます。

それが「運命なんて信じない」です。

そして、トムと過ごした500日を経て、サマーにも大きな変化がありました。

それが「運命を信じる」です。

そうです。結局お互いがきちんと影響を与えあい、価値観の変化を生み出しました。
ましてやサマーは運命の人と結婚するって言い出しますからね。怖すぎ。

僕は恋愛経験少なめですが、結局、恋愛においてお互いの存在意義って大事だと思うんですよね。人が人を選ぶのには多かれ少なかれ理由があるはずで、何となく、で選ばれるほど苦しい事って無いですからね…

そういう意味でも、トムとサマーはお互いにちゃんと存在意義があったのかな、と思います。

物語のラスト、トムはオータムという女性と出会います。
そしてトムの新しい1日目が始まる。

これは、オータムとの幸せな日々への1日目という事なんでしょうが、僕はサマーという大好きな人を忘れるための第1日目なのかなと思ってます。

人間って失恋を癒すのに付き合った倍の時間が必要らしいです。
『(1000)日のトム』……ひそかに期待してます(笑)

ただキラキラした眩しいだけじゃない恋愛映画も良いですよね

リアル過ぎるとホラー映画ですが。

また定期的に見返そう。

ありがとうございました。


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